百術を尽くそうとも。
六カ国協議の間にちょうど9.17がめぐり、また協議がようやく合意したと思ったらその翌日には解釈をめぐって致命的な見解の差が発覚。
と思ったら日朝交渉がいきなり再開するなど、まったく何がなんだかわかんね、てな感じですな。
しかし、彼らの表面的な駆け引きというものがいかにこちらを翻弄、困惑させようと、あの国の根本的な国家体制と世界秩序のグランド・デザインがそもそも本道から外れている以上、何をやっても最終的には逆効果ということだ。あらゆる術を尽くして高値を吹っかけるバザール商人が、定価販売に結果的に駆逐されていくように。
ある光景
風の噂に聞いた話。
ある、北朝鮮の暗部をえぐり続け根本的な批判を加えている著述家を中心にした会合が開かれたときのことだ。
その人は、その活動がかつて所属していた組織から睨まれ、追放されてしまったのだが、その会合では
「貴方は先輩ではあるが、追放されたという点では私が先輩です」
「なんのなんの、あなたは除籍だが、こっちはその一段上の除名だ」
と、石を投げればその組織を追放された人たちがいたということでありけり。