あとで書こうと思ったけどメモ代わりに。今回の遠隔メール事件、ドラマチックな展開を見せたけど、最後の展開をどこかで見たなあ、と思ったら
シャーロック・ホームズの「ノーウッドの建築業者」がこれと同じだったよ!ノーウッドの建築業者
http://www.221b.jp/h/norw.html
極悪の名人芸だ。そして彼はそれを名人の手際で実行した…すべてが見事だった。それは罠だった。僕は数時間前まで、そこから抜け出すことが出来なかった。だが彼は芸術家の究極の才能を欠いていた。どこで筆を置くかという判断だ。彼はすでに完璧なものを一層良くしようと望み、 ―― すでに不幸な犠牲者の首に巻きつけられていたロープをさらに強く引っ張ろうとし ―― 、そしてすべてを台無しにした。下に行こう、レストレード。彼に一つ二つ聞いてみたいことがある」
悪性の動物は自分の客間に座っていた。両側に警官が立っていた。
「ちょっとしたジョークだったんです、警部さん、・・・・悪ふざけで、それ以上ではありません」
(略)
「それは陪審員に言うことだ」レストレードは言った。
(略)
小柄な男はぎくりとした。そしてホームズに敵意の目を向けた。「ずいぶん色々してくださってありがとう」彼は言った。「たぶん、いつかこのお礼はさせてもらう」
ホームズは余裕たっぷりに微笑んだ。
「たぶん数年は、あなたの予定は詰まっているでしょうな」
(テレビで車に乗る片山容疑者の姿が映る。)おお、片山被告笑っているわ。
(笑顔の画像引用します)
https://twitter.com/bakaaking/status/468576637882097665
たしかに、これが一種の愉快犯的目的だったとしたら、一度は警察検察を完全に手玉に取り、さらには名声に包まれていた弁護士やジャーナリストまでだました!というのは、感覚によっては、今後の刑期に見合う満足感かも。
本を出したら売れるだろうから、経済的にもね。
ここで「ゲームは終わった。最後は残念だったが、ここまでの過程には満足している。」的な厨二的にかこいいセリフを言ったら、たしかに悪のダーク・ヒーローとして奇妙なカリスマとなることもできるかもしれない…今彼はその地位に着く動機もあるし。
だが前述のように「今後は偉い人を手玉に取った愉快犯として開き直りダーク・ヒーローの地位を得る」戦略を片山被告がとろうとしても、かつてカレー沢薫先生@rosia29がシビアに指摘した問題がある。画像参照…
(この画像は以前、下のエントリで紹介させてもらった)カレー沢薫が「PC遠隔操作事件」を論じたイラストが身もふたも無さ過ぎる
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130219/p3
今回、カレー沢先生に
「真犯人、美形じゃなかった」(※もちろん有罪確定はしてないですが)
ということで識者コメント依頼が殺到しなければいけないと思う。