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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

犬はおいしいかまずいか&なぜ今「日々の食卓」に上らないのか?

半月ほど前に書かれ、話題になったエントリ。
■勝手に韓国独自のものにしないでください
http://d.hatena.ne.jp/fut573/20110730/1312033070
韓国で犬食を体験した人のツイートから発展し、その「すっごく珍しい、日本じゃ考えられない」的な表現に対して日本でも犬を食べていたじゃん、と反論するというのが主なテーマ。
自分のブックマークコメント。

gryphon
犬肉は日本でも食してた、は単純に事実だが「日本人…は馴染みがなくドキっとしますが朝鮮半島ではごちそう」と書くと間違いか?といえばこの種の表現は大抵「四捨五入」「おおよそ」な訳で、これも可でしょう

たこもそうだよね。「西洋人はたこを不気味がってたべないが、日本人にとっては大好物」というのは、ここに本来はスペインでは云々、と注釈をいれるべきでありましょうし、私がたこをずっと人類の脅威だと訴えているのは…まあ無視していいか(笑)。でも「  」はまあまあ、そう記述されて間違いでは無いとおもわれます。

でも、逆に「犬を食べる習慣が皆無」と、例外などを視野に入れずいうことや、それをもって野蛮な文化、と主張するのが間違いだという例を、俺は俺の守備範囲から提供しましょう(笑)

GONG(ゴング)格闘技2011年8月号

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吉田  当時の拓大ってどうなってたんだと思いますよね。
増田  岩釣先生たちは犬を食べてたじゃないですか…
(すみません、テキスト化しようと思ったが膨大でくじけた。以下写真で)

オリジナルサイズはこちらをクリックして表示

まあ拓大は大学というより一種の武装勢力みたいなもんだがな(笑)。

ときに自分も犬の肉を食べました。
池袋の…どこだったかな?思い出せないが韓国料理屋に入ると、たまたまメニューがあったので勇んで注文したんですよ。
ところがね…結果的にいうと、野菜炒めの中の具として、基本的に肉がほんのちょっぴりしかなかった。まあすっぽん鍋なんかにもよくあるパターンですね。けっこうお高いものだと聞くから、1000円にもならない価格ではそれもしかたないのだろう。
そして、実際に食べた感想・・・
「ゼラチン質な感じ」でした。豚足、あれに似た食感。味というよりは、そのゼラチン質な食感のほうしか記憶して無い。自分の率直な感想は「まあ、一回食べればいいかな…」だったんですが、ちゃんとした犬の「肉」を食べれば、また感想は違ったかもしれないですね。

犬肉は毎日の食事に並ぶ、お惣菜になれるか?

そのように、犬肉を食べた感想は「ンマーーーイ」ではなかったんだが、自分がその時に抱いた感想を覚えている。
「仕方ないよな。牛、豚よりも犬がめちゃくちゃうまかったら、これだけ身近にいる動物なんだから世界中の日常の食品として流通しているはずだし」とね。

人間はいろんな動植物を品種改良したけど、犬はそのうちでも特にいろいろ改良がうまくいった種である。チャウチャウだっけ?特に食用として改良された型もあるけど、それでも牛や豚なみにお肉が美味しくはならなかった。
いや美味しいかどうかは主観としても、牛や豚なみに、大きく育ってたくさん肉が取れるようにはならなかった。

・・・って仕方ない、反芻してセルロースの入った草も食える牛、草は食えないけどけっこう雑食の豚と違い、犬はいくら時たまはごはんとかを喜んで食べても基本は連鎖ピラミッドの上に位置する肉食獣。
肉を食う種が、家畜としての効率性を牛以上に持つとは、人類数千年の品種改良マイスターの英知をもっても可能になるとは思えない。

逆に言うと、牛、豚、羊、ヤギ、馬などの家畜たちは本当に、膨大な動物の中から「家畜」になりえる資質をもったエリートなんだなあ…としみじみと思ったのでした。

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

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銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

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この中でも羊は嫌いとかなんとかいろいろあるだろうけど、「グラゼニ」でいうところの、二軍にすら定着できなかったような選手でも、やっぱりプロ野球選手になった人はそれだけで凄いアスリートなんだ…!!みたいな。
そんなスーパーエリート「家畜」と人類の物語。
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)

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それでも、今後の科学の進展によって経済的にも食味的にもさらに進化した「スーパー食用犬」が生まれて、それを食えばみんな納得おいしいね、となる可能性はあるのだろうか。少しばかり期待していなくもないです。

韓国で犬食に”薬効””精力剤”的な意味があるなら、逆に非日常ゆえにじゃないか?

これ、仮説。「精のつく食べ物」というのはうなぎレベルの意味あいかもしれないし。でも逆に「日本では『まむしドリンク』が市販されている。ゆえに日本文化の中に蛇食は日常のものとして根付いている」とかどこかに紹介されたらこれまたちと違うような。
とりあえず置いときます。
また、拓大の柔道部や相撲部の犬食は、さらにいうと薩摩隼人の犬食は「バンカラ文化」の対外的なアピールのために、「どや?俺たちはあの犬を食う、タダモノじゃない集団なんだぜ」的な意味合いも大きいんじゃないかという気はする。
まあ実際に野犬を肉にする前、狩って仕留める…というのにはいささかの勇気や肉体的な強さも必要だから、「食う」ことではなく「狩る」ことがそのアピールの主眼だったのかもしれない。


これもひとつの謎、仮説として放り投げておこう。

最後に「馬」

うまっていう、人や荷物を載せて長時間移動できる動物がこの地球に存在し、しかも家畜化が可能だったってのがいまさらながら「できの悪いラノベみてーな(※偏見です)、ご都合主義的な展開だなおい!」と思ったりする。

でも「じゃじゃ馬グルーミンUP!」や「銀の匙」で、乗馬の大変さをあれこれ追体験すると、今度は「これだけ長い時間をかけて品種改良したのに、まだ馬の馬たる弱点って克服できてないの?」と思ったりもする。
品種改良によって、ちょっとした音なんかでビビらない、従順で大胆な馬を作れるか…といったらやはり作れないようですね。

おいしくて牛・豚なみに大量に肉が取れる犬も、この上なく従順な馬も、まだ人間は作れない。そんなものなのかもしれませねんね。

最後に。「ダチョウ家畜化計画」はどうなった!?

某ダチョウ牧場で食べたことがこれも1回あり、これはその1回で
「超絶にうまっ!!!」と感激したっす。
いやー、これがまもなくスーパーに普通に並ぶ時代がくるんだなー。その時はしょっちゅう買って、いろいろ料理してみよう…と思って7、8年か。まだその夢は実現していない。
採算とか何がしかの問題、困難があるんだろう。
ことほどさように、メジャーリーグ「家畜」の座をつかむのは難しい。
本人たちが希望していようがいまいが。