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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ジェロニモ問題続報。REDで描かれた「それからのジェロニモ」

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110504/p2
からの続報ということになるのだろうか。
最初に表明した違和感、懸念がやっぱり現実化した。

http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011050501000181.html
暗号名ジェロニモは不快と先住民 急襲作戦で大統領に謝罪要求

 
 【ニューヨーク共同】米オクラホマ州先住民族は3日、米海軍が国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害する際、同容疑者の暗号名に先住民族の指導者ジェロニモの名前を使ったのは不快などとして、オバマ大統領に公式謝罪を求める書簡を送った。

 書簡は、殺害の発表に当初は「歓喜した」としつつも、ジェロニモの名前が使われたと知って「苦痛で不快」の念を抱いたと表明。大統領に謝罪と是正を求めた。

 AP通信によると、ホワイトハウスから書簡を回された国防総省は侮辱する意図はなかったと釈明した。

こちらでは「ランダムに暗号名は命名される」と。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110505/t10015709001000.html
これについて、アメリカ国防総省はAP通信に対し、「暗号名は作戦に支障がない形で無作為に選ばれる。先住民を侮辱するつもりはなかった」とコメントしました。


最初のエントリで論点は既に記したので、特にそれ以上申し上げることは無いが、そこで紹介した村枝賢一「RED」で、ジェロニモの晩年を1コマで解説した描写がある。それを引用したい。

この巻は、確か6巻だった。

Red 6 (アッパーズKC)

Red 6 (アッパーズKC)

これも、付け加えることは無い。
ウィキペディアにも、このジェロニモ晩年の話は載っていないからあとで追加するかな。でも「ソースは村枝賢一のRED」じゃまずいか(笑)もう少し調べよう。

Red 1 (アッパーズKC)

Red 1 (アッパーズKC)

19世紀末、アメリカ西部。日本を逃げ出したサムライ、伊衛郎は1人のインディアンと出会う。彼の名は、レッド。街の保安官バーンズの持つ合衆国騎兵隊の階級章をレッドが見た夜、慟哭と共に大殺戮が始まる──。勝者の歴史に牙を剥く、叛骨の崖っぷちウエスタン、開幕!!

ジェロニモじゃなくて『ゴヤスレイ』と呼ぼう!」なんて話は無いの?

REDを再読して思い出した。ジェロニモは本名はゴヤスレイなんだよね。ジェロニモはメキシコ、アメリカ側のつけた名で、ホワイトベースを「木馬」というようなものだ。
自分の子供のころ、英語読みの「マホメット」から現地発音のムハンマドにしよう、とかエベレストじゃなくチョモランマだ、みたいな流れがあった…のだが、ジェロニモも最近はいささか公式な歴史書や文書では「ゴヤスレイ」なのかな?
映画「ダンス・ウィズ・ウルブス」も白人がインディアンの一員になりつけられた名前を、また英訳した名前なんだっけ。

ダンス・ウィズ・ウルブス [DVD]

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「それからの…」が面白い人

歴史に知られる活躍が実へ生涯の前半、中盤で、その後も長命を保った人は結構いて、「それからの…」が興味深い人も多い。

それからの武蔵 DVD-BOX

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それからの武蔵 1 (集英社文庫)

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は有名(というかこれで「それからの」が定番化した)だが、3年前に半藤一利
それからの海舟 (ちくま文庫)

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が文庫化された。

個人的には「風雲児たち」ファンとして、実は失脚時にまだ30代だいだったあの人の…「それからの松平定信」なんてのを外伝としてみなもと太郎氏に描いてほしーなー。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B9%B3%E5%AE%9A%E4%BF%A1

……老中失脚後は、白河藩の藩政に専念する。白河藩は山間における領地のため、実収入が少なく藩財政が苦しかったが、定信は馬産を奨励するなどして藩財政を潤わせた。また、民政にも尽力し、白河藩では名君として慕われたという。

定信の「寛政の改革」がメインになるのはリイド社ワイド版では10巻ごろ。

風雲児たち (10) (SPコミックス)

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http://www.leed.co.jp/book/b166.html
大黒屋光太夫がシベリアを東に旅していた頃、日本では老中・松平定信寛政の改革を断行しようとして・・・各界から絶賛の声が届く歴史大河ギャグの名作、第10弾。