「ピース」および「東京VICTORY」のほうは2014年紅白歌合戦のyoutubeがある。
さて、「ピース」が紅白でうたわれたことは記事になってたりまとめになってたり…いま、はてブ内を検索してみますと
サザン「ピースとハイライト」は政権批判? 解釈で波紋 - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/gxsa
「サザンは反日」 全く意味が分かりません… - Togetterまとめ http://togetter.com/li/765432 @togetter_jpさんから
<「紅白歌合戦」テレビマンのしたたかさ>サザンオールスターズを出演させ「ピ−スとハイライト」を選曲した快挙 #BLOGOS http://blogos.com/outline/102782/
さて。自分が大晦日のこの話をいままでほっといたのは、年末年始疲れもあるけど、「もうこのネタの関連、かいちゃったからなー…」というのがあったんですよ。
元日のツイート
https://twitter.com/gryphonjapan/status/550316241592647682
gryphonjapan @gryphonjapan
紅白はサザンの桑田さんらが歌った、平和へのメッセージソングが心に染みました。その桑田さんが内容に感激し「蛍」という歌をかきおろしたという「永遠の0」も見ようと思いました…というネタ、すでに昨年http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130830/p5 …でやっちゃったっけ。
うっしし。
サザンオールスターズ復活公演/新曲はストレートな反戦歌/歴代ベストは? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130812/p3
”右傾エンタメ”「永遠の0」映画化。主題歌は「ピースとハイライト」歌うサザン、「内容に桑田が強く共感」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130830/p5
はてなで、しかも「見えない道場本舗」を読んでいるような、ちてきえりいと な皆さんはさておき、NHKの紅白歌合戦を見ているような いっぱんしょみん、ありていに言えばジョージャク(情弱)な皆さんは、上の「ピースとハイライト」も初めて聴くし、「永遠の0」の世界を歌い上げた「蛍」がケースケ・クワタの歌であることも知らない。賽銭箱に、百円玉投げたら、つり銭出てくるような人生がいい、という連中ばっかです。
やや違うものがまじったか。
で、まあ、いま、「ピースとハイライト」と「蛍(永遠の0テーマ曲)」を作ったのが同一人物であると知って混乱するようなジョージャクの皆さんに、過去ブログから考え方のテンプレを再録しといてあげる。
・「永遠の0」が右傾エンタメだ、などというのが、後輩作家に追い抜かれた作家の嫉妬に基づく妄想かなんかで、実はこの作品は平和や愛を考える良作だった。それをKUWATAはすぐれた芸術家の感性で感じ取った。
・桑田氏はお人よし、というか愚か者で、永遠の0の危険性がわからない馬鹿。海千山千の百田氏にすっかりだまされた。
・しょせんサザンは金が好きなビジネスマン。平和を訴える歌で稼げるようなら平和の歌を歌うし、右傾エンタメの主題歌で稼げるならそっちも歌う。
・桑田氏はひそかに「永遠の0」の危険性を感じている。しかし正面から批判するのではなく、あえて懐に飛び込み、もっと違う平和のメッセージ、作品批判を主題歌に忍び込ませて、この観客をひそかに説得する「ショスタコービチ戦法」をとった。
http://www.shinkyo.com/concert/p207-3.html
・実際のところ、歌は思想と関係あるようでいて、あんまり関係ないものである。
ま、このうちのどれかだったり、どれでもあったり、どれでもなかったりとかしてるんとちゃう?(なんとかの猫かよ)
ただまあ、「永遠の0」にはあの怪物も「騙された」とかとか。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000021776.html
さらに、「南京大虐殺はなかった」などと発言した作家でNHKの経営委員も務める百田尚樹氏について、「『永遠のゼロ』を2回も読んで涙を流した自分が悔しい」と述べて、国会に呼んで責任を追及すべきだという考えを示しました。
野中広務である。
県議たちを「わしは鉄砲松という男を知ってるんや、どてっぱらに穴あけたろか?」と脅しつけ、細川護煕の金銭問題を追及して政権を崩壊させ、敵対する野党から自民党に「一本釣り」を仕掛けて選挙抜きに過半数を回復し、小沢一郎に「京都の芸者との関係に気をつけろ」と脅し、かつて「魂が触れ合った」「やつを首相にする」と言っていた加藤紘一を、「加藤の乱」に際しては「かわいそうに」の一言ののち、徹底的に鎮圧、弾圧し・・・海千山千の政治家のその中で、もっとも人間を脅し、騙し、懐柔する、そんな人間心理に精通した、はずの化物…
- 作者: 魚住昭
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/16
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 477回
- この商品を含むブログ (98件) を見る
- 作者: 御厨貴,牧原出
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/06/29
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 野中広務
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
はっきり言って、これって勝ち負けでいうとヒャクタさんの勝ち、怪物・野中の負けだな…作家にとっては正直、なんとか勲章やなんとか読者賞より名誉だぜ。
ならば、サザンの桑田さんが「騙された」のも仕方ないのかもしれない。
ただ、クワタさんはちょっと映画の内容を聞いて知らずに作った、とかじゃなくて…
「凄い映画を観た。手ぬぐいがビショビショになるくらい泣いた」
「映画の中に流れている"平和への祈り"のようなメッセージを、私なりに音楽という形を通じて、多くの方々に伝わっていくお手伝いができればと思っております」
NHK「サザンは歌詞あんまり関係ない。ワーワーワーだから」って
政治家ネタ没 NHK会長「個人名あげるのは品がない」 - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/gylk
白歌合戦でサザンオールスターズが歌った「ピースとハイライト」がネット上などで政権を批判した風刺とも受け止められていることについては、「初めて聞いた話」としたうえで、「歌詞の一つ一つまでは全然聴いておりません。歌合戦ですからね」「そもそもサザンの歌って『わーわーわーわー』って歌じゃないですか。言葉よりも、リズムと激しい歌い方が持ち味ですから」などと話した。
ぼくの感想
gryphonjapan @gryphonjapan
「サザンは歌詞なんか関係ない。ワーワーワーでしょ」ってそれだけで思いっきり「個人名を挙げた品のない風刺」やないか(笑) …しかも結構面白い(笑) / “政治家ネタ没 NHK会長「個人名あげるのは品がない」:朝日新聞デジタル” http://htn.to/5mvQ892X6Jc
「東京VICTORY」は安倍晋三や猪瀬直樹に媚びた、安倍賛歌ではないのか。あるいは大阪Dis
東京VICTORY、すなわち大阪LOSE。でしょ?
そして東京五輪の誘致は「安倍首相の功績」ということになっている。
それを褒めてる。
そんなうただ。
「どっちも作れてこそ一流」かもしれませんぞ。
2014年1月23日、読売新聞編集手帳
将棋の大山康晴十五世名人は生前、よく語ったという。『得意の手があるようじゃ、素人です。玄人にはありません』 。大駒の飛車角から小駒の歩兵までを自在に使いこなせないで、プロ棋士は名乗れまい。
【ともに西条八十・作詞】
ちなみに学生運動やテロが華やかなりし50-70年代、こういう人をあらわす隠語として「軍手」というのがありました。そのココロは「右でも左でも、どちらにもぴったりハマる」と(笑)。
だが!歌手にとっては、これはある意味褒め言葉になるんじゃないかいなー。
さて、あなたは「ピース」と「蛍」どっちがおすき?
「ピースとハイライト」歌詞
http://www.uta-net.com/movie/150317/
「蛍」歌詞
http://www.uta-net.com/song/150316/
ずばり言って、歌詞では「蛍」、曲としては「ピース」であろう。しかし、歌詞のほうはサザンにしては低いレベルでの争いと思う。蛍の「何のために」とか「生まれ変われたら」とか、カーなり凡庸ではないか。でも「希望の苗」とか「地上に愛」とかも、それに劣るともまさらない(笑)。
ただ「ピース」の軽快さは最近でも上位に入れるものだ。だから総合的には「ピースとハイライト」が上であろう。サザンの歌なら十数曲は知っている自分が言うのだから間違いない。
てか、この2曲を「歌を歌として」評価してるブログってめずらしいだろ(笑)てかこれも歌の批評としては中途半端だが、昨今JASRACが厳しくてな(笑)
http://d.hatena.ne.jp/nekora/20150107/p1
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20150109/p2
(うちにも来てたりする)
ついでだから、サザンのベスト5をおまえらに教えてやるよ。
自分が知っている十数曲から厳選する。
1:みんなのうた
2:希望の轍
3:旅姿六人衆
4:TSUNAMI
5:いとしのエリー
です。
TBSラジオもファンに聴いて一昨年選定したりhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130812/p3、
ほかの異論があったりする人もいるらしいが、音楽性のすぐれた私のえらぶ、上のベスト5が全面的に正しいので、外の意見に耳を貸さないように。
異論の余地は、永遠に0です。
検索したら「LITERA」も3日前に似た記事出してたが
紅白の安倍批判で「反日」と炎上の桑田佳祐 じゃあ『永遠の0』主題歌提供はなぜ!? http://lite-ra.com/2015/01/post-772.html @litera_webさんから
ま、上に書いたように当方は既に一昨年、この話を書いてたから「やっと追いつきましたか」てなもんですが、あの時はまだ「リテラ」がそもそも発足してなかったのかな?
まあ、後追いでも盛り上がっていただくのは悪くない。
てなことで、とりおきの年末ネタをひとつ消化。