これ、今週の週刊ポストなんだけどね。上杉隆氏の寄稿。
世論調査って、いろいろと問題点は多いのよ。
さまざまなバイアスなどもかかるのよ。
政治家は時には世論調査を無視して自分の信念や政見を貫くことも必要なのよ。
それ一つ一つは正論なのよ。
ただ、そこで「ネットアンケートではXXという、反対の結果が出ている」と言う必要がない・・・というか、それって筋が悪すぎるのよ。
http://twilog.org/gryphonjapan/date-100906/asc
@kamematsu 現在の世論調査が、固定電話の利用率などさまざまな問題を含んでいることは全く正しいのだけど「ネットアンケートの数字はこんなに違う!」とかいうのは「現代医学は万能ではない。だからホメオパシーも在り得る」とかいう主張と同じレベルです
「進化論はさまざまな疑問点がある。だから『創造説(インテリジェント・デザイン説)』と、一緒に教科書に載せて、ならべて論じよう」という主張のほうが、より似ているか>マスコミ世論調査とネットアンケート
このへんの、他の方も巻き込んでのやり取りはトゥゲッターでまとめると面白いんだろうけど、大変なので略。
それに、
もう、以前書いてたからこれらに付け加えることもないわ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081112#p5
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100213#p4
外部リンクをさらに加えておきます
http://obiekt.seesaa.net/article/109641528.html
世論調査が持つ問題点や不十分さはそれ自体で認識する必要があるのに、「ネット調査と結果は反対だ!」なんてのは逆効果
なのだ。
そこですまんです。ほんとはもっとたくさん紹介したいし、このブログでもこれまで何度も紹介したんだけど、厳選4冊!

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僕は統計とか、それの元になるスーガクとかにまったく詳しいわけじゃありませんし、好きでもありません。ただ、このジャンルの読書がすきなのは
「・・・というやり方で・・・という質問項目を作り、調査しました。その結果は・・・です。さーて、この調査にはどんなバイアスがかかっていますか?どう数字は実際と違ってきますか?」
というのは、「おもしろ科学クイーズ」のように、素人にも興味深いし、「ひとつ考えてみるか」と知的好奇心を刺激されるからです。
それを「記者クラブメディアが、陰謀をめぐらしているから」で思考停止するんじゃあ、芸が無いというか、勿体ないじゃないですか。