本日午後、井の頭自然文化園のアジアゾウ「はな子」が残念ながら死亡しました。Hanako the Asiatic elephant at Inokashira Park Zoo has passed away today. pic.twitter.com/QjOtr931of
— 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) 2016年5月26日
ゾウ:「はな子」にお別れ…献花台に花束や好物のリンゴ https://t.co/Igmg4p9wpd
— 毎日新聞ニュース速報 (@mainichijpnews) 2016年5月27日
【ゾウの「はな子」の死に悲しみや感謝の声】東京・武蔵野市の動物園で飼育され、26日に死んだ国内最高齢のメスのゾウ「はな子」。長年、人気を集め親しまれてきた「はな子」に悲しみや感謝の声が聞かれました。https://t.co/Ie61OoORc0
— NHK科学文化部 (@nhk_kabun) 2016年5月27日
じぶんは2回、はな子さんについて単独記事を書いていた。
「よつばと!」にも登場?井の頭公園のゾウはな子65歳。元気なうちに会おう! - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120208/p7
小田原城に君臨した関東の女王ウメ子さんは数年前に亡くなったが、同世代のはな子さんは健在。
しかし、高齢であり、元気な姿はずっと見られるわけでないことは間違いない。
都民はせっかく貴重なぞうが近くにいるのだから頻繁に見に行こう。上野動物園は、あれですばらしいが、公園の中にある小さな小さな動物園も、また味わいがあるものです。
たしか記憶が正しければ、なぜか公園内にタイ料理店がある。
このぞうは、「よつばと!」3巻収録
「よつばとぞう」
のモデル説がある。
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2004/11/27
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
これを書いたのが2012年。自分は結局、この後に再会の旅はかなわなかったが、1人、2人でもこの記事に触発されて見に行った人がいたなら望外の喜びだ。
井の頭自然文化園のぞう「はな子」飼育ぞう歴代最長寿。「よつばと!」にも登場 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130121/p4
ほぼ同時期に日本にやってきた、「最後の小田原城主」ぞうのウメ子さんについてはその前にいろいろ書いたし、
小田原城のぞうウメ子さん還暦写真展、今日まで。20日のケーキ贈呈に行って来た - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071025/p4
”最後の関東王(女王)”小田原城のウメ子さん死す。城内動物園の歴史も終幕へ。 - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090918/p5
そもそもウィキペディアで、ぞうのウメ子の項目を作ったのは僕だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A1%E5%AD%90
まちの公園の中にある「ミニ動物園」でぞうが飼われる時代は、これで終わった。
ご存知かと思うが、つい亡くなる1年か半年前か…海外から批判の声があがった。
「捕らわれの象かわいそう」=ネットで話題、飼育員ら困惑−井の頭公園の「はな子」:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/article?k=2016010400541&g=soc @jijicomさんから
日本最高齢の象「はな子」の飼育に対し外国人が嘆き「かわいそう」 #ldnews http://news.livedoor.com/article/detail/11230433/
ここに動画紹介がある、ドキュメントでも語られていた
@lobo8221 @kazuyuki_shindo #象のはな子
— 喧嘩番長 (@Kenka_Bancyo) 2016年5月27日
天国のうんといいとこへいって欲しい。
NHK ドキュメント72時間
象のはな子https://t.co/EyeIkYIafn # @Dailymotion_JPより
戦後のはな子さんのあゆみを彼らが把握していないのもその通りだし、動物園自身にひそむ人間のエゴや動物の悲しみはもっと普遍的なものだろうけど、その一方では「ぞうの飼育には本来広いスペースが必要なはずだ」、というのも確かに個別具体的には正論なのだ。
老齢のぞうが、環境を急に変えるということも問題で、結局はな子さんはあそこで天寿をまっとうした。
そのことを運動家も最終的には納得したのだから、それはそれでいい。
小田原城はそもそも、ウメ子さんが亡くなったら、城を歴史的考証に基づいてもっとリアルなものに変えるという計画があったはず(これも正論)で、今もそうなっているかもしれない。
「真田丸」の影響で、これから小田原城を見に行く人もいるかもしれない。数年前まで、そこに、ぞうがいた。

- 作者: 川原泉
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (42件) を見る
善悪の議論はともかく、実際に、戦後にあった美しい風景だった、「まちなかの公園にあるミニ動物園の、これまた小さな飼育場にぽつりといるぞうさん」という美しい風景は、日本ではこれをもって終わる。
やすらかに、あれ。