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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

米高官、極秘訪朝…日本政府はこの情報を「基地を観測し続ける軍事オタク」の通報で知った!(朝日新聞)

http://www.asahi.com/international/update/0215/TKY201302140531.html

米高官、極秘訪朝3回 11年末以降 日本は疎外
 
 【牧野愛博】米政府高官が2011年11月から昨年8月にかけて少なくとも3回、平壌北朝鮮の政府高官と極秘に接触していたことがわかった。米政府から日本政府に対して公式な説明はなかった。北朝鮮の3回目の核実験を受け、日米間の緊密な連携が求められているが、同盟国・日本でさえ共有できない「情報の壁」が浮き彫りになった。

 日米韓の政府関係者らが明らかにした。11年11月、米領グアムの空軍基地を出発した米軍機が横田基地でブルドーザーなどの重機を積み込み、平壌に向かった。米太平洋軍関係者らが搭乗していたとみられ、北朝鮮側と朝鮮戦争当時に行方不明になった米兵の遺骨捜索と収集方法について協議したという。

 12年4月7日と8月18〜20日には、それぞれ米軍機がグアム基地と平壌間を往復した。搭乗者は米国家安全保障会議(NSC)のセイラー朝鮮部長と、国家情報長官室のデトラニ北朝鮮担当主任(昨年5月に離任)とみられる。北朝鮮張成沢(チャンソンテク)国防副委員長らと面会し、金正日(キムジョンイル)総書記死去後の政策などを探ったとされる。

と。
もちろんこれだけ詳しく細部を肉付けするのは取材活動、政府のほうもさまざまなルートでの情報ということになるだろうが、日本国政府がこの動きを察知した当初のきっかけが・・・
この記事の続き、有料部分にこうあったのだ。

「空軍基地などを観察する愛好者からの通報や飛行計画などで米軍機の訪朝を知った日本政府」

ブホッ。
まあ、よく考えると当たり前・・・というよりはシンプルな話で、どんな隠密偽装も情報管制も「空港から今、XXX型の飛行機が飛び立った」という事実を、空港の周りにいる人の目から、レンズから隠すことは出来ない(写真撮影禁止はできるだろうけど)。ガンダムだって空港を見張る女スパイが出てきたよな。

だが、それで「異変」に気づくためには長い情報の蓄積、細部の情報が必要になってくる。・・・そして「愛好者」に、そうそうそれがかなうわけがない。
むしろ驚いたのは、今回その「愛好者」と日本政府の間に情報のチャネルがあったということだ。愛好者は独立不羈、偏屈で、「愛好はしても愛国ではない」というぐらいの人が多いかと思ってたから。そういうことでもないか。
てか、さっき紹介した宮古島の勇者だよこれ!(笑)
あとはむしろ、政府側の人脈作りがお手柄だったのかもしれない。
この前、この記事を書いたとき、小説を引用したときは遠隔操作がらみの話で、こんなことがあるとはもちろん思っていなかった・・・

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130214/p4
A「鴨緑紅の中国側にずいぶんトラックが並んでいます。あーこれは」
B「あのさ、ロシアの古いジル157をまんまコピーしたやつだよ。解放だとか紅星だとか凄い名前をつけてたんじゃないかな。ほら。フロントが妙に長いから・・・」
B「室長、これ、自衛隊に知らせたほうがいいとおもいます」
室長「うちはデータ処理をするだけだぞ。分析は分析部の」
B「はんっ、あそこの連中、なにも知りませんよ。鉄の箱にキャタピラがついて大砲が載ってたらみんな戦車だとおもいこむんだから。朝日新聞なみの軍事常識しかない」(文庫165-166P)

平壌クーデター作戦 (徳間文庫)

平壌クーデター作戦 (徳間文庫)


朝日新聞の名前があるところは皮肉だ。