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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ひとつの余談。ちびくろサンボを岩波から追放したのは、今年生誕80年の安江良介氏(金日成崇拝者・元美濃部都知事秘書)だった

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150421/p1
からの余談。
ま、タイトルそのまんまなんだが、安江良介氏らの判断で、岩波は在庫までふくめて自社の「ちびくろサンボ」を絶版としたのである。

ここで取材を受けて、その事実を認めている。
おお、この本、だいぶロングセラーだなあ。

『ちびくろサンボ』絶版を考える

『ちびくろサンボ』絶版を考える


ちなみに、その是非を取材した径書房のスタッフとの記者会見における安江氏の強圧的で飛躍した態度は、一読の価値がある。
ちょっと画像で紹介しとくか。


安江氏は、岩波書店の社長としてより、美濃部亮吉都知事の特別秘書として出向するなどの政治的活動で歴史に残る人だが(しかし、「世界」などのジャーナリズム雑誌も出している出版社が、社員を出向身分にして現役政治家の秘書をやらせたってすごいね。)、また言論人としては、北朝鮮金日成崇拝者としてのおもしろ発言が後世に残る…というか残すべきものであろう、と思いますなあ。


ていうか、ちびくろサンボ金日成に関する氏の発言は、生誕80周年を記念して、すでにウィキペディアにたっぷりと追加収録させて頂いた(笑)

ウィキペディアの「安江良介」 
 
「注意すべきことは、衣食住に加えて教育・医療という国民生活の基本的な課題において十分な保障がなされていること」
「『瓦の屋根の家に住み、絹の着物をきて、白米を食べたいというのが長年の私たちの憧れであった。いま私たちは、この三つとも自分たちの手にしている。昔の地主の生活と同じである(後略)』というのである。この言葉に嘘はない」
「第二次大戦後、今日まで一貫してトップリーダーとして民族を導き、国際政治の転変をみてこられた。世界に例を見ない政治家」
「12時間もご一緒しました。率直に語り、若々しく、闊達で時間を忘れるほど深く魅せられたものでした」


いろいろ調査できて、爆笑、失笑もできて楽しかったですよ。
しかし、「主席金日成」って実物を見る機会があったが、たいへんな豪華本なのね。お金かかってそう。そして金丸信や石井一などの保守政治家もそろって雁首をそろえている、なかなかの奇書でありました。
2002年に拉致被害者の存在が証明される前まで「北朝鮮タブー」「朝鮮総連タブー」が極めて強いタブーとして存在していたことを否定する人はいないが、そのタブー化には岩波や岩波文化人、社会党などの左派野党のみならず、保守政界のいわゆる「懐の深い大物」たちの罪も大きかった。



제 1 비서
@1st_secretary
https://twitter.com/1st_secretary/status/558946776875409408
金日成主席の会見動画、前半1/3だけでこれだけ日本人が登場してるでw。
成田知巳(日本社会党委員長)、竹入義勝(公明党委員長)、岩井章(総評事務局長)、美濃部亮吉(東京都知事)、安江良介(岩波書店社長)、高木健夫(読売新聞論説委員)、

安江氏をはじめとして、多くの人々の金王朝をめぐるおもしろ発言を集めたアンソロジー集として

「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任 (文春文庫)

「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任 (文春文庫)

がある。