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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「撃ち方やめなんて言ってません、捏造です。確認もしないで」&「安倍政権打倒は朝日の社是だそうですね」…両方言うと自爆だって気付かない?

http://www.asahi.com/articles/ASGBZ64GDGBZUTFK00G.html
首相は30日午前の衆院予算委で枝野氏の質問に対し、「きょうの朝日新聞ですかね、『撃ち方やめ』と私が言ったと報道が出た。これは捏造です。朝日新聞は安倍政権を倒すことを社是としていると、かつて主筆がしゃべったということです。私に確認すればすぐ分かることです。私が言ってもいない発言が出ているので、大変驚いたところです」と発言した。

 朝日新聞が取材した出席者は30日夕、複数の報道機関の取材に、「私が『これで、撃ち方やめですよね』と言ったら、総理たちも理解を示した」と、これまでの説明を修正した。

 また枝野氏は同日午後の記者会見で、「産経新聞毎日新聞日本経済新聞共同通信、そして朝日新聞が報道している」と指摘。「一般的に考えて、これだけ各社そろって同じ報道をしているということは、捏造だと主張する側に証明する責任がある」と述べた。

 朝日新聞菅義偉官房長官に30日午後の記者会見で政府の見解について聞いたところ、菅氏は「首相自身が自分の言っていないことを書かれたからそう言ったのじゃないかと思う。政府の立場で申し上げることは控えるべきだと思う」と語った。

      ◇

■記事の「捏造」ありません

 《朝日新聞東京本社報道局の話》 記事は意図的に話をつくった捏造ではなく、取材にもとづいて書いたものです。また、朝日新聞社に「安倍政権を倒す」という社是はなく、主筆が話したこともありません。

この記事に当方がつけたブクマ。

似た例に小錦が「横綱になれないの人種差別」と言ったとして大問題になったあと、付き人が小錦を騙って電話に出ていたと「なった」ことがある。
事実そのものと「この手続きをとれば事実と信じていい」はまた別なのだ。

上の話を補足すると・・・いまはこれぐらいしか資料がないか

3月場所後、小錦自ら「自分が横綱になれないのは人種差別があるからだ、もし日本人ならとっくに横綱になっているはずだ」と語ったという趣旨の記事がニューヨーク・タイムズに掲載された。また日本経済新聞にも「小錦横綱になれないのは、人種差別のせいだ」といった趣旨の記事が掲載された。これらの件に関し、小錦ニューヨーク・タイムズの記事については小錦自身ではなく、自身の付き人である幕下力士・高竜(ハワイ出身)が(小錦に)成り済まして電話で答えたものであり、日本経済新聞の記事についても「人種差別とはいっていない」と弁明した

これはニューヨークタイムズに責任はない、のは説明するまでもなく分かるだろう。
 

朝日新聞「ですかね」は疑問形で、適当(曖昧)な記憶だったと強いて言うのかもしれないが、そこでほかにも多数報じられている以上、朝日の社是云々というのもそもそも問題があさっての方向へ行っている(笑)。



さて、さらに安倍首相はそういうわけで、アドリブだったせいだろうか、とんでもない大ポカをしているわけだ。

A:『これは捏造です。私に確認すればすぐ分かることです。私が言ってもいない発言が出ているので、大変驚いたところです』
 
B:『朝日新聞は安倍政権を倒すことを社是としていると、かつて主筆がしゃべったということです。』

このふたつが、根本的に矛盾する。
正確には、上記の朝日新聞で「主筆は話していない」「安倍政権打倒は社是ではない」と正式表明したので、根本的な矛盾が発生した、となる。
つまりはその社是うんぬん、主筆の発言うんぬんを安倍氏は確認したのか、ということだ。


安倍氏がそう発言したというソースはだいたいのところ分かる。

内容(「BOOK」データベースより)
明確な理念と果断な実行力で日本改造に着手した第一次安倍内閣は、なぜ一年で崩壊したのか―。戦後最年少の五十二歳で首相に上り詰めた安倍晋三の無念と決意。約束の日とは何か。十一月二十五日、同じ日に首を刎ねられた吉田松陰三島由紀夫になぞらえながら、文学とは対極にある政治家を、文藝評論の対象にしたスリリングな試み。
 
著者について
昭和42年5月生まれ。文藝評論家。創誠天 志塾塾長。 大阪大学文学部卒業、埼玉大学大学院修士 課程修了。主要論文に「セルジュ・チェリビ ダッケ」「福田恆存の「平和論論争」」「川端康成 の『古都』」「ティーレマンの奇跡」など。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

幻冬舎もさすがの商売人で、安倍首相に関するくだりは、わざわざ新聞広告でも引用していた。かなりの広告量だったので、未読の俺も覚えている、と。

http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/6d5f902eacbea79406fb34c1ef0d0fa6
 「安倍の葬式はうちで出す」
(略)
政治評論家の三宅久之は著者に、朝日の若宮啓文論説主幹(現主筆)とのこんなやりとりを明かしたという。
 三宅「朝日は安倍というといたずらに叩(たた)くけど、いいところはきちんと認めるような報道はできないものなのか」
 若宮「できません」
 三宅「何故(なぜ)だ」
 若宮「社是だからです」

三宅久之氏は故人であり、書いた小川氏は伝聞ということになる。もちろん…かどうか分からない、未読なので推測になるけど、かなりの確率で…朝日新聞広報室や若宮氏に小川氏は確認してはいないだろう(※あとで確認できた。小川氏は若宮氏らには確認をしていない)。
安倍氏を応援し、2012年に総裁選出馬を促したという三宅氏は、安倍首相とも親交があったから直接話を聞いたのかもしれないが、まあ一段階違っても伝聞であることはまちがいない。
ただ逆に言えば、伝聞とはいえソースはある。




だからね、ある意味ほっとするというか、エラーで自殺点を入れたというか…
もし安倍首相が国会でこう言ってたらやばかったよ!!
「事実関係として私は『撃ち方やめ』と言ってはおりませんので、事実に反します。朝日新聞ですかね、それらに載っているのは、しかるべき人の取材への回答を根拠にいているようですが、その説明役の答えに何かの誤認があったようです。それをもとにした以上、そういう記事を書かれるのは仕方ないですが、事実関係としては私は言っておりません」

と言った上で
「ある書籍の記述ですが”小川榮太郎さんという人が書いた本によれば””元毎日新聞記者で政治評論家の故三宅久之さんが若宮さんから直接聞いたそうです ”『朝日の社是だ』と・・・」


と言ったら、これは同じ理屈で責任を問われない、狡猾なやり方になった。
安倍首相がこういう手があることに気づかないで、上記の根本矛盾を考えずにやったおかげで自爆、自殺点になったという次第。


そしてまあ、本当に「言ってない」のかは、これはまた両者ともわかりませんです。いや小錦も含めて三人ともわからない。