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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

みなもと太郎「風雲児たち」最新刊が発売

リイド社も、編集者か営業の怠慢か、アマゾン紹介文ゼロなけしからん出版社。

だが単行本のときだけさわぐおあにいさんとはちがうんでえ。
ここで紹介しておりやす
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130323/p3

【漫画メモ7】「風雲児たち」では幕府正式訪米団(咸臨丸とは別)のハワイ訪問に加え、知られざる英雄、咸臨丸の顧問ブルック(実質的な船長)が描かれた。彼のさわやかな心構えは感動的だが、木村摂津守はそれに(後略)

ただ「風雲児たち」は余裕を残した単行本化をしているはずなので、アメリカ到着まで収録されているかな?されてると思うけど。自分は今日購入する。

で、これを読んだら是非読んでほしいもの。

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

「現代語訳」もいいけど、落語のような味わいのある明治速記の口調も決して読みにくくなく、面白いのでお勧めかな。
ネット上には無料で読めるところもありんすよ。たとえば
http://www.eonet.ne.jp/~log-inn/fukuzawa/fukuou.htm

そして

「明治」という国家〔上〕 (NHKブックス)

「明治」という国家〔上〕 (NHKブックス)

「明治」という国家〔下〕 (NHKブックス)

「明治」という国家〔下〕 (NHKブックス)

商品説明
明治維新は「革命」であったのか、薩長土肥連合による王政復古クーデターにすぎなかったのか。歴史家の間で意見の分かれるところである。本書で司馬は、幕藩体制の担い手だった武家階級が自らのハラキリによって「廃藩置県」を実現し、「国民国家」の土台を築いたことは、世界にも稀な革命であった、という明快な史観を展開してみせる。これほどの「政治的破壊作業」ができたのは、欧米列強のアジア進出に「日本人が共有していた危機意識のおかげ」だった。明治は「透きとおった、格調の高い精神でささえられたリアリズム」の時代で、そこに出現した「明治国家」は、江戸270年の精神遺産だった。司馬は江戸と明治の2つの時代に、脈々と流れる精神の連続性を見る。その具象として、小栗忠順勝海舟福沢諭吉西郷隆盛大久保利通ら多彩な群像を、科学者の透徹した目と小説家の豊かなイマジネーションで、鮮やかに浮かび上がらせる。「明治は多くの欠点をもちつつ、偉大としかいいようのない」時代だった。これに対して、戦後までの昭和は「イデオロギーが充満して国家や社会をふりまわした時代」で、まるで別国、別民族の観があると言う。しかし、この「非連続性」をもたらしたものが何であったか。残念ながら、司馬は語っていない。(伊藤延司)
内容(「BOOK」データベースより)
「明治」は清廉で透きとおった“公”感覚と道徳的緊張=モラルをもっていた。維新を躍進させた風雲児・坂本龍馬、国家改造の設計者・小栗忠順、国家という建物解体の設計者・勝海舟、新国家の設計助言者・福沢諭吉、無私の心をもち歩いていた巨魁・西郷隆盛国民国家の形成を目指したかれら“明治の父たち”は偉大であった。本書は、明治草創の精神を捉え直し、「明治国」という人類普遍の遺産を巨細に語りつくす。これは、著者畢生の日本論であり、鮮明な日本人論である。

まだ文庫化はされてないかー。自分は木村摂津守の人物をこれで知った。小栗上野介星新一「はんぱもの維新」で知っていたけど、これで造船所をめぐる逸話を知ったのだっけ。