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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」堂々映画化!「征服 1453年」(ちょっと違う)・・・そして「攻城戦物語」について

 
そんなに熱心な読者じゃないのだが、最近このブログも”塩分過多”というか、塩野七生づいているな。
そんな中、今回はメモ代わりとして。
実は新聞記事で昨年か、おととし、「トルコ国内で史上最大級のヒットを飛ばしている映画がある。オスマントルコビザンチン帝国を滅亡させ、コンスタンチノープル(現イスタンブール)を落城させた史実を描いた『征服 1453年』だ」という記事を読んでみた。

史実を映画化したものだから、塩野原作も何もないのだが、ただまあ奇特なことに、この史実を塩野七生は地中海三部作のひとつとして小説化している。
日本ではそれなりに長年読まれ続けている。
だから、それが映像化されているとなれば実に興味深い。

巨大大砲による城壁の無効化や、それより何より世界史上空前にして絶後の「艦隊が山を移動する」という奇策など、スペクタクルはたっぷりだ。

http://www1.cts.ne.jp/~fleet7/Museum/Muse498.html

「へー、見たいものだなー。だけど日本で上映なんてめちゃむつかしいだろうな。公的機関が上映でもすれば別だろうけど・・・」
と思っていたが、最近こういう機関があることをtwitter上で知った。
https://twitter.com/yunusemretokyo

ユヌス・エムレ トルコ文化センター
@yunusemretokyo
トルコ大使館文化部/ユヌス・エムレ トルコ文化センターは、トルコの公的機関である「ユヌス・エムレ財団/インスティトゥート」のもと、トルコの言語、文化、芸術、歴史等を海外で紹介する各種活動を行っています。 〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-19 tokyo@yunusemre.or.jp
Tokyo, JAPAN · yunusemreenstitusu.org/japan

あ!ここに要望すればそんな機会があるかも・・!と思って、ちょっと資料集めのために検索したら・・・昨年上映されてたみたいなんだよ(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/lale-sachiko/e/749a1eac989f6d323ce00b37c9835bd8


トルコ映画「征服 1453」を見に行きました

 
12月25日 この映画、早く見たいなと思っていたら、新宿のトルコ文化センターでやるというので出かけました。この映画見るためなら、どこだって行くつもりでした。
1453年とはオスマン帝国の若きスルタン、メフメット2世がコンスタンティノープルを征服した年です。オスマンとビザンティンの攻防戦の映画です。

 
あららーという感じ。
でもまあ、一回日本で上映されたということは字幕なりが製作されたということで、そうなればこれから、どこかで見る機会もあるでしょう。まだ未公開状態が続くよりはずっといい。
あー、今年は「陥落560年」の年か。


「攻城戦」物語

さまざまな軍事小説、歴史小説があるけど、人類による歴史が始まってすぐに、幸か不幸か「要塞」は生まれた。それが大きな戦争の一部に過ぎないこともままあるが、それでも時間や場所は限定されるし、勝敗も分かりやすいからドラマとしては描きやすい。

昨年見た映画「のぼうの城」は個人的にはぜんぜん面白くなかったな。5月にはDVDも出るらしいが。

のぼうの城

のぼうの城

のぼうの城 豪華版 【完全初回限定生産】 [DVD]

のぼうの城 豪華版 【完全初回限定生産】 [DVD]

ちなみにこの原作、花咲アキラが漫画化していて、あのときはめちゃくちゃ驚いた。
のぼうの城 公式映画コミック (My First Big)

のぼうの城 公式映画コミック (My First Big)

えっ、花咲アキラさんって、たまたま雁屋哲原作の『美味しんぼ』を作画するという幸運があっただけで、自分に漫画的な実力なんて無いし、それ以外が成功するはずがない…って自覚していると思ったのに!!
と。そういう驚きかたをした(笑)

余談はやめて話を元にもどすと、攻城戦を舞台に描いた物語では
大阪城攻防戦を外交まで含めて描いた

城塞 (上巻) (新潮文庫)

城塞 (上巻) (新潮文庫)

上の話に出てくる

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

そしてフィクションだけど
墨攻 (新潮文庫)

墨攻 (新潮文庫)

かな。
もちろんほかにもたくさんある、長編の一部としては
新装版 坂の上の雲 (5) (文春文庫)

新装版 坂の上の雲 (5) (文春文庫)

で中心に描かれる旅順攻防戦があるし、塩野も近年の作品
十字軍物語〈3〉

十字軍物語〈3〉

ではリチャード獅子心王によるアッコンの奪還がひとつのヤマだ。
ほかにもあったかな?

皆さんも何かお勧めがあったらフィクション、ノンフィクションを問わず教えてください。