【トンガ噴火お見舞】INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

あす国勢調査。米国「国勢調査陰謀論」や豪州の「国勢調査で『宗教はジェダイ』と答えよう!」運動の話。

うちにも国勢調査がきまして、前倒しで終わらせた。
国勢調査の回収率が落ちているのは、オートロックだ夜勤職場など生活の変化だといろいろあるんだろうけど、「権利意識が高まり」「お上に恐れ入らない」人たちの割合が増えれば、そうなるって傾向もあるんじゃないか、と思う。
あとでまた書くけど、アメリカの個人主義的右翼が、極左とあい通じるような政治不信、政府不信を持っているって話に自分は以前から興味があった。
この前アメリカの「国勢調査」に関してこれを紹介したよね。日本の国勢調査にあわせて再録。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100803#p2

懲りない右派の国勢調査トンデモ陰謀論
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2010/04/post-1144.php
Why Karl Rove Agreed to Cut a Pro-Census TV Spot

医療保険改革の次に右派が社会主義批判の対象に選んだのは10年に1度の国勢調査。馬鹿げた陰謀論が飛び交うなか、保守派の重鎮カール・ローブが意外な行動に
(略)
 オバマ政権が10年に1度の国勢調査のために調査員を大量に投入するなか、右派のウェブサイトでは「国勢調査共産主義全体主義への第一歩だ」という陰謀説が本気で盛り上がっている。・・・保守派キャスターのミシェル・マルキンも、民主党が永続的に議会で過半数を維持するための「洗脳工作」に国勢調査が利用されていると主張している。

これは町山智浩氏のコラムでも読んだ話。
http://wiredvision.jp/archives/200209/2002090401.html

・・・昨年8月7日(現地時間)にオーストラリアで行なわれた最新の国勢調査では、7万509人――人口の0.37%――が自分の宗教を「ジェダイ」と回答した。また、昨年3月6日(現地時間)にニュージーランドで行なわれた国勢調査では、同じく「ジェダイ」と記入した人が5万3715人――回答者の 1.5%――に達したという。
(略)
 『オーストラリア・スター・ウォーズ鑑賞協会』(スター・ウォーキング)の代表を務めるクリス・ブレナン氏は次のように話す。「結果には大変びっくりした。われわれは、たぶん2万〜2万5000人が『ジェダイ』と回答すると予想していたが、その数倍もあった」

 オーストラリアとニュージーランドの多くの人々は、キリスト教イスラム教、ユダヤ教ヒンドゥー教などの伝統的な宗教がますます現在の世界にそぐわなくなっているために、ジェダイと回答したのかもしれない、とブレナン氏は考えている。

 「伝統的な教会に対して『あなたがたはわれわれの望むものを提供してくれない』と訴える1つの手段だったのだ」とブレナン氏は言う。
(略)

オーストラリア統計局とニュージーランド統計局は・・・信じる宗教はジェダイだというような国勢調査での回答が、重要な公共サービスに関するコミュニティーの意思決定に混乱を招く恐れがあると懸念しているのだ。
(略)
ジェダイと答えるような回答は調査業務を妨害する以外の何物でもないと考えている。そして次回の調査までにジェダイ教信者が改宗してくれることを望んでいる。
(略)
イギリスの国家統計局が国勢調査において、調査票に宗教はジェダイと回答するための欄を設けたのだ。

これらの話(とくに後者)を読んで「”ぼくらの国勢調査”を汚し、みんなに迷惑をかけるゆるしがたい行為だ!」とするか「へへ、”お上の国勢調査”にしゃれたレジスタンスをするもんだな」と受け取るか。
そのへんが皆さんの「国家意識」を測る面白い物差しになるかもしれない。

「選挙への投票」と「国勢調査」に関する<神聖なる国民の義務>意識。

選挙の投票に関しては以前書いたが、「投票にはいかなきゃいけない」意識を持つ人が非常に強い。「選挙なんていかねーよ、めんどくさいし」的なつぶやきや主張はネットでも叩かれる、ほぼ公認の「ばかにしていい、怒っていい」存在にまで(笑)
そして気がつくと、投票は「主張が近い人や政党を国会に送るため、選挙で多数を取らせる行動」を超えた「すごく神聖な、それ自体に宗教的な?価値のある行為」となった。

選挙における”神聖さ”を論じた過去のリンク集

■「選挙に行く・行かない」の是非に関する、原理的な議論
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090902#p5
■「投票に行く・行かない論」補遺。「公に推奨される行為」とは?「選択の自由」とは?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090904#p5
■「選挙には行かない」ロフトプラスワン
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091120#p6

国勢調査にも、そういう”神聖色”はあるか。数年に一回だからなじみが無いけど、しょせん政府、国家が強制力をもって国民に強いるものではある。だが、実際に「国勢調査に協力するのは国民の義務!」という考えがみなにあるかどうか。