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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

読売新聞「必修の柔道でのけがは3割減った」と報道(独自調査)

ネットにはないと思い込んでいたら記事がUPされてました
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130324-OYT1T01147.htm

2012年度から中学校で必修化された武道のうち、6割以上で実施する柔道の授業中のケガで公的医療費が給付された件数が、2月までの11か月で11年度の7割弱であることが読売新聞の調査で分かった。
(略)
 学校管理下でケガをした児童生徒には、独立行政法人日本スポーツ振興センター」から医療費が給付される。読売新聞は、都道府県と政令市の全67教育委員会に、柔道の授業中のケガで12年度に給付があった件数を尋ね、64教委から回答を得た。

比較基準、数字の把握のために選んだ数字が、今までほとんど論点として出ていなかった『「日本スポーツ振興センター」からの医療費給付数』であることに注意。やや面食らったが、たしかに事故、負傷が発生してこの医療費給付を受けないということは考えにくい。これはかなり網羅できる、と思っていいのではないか。
これで比較できる、という発想はいい着眼点だった。
 
ただ、今までこの問題の火付け役、内田良先生(学校リスク研究所)が統計でまとめていたのは「重大事故」だからね。そこ注意。これは擦り傷や打撲も入る。


柳澤健氏はよくちびっこレスリングの安全性を表現するのに「スポーツ保険の掛け金が卓球より少ない」と表現している。たしかに保険の数字は正直だ。
 

調査結果によると、12年度(1〜2月末現在)の給付例は2623件(11年度発生分を一部含む)。必修前の11年度全国分の66%で1348件少なかった。文部科学省は、12年度はこれまで死亡や障害の残るような重大事故の報告はないとしている。

必修になって、母集団が増えたはずで、その上で66%になったという結論。
ただ、年度末に駆け込み申請があって増えるかもしれないそうだが。
ちなみに個別で見ると富山県が半減、静岡市が3倍近い(22件増の36)。


まあ、正確な統計、ダイレクトな数字はとにかく年度を締め切り、全国から報告が上がってくるから4-5月に発表があるとは思うんですが。


安倍政権全体に言えるかもしれないけど、強固な反対意見、リスク指摘の声があることで「安全運転」を行った結果、懸念が杞憂になる・・・という点ではある意味(これが実体を反映した結果なら)、理想的なことかもしれない。


内田良氏はこの記事について何か書いているかな?と思ったが、公式サイト
http://www.dadala.net/
https://twitter.com/dadala_net
は、とくに反応は無し。(この記事についてというより、そもそも更新が少ない)