- 作者: 西岡研介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/19
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 214回
- この商品を含むブログ (46件) を見る
「マングローブ」という書名はちとわかりづらいが、根をぐいぐいと伸ばしていくさまがJRの松崎氏のありさまに似ているからということである。
週刊現代のJR記事の話は、おりにふれここでも取り上げてきた・・・・と、思ったら、おやそんなに多いわけでもないな(笑)。応援が足りなかった。
■[時事][犯罪][読書]最後の日本の闇・JR東日本・・・週刊現代が告発
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060725#p6
■[時事][犯罪][読書]「鬼の松崎」ことJR労組の松崎明邸などを捜索
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051216#p2
ところで、社外取締役に佐高信を推薦するとかいう話が出てきてる。・・・ほう硬骨だね、とか思うことはまるでない(笑)。
もともとこの話で出てくる国鉄時代からの国労vs動労(松崎側)は、はっきり言っちゃえば血みどろの権力闘争だった。そこでお花畑というかおまえはそれでいいや的な「そもそも国鉄民営化が間違っていた」という論で思考停止している佐高氏が、都合がいい人間として担ぎ出された、という構図に過ぎない部分がある。
それに関連してだが、そうそう「創」なんかでは松崎側にたっての弁護記事なんてのもあった。
http://ameblo.jp/sataka/entry-10037234157.html
ちょっと気になるのはこの西岡研介氏の連載に対して、佐高信さんの弟分と自他ともに認められている、ジャーナリストの斎藤貴男さんと佐高さんと親しい、元一水会会長の鈴木邦男さんが懐疑的に評論していたことがあることです。
斎藤さんは雑誌「創」2006年11月号の「おかしいぞ、公安の暴走と司法の変質」と銘打った元大阪高検公安部長、三井環さん、JR東労組中央執行委員長の石川尚吾さんらとの鼎談において・・・・・・公安の言論弾圧の例としてあげられるのが、浦和電車区事件です
観察ブログの書き手のほうが、書く対象の人(佐高信)よりよっぽど多角的で冷静ななものの見方ができるというのは皮肉な話だ。