「増税が国を滅ぼす」という本の中に出ているそうだ。
レーガン政権の経済政策の理論的支柱になり、その一方で「根拠ない」「格差社会の元凶」と批判を浴びたラッファー曲線の考案者ラッファーが共著者の一人だ。
日本では、この税率を渡部昇一が支持していたと思う。あ、いきなり説得力が減った(笑)
いや、だが、ラッファーが言うには2008年のアメリカでは所得税・法人税とも単一の12.1%で、同じ税収を得られるんだってさ。
ミソは、控除を廃止すると言うこと。控除を廃止するというのは徴税が「単純」になり、それは徴税コストを減らし、知恵ものの税理士によってあれやこれやと、最終的な納税額が減る(しかも優秀な税理士を雇える金持ちが!)ということがなくなるということだ、そうだ。
わたしはこの当否を言えないが、以前
「親切だけど複雑で手間のかかる制度」を
「不親切だが単純で簡単な制度」が
上回ることもあるんじゃないか?という話をしたことがある。
■もし最低限、食える所得がもらえる社会なら?「ベーシック・インカム」論じた本が出版。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080223#p5
いまは思考実験である「ベーシックインカム」もしかりだが、民主党が政権交代後、母子加算復活、公立高校無償化(その場合授業費を国が払うか?家庭にその分を与えるのか?)、配偶者控除廃止、子供手当て、農家戸別補償・・・などいろいろ出てきた。
そのへんを考えるときに面白いかもしれない。
例によって今週木曜日?ぐらいにこの書評記事はネットにUPされるはずです。
- 作者: アーサー・B・ラッファー,ステファン・ムーア,ピーター・タナウス,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: 単行本
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