http://www.sankei.co.jp/news/060121/evening/22bus003.htm
米司法省Vsグーグル オンライン保護法復活へ「データ出せ」
【ニューヨーク=長戸雅子】米司法省は、インターネット検索エンジン最大手グーグルが利用者の検索情報などを提出するよう裁判所が命じることを求める訴えをカリフォルニア州の連邦地裁に起こした。司法省の要請にグーグルが「利用者のプライバシーを侵害する」と拒否しているためだ。
米政府は、いったんは最高裁の違憲判断で差し止められた、子供がネット上でポルノを閲覧することを防止する法律の復活を目指し、グーグルのデータをその補強材料としたい考え。ヤフーやAOLはこの要請に応じているという。
二十日付の米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、司法省は昨年の任意の一週間分と期間を特定、利用者が打ち込んだ検索用語や、アクセスがあったウェブサイトのアドレス百万件を抽出して提出するようグーグルに求めた。
グーグル側は利用者の検索用語が流出することは「プライバシー侵害と企業秘密を明らかにすることになる」と拒否。同社の顧問弁護士を務めるニコール・ウォン氏は「司法省の要求は行き過ぎで、グーグルはこの訴訟の当事者ですらない」と「徹底的に戦う」姿勢を強調。市民団体の「全米市民自由連合(ACLU)」も「正当性のない要求だ」と司法省を批判している。
米政府は一九九八年、ポルノなどから子供を守るため「青少年オンライン保護法」を制定したが、米連邦最高裁は二〇〇四年、「表現の自由に抵触する」と違憲判断を示し、同法の発効を差し止めた。
ここ数年「検索サイトで一番打ち込まれた用語は?」というようなランキングがマスコミをにぎわせてるじゃん。前々からこのブログでは「賞」の発生とその権威付けの過程にこだわっているんんだけど、こいうところの検索結果というのはかなーりかなり公平で、世相を反映して、正確だと思うよ。
2005年、「魔裟斗」と「五味隆典」と「所英男」と「佐藤光留」、どれぐらい検索されたか並べてみたいじゃないか。え、一人余計なのがまじってますか。
(実際、格闘技雑誌とかで取材できないだろうか?)
というぐらいのものだから、司法省がその情報を握りたがるはずだ。今回はポルノに関係した捜索らしいが・・・ただ、非常にやっかいなのはグーグルはこの機密を守る、法的な後ろ盾がそれほどがっちりしているわけではない。電信電話の秘密は憲法で保障されているが、もっとがっちりした機密保護や、頑として公権力の提供要求をはねつける仕組みがあるか?
日本では?