中島岳志が月刊現代に昨年末(今年正月だっけ?)「小林よしのりにガチンコ討論を申し込む」という論文を載せ、その後小林が今年5月ぐらいまで断続的にこの「パール判事論」を描き続けていた(その中で公開討論・対談の申し込みには「史料批判を含めた論争なんだから、論文で返して来い。パールの判決書や著書を持ち込んで、読み上げて対談をするのか?」と拒否している)が、小林よしのりは「パール真論」と題してこのシリーズを単行本にまとめた(まとめる?)はずだ。ちょっと雑誌購入後、書店によってないのだよ。
もう出ているのかな?
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/06/23
- メディア: 単行本
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そして中島はこの問題に関しては実質的に沈黙を続けていたが、今回、ようやく満を持して?反論本(?)を世に問うらしい。
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書 名 著者名 定価(税込) 発売日
「昭和」を点検する 半藤一利/保阪正康 777 7/17
変わる中国 変わるメディア 渡辺浩平 756 7/17
大和三山の古代 上野誠 756 7/17
金正日の正体 重村智計 756 7/17
パール判事「日本無罪論」の真相 中島岳志/西部邁 735 7/17
半藤・保坂の対談本ってこの前文春新書で出なかったっけ?ああ、あれは半藤・秦郁彦だったかしら。
中国のメディア変貌はちょっと興味がある。前「中国政府が世論を気にして反日、というのは大チャンスだ」って書いたことあったっけ・・・
って本題本題、
中島はなんと西部邁との対談本で反論をする。そういえば小林よしのりは、まとめて西部も批判してたし「中島と西部が組んで、反論しようとたくらんでいるらしい」と欄外で書いていたこともあったな。そういう出版業界の噂は正しかったということか。
ただ、西部は論文の中で、フィクサー的な才能?を発揮し「事実関係の分析では小林のほうに分がある、中島氏は誤りを認めるべきだ」というようなくだりがあり、それでこう関係修復をもくろんでいたような部分があった。
そのへんに関してはどういうふうに決着するのか。
まあ、ほぼ同時期の出版で、相手の本によって内容を変えるわけにはいかない(新書の締め切りってどれぐらいなんだろう?)だろうから、そういう意味ではフェアでよかった。
広く飛び火した、周辺の歴史学者や社会学者にもいろいろ話が広がっていけばいいな。
扱うとしたら「創」や「サイゾー」かしら。それこそ「m9」やなんかのような「ライトオピニオン」誌が扱うのに格好のネタなきがするが。