きのうNHKスペシャル「永田町 権力の興亡」やってたんか…30日再放送
NHKスペシャル | 証言ドキュメント 永田町・権力の興亡“安倍一強” 実像に迫る
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20151227
戦後70年の節目となった2015年、日本政治は「安倍一強」とも呼ばれる状況になっている。その状況は、なぜ、いかにして生まれ、何をもたらそうとしているのか。国論を二分する中で成立し、最大の政治テーマとなった安全保障関連法。その成立に至る与野党攻防の裏側には、どのような戦略と思惑があったのか。一方、法案審議と並行して行われた自民党総裁選では、安倍総理大臣の「無投票再選」をめぐって水面下で激しい駆け引きがあった。そして安保法成立をきっかけに、来年夏の参院選を見据えた野党結集への模索も始まっている。今年の政治をめぐる「攻防・葛藤・決断」のドラマを政治家たちの証言から浮き彫りにするとともに、今後の政治の行方を探る。
再放送は30日 2015年12月30日(水)午後5時00分〜5時58分
でさ、
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20151227
には予告動画もあるけど、ここのBGMを聞いてわかる人はわかる。
音楽は、川井憲次なんだよ。
この音楽、音楽自体で勝負するなら、「パリは燃えているか」に五分で張り合える名曲ですぜ。
NHKはもっとばんばん使ってほしい。てか、音源ほしい…
というか、2009年の番組のとき、ちょっと音を録音していた。
http://www20.tok2.com/home/gryphon/data/kawaikenji-nagatacho.mp3
かっこえーっしょ?
ま、それはそれ。安倍政治の証言がなにか出てきてたかもしれない。
安倍政権は、いつのまにか「米オバマ政権が信頼する国」の上位に来てしまった気がする(繰り上げ当選的に)。これは意外だった
自分が安倍政権の予想で一番実情と違ったな、と思ったのは対米関係だった。
日米関係を大きく狂わせた「シリア空爆」問題。あの時安倍が「空爆支持」だったら? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140226/p2
と、もともと空爆でダマスカスを石器時代に戻さんとしたオバマに、安倍とプーチンがブレーキをかけるというなんだかなな状況からスタートした日米関係。そしてリベラルなアフリカ系のオバマと保守的な安倍のケミストリーが合うはずもなく、そこに戦後70年や靖国が輪をかけて…そして日本はゴーリズム的な声にもおされ、結局距離が縮まる、という可能性を考えていた。
しかし、結局のところ、中国の海洋進出問題や韓国の中国傾斜などがあり、日本が相対的に浮上し「繰り上げ当選」のような形で「オバマ政権が信用する外国政権」の上位に来るようになった。
これもちろん、二人の人間的関係の親密さとちゃうで。退任後すぐに回想録書くだろうから、オバマはぼろくそにアベのこと書くかもしれない(笑)
だけども、逆に言えば…、オバマ論、オバマ政権論にむしろなるけど
・「波風が立たない」ことを一番重視する
・「アメリカが負担を負う」ことを嫌う
・強固な同盟関係を必要と本音では思っていない
・首脳同士の俺、オマエな関係を求めないし、構築することがたぶん人間的にもやや苦手
・理念があるようでいてない(あまり強く主張しない)
これらの諸要素に当てはめて、主要西側諸国とやっていったとき、徐々に日本は−少なくともこの3年間で、米政権の中では「ランクアップ」しているように見える。
それは逆をいえば「都合のいい連中」とみなしているところも一部あるだろうし、オバマ政権との良好度がそのまま評価に値するかは微妙だ。
しかし、そういう問いは逆に
「あの”理想を掲げたオバマ政権”と、復古主義アベ政権がうまくいくはずはない!」と見立てた方々に問われるべきである(笑)
いまやTBSの執行役員にして「報道特集」キャスターでもある金平茂紀氏が、アメリカ赴任を終えたときの文章が
さよならニューヨーク! そして、それでもオバマは歴史を変えると信じたい。
http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/mb/post_67.html
ご丁寧に本にもなっている。
- 作者: 金平 茂紀
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おかげで、金平氏が「沖縄タイムス」や「創」で、ジャーナリズムは権力との距離感が…とか反権力が…とかおっしゃられているのを見ると
「ふーん、金平・オバマは歴史を変える・茂紀さんが反権力について語っているなあ」と、心の中でミドルネームをつけてしまっているのは内緒だ(笑)。
この連載でも、日本は「安倍首相」「安倍政権」の名前が出てくるけど、アメリカに関係して「オバマ」を批判する言葉はあまりでてこない。
http://www.okinawatimes.co.jp/cross/author.php?id=47
こんな記事もある。皮肉で言っているのか本気の期待かは読者に判断をゆだねよう。
【金平茂紀の新・ワジワジー通信(1)】沖縄の現実こそ非人道 ケネディ大使に正義期待
ま、そんなことで「オバマって没理念的(逆にいえばリアリスト)だなー」と思わされた3年であり、その結果として日米関係が安定化していった3年でありました。
日韓関係 本日も外交が活発化してるが
自分は従軍慰安婦関連で、別にもう少し譲歩…というか、ストレートに再度の謝罪表明や、金銭的な元慰安婦支援、あるいは範囲を広げた「性暴力への国際的支援」などがあっても問題ないし、あるいは内発的にそういうことを行ってもいいと思うのだが、そういう意見をおいて外交的な押し引きを見るなら、「産経支局長無罪」とうまくタイミングを合わせて?動かしたのは上手いんじゃないか、と思ったです。
というか、不思議なのは、「産経支局長裁判」は、全世界で得をしたのは安倍周辺だけであって、あれはあからさまに安倍の「外交的得点」、それもおまけのように転がり込んできた得点だった。この得点は、無いほうがすっきりしたのだが、世の中こういうことはおきるだろうなあ。
あ、そうだ。語源・新語マニア的には「ムービングゴールポスト(ゴールポストを動かす)」という言葉が定着した、という最近の「産経抄」の指摘をメモしておきたい。
2015.12.26 「産経抄」
http://www.sankei.com/column/news/151226/clm1512260004-n1.html
慰安婦問題での韓国政府の腰の定まらない対応について、日本ではすっかり「ムービング(動く)・ゴールポスト」という言葉が定着した。苦労して問題解決の妥結点を探っても、いつの間にか韓国側がゴールを移動させて振り出しに戻ってしまうことを指す。
税収が増えたのもけっこう地味におどろいた
ねえ。
しかし、いまが「最大版図」ではないか。ここから割れるのではないか。高木大臣とかから…
このへんはいきなり感覚論というか、「さすがにこの状況はなんか気に入らない」という願望込みである(笑)。あんまり根拠は無い。
まあ、何が2016年に安倍を脅かすか、というとちょっと考えはもやっとするんだけどね。突発的な事故・事件処理にもたつく、というのがあるかもしれないけど、それはそもそも国民のために避けてほしいし、そもそも予想はしがたい。
それに、高木氏とか高木氏とか(笑)の問題がめくれて、支持率が下がったとしても、一般論として与党の支持率回復のスーパー回復剤である「サミット開催」がことしは控えている。サミットだけでも効果的なのに、国内で開催だからな。テロやデモの混乱を避けられればこれであがる。だから「日本国内でのサミット開催年は、衆院解散を警戒しろ」と永田町のすずめはささやくのだ。ダブル選……
野党側が「消費税再増税反対」を全面的に展開するしかないのでは?
安倍応援団の一部(って高橋陽一や長谷川幸洋ぐらいか?)か「安倍は再増税ストップを視野に入れている」と言っているが、どうなのかねえ…
でもそれならなおいっそ、早めにそのことを野党が言い出したほうがいいのか…いやそれも解散の口実になるか。菅直人は「野党(自民党)がいったことを、自分も同じようにいって、争点じゃない状態にして選挙を行う」という手法で大失敗したが、あれは「増税」だからな。
野党が増税凍結をいう
安倍がそれに乗る
「一応、公約の変更だから国民に問うね」と解散…
なシナリオのとき「先に言い出したのが野党だから、野党を信頼する」となるかどうか。
あと、民主党には、自分が決断した引き上げという経緯から「ここで増税しないというのはポピュリズムぞ」という勢力もいるし…
なあ。
野党共闘は「国民連合政権には合意しないけど、選挙区(特に定数1)で自主的に共産党が出馬せず」になりそうじゃん。
俺の提言どーりになりそうじゃん。
共産党は「国民連合政府構想」が不調でも、勝手に1人区から退く「自主的民共合作」ができるぞ(反自民が第一なら)。しかし… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151114/p1
国民戦線(FN)、決選投票に阻まれる…本当に危機感があるなら、諸政党は「自然と協力」するもんだ(いや、決選投票制だからだろ) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151215/p3
「1人区で、一番勝てそうな候補以外は降りろ」と民主党。煎じ詰めればこの話であり、それへの「見返り」の話だ。賛成?反対? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151217/p4
参院選、熊本で野党統一候補…石川でも調整
2015年12月24日 08時16分
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20151224-OYT1T50019.html来夏の参院選を巡り、民主党が目指す他の野党との統一候補が熊本選挙区で正式に決まった。
今後は石川などの選挙区で共産党に内定済みの候補取り下げを求めていく構えだ。与党と一騎打ちの構図を作り、野党共倒れを防ぐためだが、無所属候補は選挙活動が制限されるなど課題も多い。
安全保障関連法廃止を軸に選挙戦に臨む考えを示した。
まあ、どこまで増えるんでしょうか。
以前も書いたとおり、1人区で、負けを承知で共産が独自候補を出すと、比例票の掘り起しにもなるけど、組織や運動員の疲弊にもつながる。
そんなプラスマイナスの計算にもなる
「小沢一郎氏と志位和夫氏が仲良くなっている」報道は面白かった
朝日新聞のこの記事は読み応えがあった。
…(岩手知事選で)自民を不戦敗に追い込むカギになったのが、これまで原則すべての選挙で独自候補を立ててきた共産も民主などと足並みをそろえ、支援に回ったことだ。小沢は「共産が自民を利してきた」と説き、協力を取り付けた。岩手での連携を機に、参院選での野党共闘を模索する志位は、小沢と度々意見を交わすようになる。
ログイン前の続き安保法をめぐる与野党攻防が最終盤を迎えた夏の終わり、志位は再び小沢とひそかに会談。9月に発表する国民連合政府の概要メモを事前に見せた。小沢の持論、野党勢力が選挙で結集する「オリーブの木」と重なる内容が盛り込まれていた。「これはいい」。一読した小沢は満面の笑みを浮かべて、謝意を示した。
「よく決断してくれた。この年になって、志位さんと一緒に政権取りができるとは思わなかった」
9月19日の共産党中央委員会総会。志位が提案した国民連合政府の構想に異論は出なかった。「すでに立てている候補者は?」「複数区はどうするのか」といった質問は出たものの、中央委員ら約200人が賛成。場内からは「よし!」とかけ声が響いた。
(略)
志位は重い政治判断をする際、自宅でピアノに向き合い、思いをめぐらせる。野党共闘に踏み切ると決めた時に弾いていたのは、ドイツ・ロマン派の巨匠シューマンの作品だった。9月28日、小沢との党首会談で、志位はこう頼んだ。「私たちは政権を取ったことがない。いろいろと教えて下さい」
(略)
共産の呼びかけに、野党第1党・民主が出した答えが野党統一候補だ。23日、熊本と石川で安保法に反対する市民団体が候補擁立を発表。幹事長の枝野幸男は東京・渋谷で記者団に「新しい民主主義のステージ」と期待感を示した。来夏の参院選に向け、全国の10選挙区程度で調整が進む。市民団体が主導する形で統一候補を立てて各野党がそれぞれ支援すれば、表向きは民主と共産が直接協力し合う形ではなくなる。
一度敗れた将軍が、どこかに落ちのびて、そのの勢力の兵力を活用したり客将になったりして再度挑む……という流れはなんかフィクションめいて面白い。
メルカッツ 銀仮面 へドリアン女王 呂布 足利尊氏・・・・・・・・・などなど。
しかし、これはバック・トゥ・ザ・フィーチャー案件だよな
「2015年から、1990年のこの時代にきただと!!それじゃな少年、そのころ70歳を越している小沢一郎はどこで何をしている?」
「共産党と組んで、自民党を打倒しようとしている!」
「おやすみ未来少年!!」