INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

『戦後世界秩序を乱すな』は具体的には「ソ連の満州侵攻も正義と認める」つうことになる…のかねえ(プーチン談)

http://digital.asahi.com/articles/ASG5M4Q3CG5MUHBI016.html
ロシアのプーチン大統領が、20日からの中国公式訪問を前に、中国メディアのインタビューに応じ、「第2次世界大戦の結果を見直すことは認められないという点で我々(ロ中)は一致している」と述べた。ロシア大統領府が19日、やりとりを公式サイトに掲載した。
 
 プーチン氏は「中国の友人たちは、中国東北部(旧満州)を侵略者(日本)から解放するために命を捧げた私たちの同胞の記憶を大切に保っている」として感謝を表明。日本の名指しは避けたものの、第2次大戦末期の旧ソ連の対日参戦を歴史的な偉業として正当化する立場を鮮明にした。来年、第2次大戦戦勝70周年式典を中国と共同開催することも確認した。


 
「中国の友人たちは、中国東北部(旧満州)を侵略者(日本)から解放するために命を捧げた私たちの同胞の記憶を大切に保っている」

ウラジーミル・プーチン(談)


歴史の逆説や皮肉、に関して興味を長く持っていた当方だが、
このレベルの逆説にはさすがに面食らっていて「あははは。」と乾いた笑いをするところだ。
しかし多くの犠牲者、被害者が出た話でこういうのは不謹慎だが、あえて使うと「興味深い」論点なのだ。


というか、実はこれ、ロシアの巧みな対日牽制のように見えて、日本の「歴史見直し派」への強い援軍になりかねない。
つまり…「戦後の価値観と国際秩序を受け入れよ、日本の歴史見直しの動きはそれへの挑戦だ」というのが、安倍首相が行った靖国神社参拝、その他に関して現在、批判派の大きな理論的市中になっている。それが現状だ。

だが、中ロがその理論を極端に拡大して「だからソ連満州・北方諸島侵攻(とそれに付随する各種の悲劇)は正義であった」と言い出したら、上に書いた日本国内の「戦後価値観・秩序に挑戦するな」という側に後ろ弾となる。そして逆に靖国参拝や戦前肯定の価値観?などを推進する側が、「観ろ、あいつらは満州侵攻が正義だといってる?それにNoと言ってはいけないのか? 奴らを通すな!」と言えるんだよね。
 
 今回の中国メディアへのプーチンの発言は、安倍晋三プーチンは個人的に親しいから、ひそかに助け舟を送った、という見立てが出来ちゃうレベル。
習近平がしたたかなら、このへんのことは逆に曖昧にしといたほうがいい(というか、「ソ連のおかげで満州国(彼らのいう「偽満」)は解放された」というのは、中国にとってちょっと受け入れがたい史観かもしれん)

ソ連赤軍満州侵攻」。
その理非善悪は、東京裁判ではどう語られたっけ。関連のあれこれも含めて、語られてはいなかったかな?