http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101016#p4
で書ききったつもりのid:tsumiyama 氏のエントリ関係で、一番肝心なことを言い忘れていたので、いまさらながら追加させてもらいます。
一回来訪した人ももう一度読んでくれないかな・・・
マイコミジャーナルのこの部分です。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/10/12/akara/index.html
やはり印象深いのは、勝負を決した5七角でした。最終的に大差になったのもあの一手ゆえです。「あから」があの手を指せるのは、人間の様に「相手の攻めを恐れる」という感情を持たずに、単純に計算して攻めることができるからだと思います。一方、清水女流王将が応手を間違ってしまったのは、時間のない状態で意外な手を指された動揺からだと思います。この対局は、心を持たないコンピューターの強さと、心を持つ人間の弱さが勝敗を分けるという、我々人間にとってはややビターな結果を示したのではないでしょうか。
つまりだ。
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/09/24
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
なのだよ。
これね。
http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20100925
えーと、自分的にはホントはこう書くだけで満足なんだけど、あんまり通じない?
わかんないままでもいいんだけどね。
ストーリー解説をここから引用
http://fukui.livedoor.biz/archives/1753050.html
高度に文明の進んだ宇宙人が地球を訪れる。宇宙人はその星を侵略する前に、「代理戦争」という形で一度だけ侵略を回避するチャンスを与えていた。
誰も知らないうちに住人のひとりがランダムに選ばれ、知能・体力が等しいコピーロボットと「時を止めた地球上で一晩だけ」戦わせる。住人が勝てば何事も無かったように立ち去り、コピーロボが勝てば、侵略する。選ばれたのは、運動が得意なワケではない、特別勉強ができるわけでもない、友達と笑い、恋をする、どこにでもいるごく普通の中学生だった。
宇宙の運命を決めるのは総力戦の大戦争ではなく、代表者の決闘である・・・という骨子のアイデアは、藤子オリジナルでは当然無い。フレドリック・ブラウンだっけ?まあいいや、そこは調べない。そしてこれを踏まえたうえで、高橋留美子の「うる星やつら」の最初の回(+最終回)も当然書かれているんですが・・・ま、それは余談。
藤子短編では、フェアなことにパーマンの「コピーロボット」という概念を応用し(笑)、基礎体力や知力はまったくの五分で闘うのだが、実は「感情」までは宇宙人もコピーできない。だから命がけの闘争でも、相手は全然あせったり怯えたり、躊躇したりしないのだ。
「これじゃ対等の勝負じゃないじゃないか!」と地球人代表の中学生は宇宙人に抗議するのだが、その答えは・・・
ということで、コンピュータ将棋vsプロ棋士は第二戦がいつか行われるだろうが、その前に「ひとりぼっちの宇宙戦争」を読んでおくよう、強く強く提言したい。
のです。