http://ddnavi.com/news/235841/
今、母親になる世代が子どものときに触れ合っていた絵本や童話こそ、中川李枝子さんによるものが多いのではないか。現在子育て中のお母さんに向けられた本書は、冒頭でのこの言葉が何より印象的だ。焦らないで、だいじょうぶ。
悩まないで、だいじょうぶ。
子どもをよく見ていれば、だいじょうぶ。
子どもは子どもらしいのがいちばんよ。中川さんは1935年に生まれ、東京都立高等保母学院を卒業後、「みどり保育園」の主任保母として17年間勤めた。現在の駒沢オリンピック公園にあった無認可園で、子どもたちは泥だらけになって遊んでいた。
毎日楽しく保育園に来てもらうために役立ったのは、当時岩波書店から出版されていた『ちびくろ・さんぼ』だった。子どもたちは目を輝かせながら登園し、ちびくろさんぼごっこで盛り上がったそうだ。あまりの熱狂に、園長先生がホットケーキを振る舞ったぐらいだ。子どもたちは、その豊かな想像力で、ちびくろさんぼに負けないくらいの素晴らしいホットケーキを食べた、と満足する。その光景に中川さんは感動し、負けじと生み出したのが『ぐりとぐら』の大きなカステラなのだった。子どものころ、何度絵本を前にごくり、と生唾を飲み込んだことだろうか。きっとそれは、現代の子どもたちも変わらないだろう。幸いにも今はインターネットが発達し、すぐにあのカステラのレシピを検索して作ってあげることだってできる。ぐりとぐらよりもおいしいカステラを食べたぞ、と子どもたちに喜んでもらえたら、きっと自分まで嬉しくなるに違いない。
寝てもさめてもおれは
ちびくろさんぼのほっとけーきと対抗する
必殺技が無いかと考えとる!!
やつのほっとけーきは「とらのばたー(いんどでは「ぎー」のリングネームで活躍)」をつかって、このようにふらいぱんで焼く!!
おれは
なべを使い、ふたをしてじっくりと蒸らして、
黄色く焼き上げたらどうか?
http://www.ehonnavi.net/brows/actibook_no49/_SWF_Window.html
そこまでは考えたが…
だ、 だが
なべのふたをするうごきだけで
そのまま焼くふらいぱんより手間取り
相手に逃げられやすい……ウウッ
<記念すべき『母の友』1963年6月号!!!>
実験台にしてやる!!
あれから考えに考え抜いた必殺技を!!!
<グエッ>
<!?>
<なっ…なんだ今のは?>
実験成功!!!
なべにふたをする動きの手間は
野原で超巨大なたまごをみつけたというハッタリでカバー!!!
その卵の殻で自動車をつくり、帰りはその車に乗って帰ったとすれば……
破壊力も 3倍 4倍!!!!(※未だにこの動力が不明)
「GURI & GURAAAAAA!!!」
(略)
そして…
前回のべたように
もはや童話界は
ぐりとぐらの時代だと
ちびくろさんぼが岩波書店を
去る腹をきめたのもあの日ではなかったか?
アントニオ猪木(談)
元ネタが分からない人(ほとんどだろ)はこれをドーゾ
- 作者: 梶原一騎,原田久仁信
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にしても、ともに子供を熱狂させていた、ふたつの童話の間にこうやって継承の歴史、ライバルの歴史があるというのはなんとも美しい。
イチローは言った。
「自分が本当にベストだったと思うためには、自分だけでなく相手のベストも必要だ」
- 作者: ヘレン・バンナーマン,フランク・ドビアス,光吉夏弥
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- 作者: なかがわりえこ,おおむらゆりこ
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