これも上につながる・・・のだろうなあ。
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50011746.html
ところで、この櫻井発言。実は私が知る限り、最初にこの論理を提起したのはすごく意外な人物だ。
実は、このブログではお馴染みの田岡元帥こと、元朝日新聞編集委員・田岡俊次氏だ。
今を遡ること13年前、1992年の「朝まで生テレビ」で、初の民主選挙を行うカンボジアへのPKO派遣の是非が論議されていた。まだデビューして間もない姜尚中氏(彼は1980年の湾岸危機がTV出演のきっかけ)は、「カンボジアへの自衛隊派遣は、徴兵制への第一歩(・・・・)」と大反対であったのでした。
(【若い皆さんへ】信じられるかどうか分かりませんが、紛争地域で行うPKO活動について、当時の社会党(故人)や、朝日新聞・岩波書店などかつての”進歩派”は、「やんな」と反対の構えを見せていたのです。)
その反対論をぶつ中で、例によって「アジア諸国が懸念を・・・」と言い出した姜尚中氏に、これも基本的には反対方針だった田岡元帥が一転、冷たい目になって、「アジアというのは中国と韓国、北朝鮮だけじゃないんですか?」
「いや、東南アジアも」
「それ、(華人系の国である)シンガポールじゃないですかぁ?」
思わぬ伏兵の奇襲攻撃に、姜尚中氏はしどろもどろ。
わが軍大戦果、とあいなったのでありました。
田岡氏はこのとき「カンボジアで自衛隊から物凄い数の死者が出るのは明らかであってね・・・」という理由で反対していて、これは結果的に間違いだったんだが(笑)、まあ実際自衛隊の死者ゼロだったというのは奇跡的な話だったので置いとけ。
(※この田岡―姜のやり取りがあったのが、「PKOの回」だったと確実に言えるかは、実は記憶があいまいだ。ただやり取り自体は、朝生で田岡俊次・姜尚中が一緒に出た回のどこかに、絶対に、間違いなくあると断言できる。「シンガポールじゃないですか?」なんて、実際に聞かないとつけくわえないよ)
前も書いたけど、田岡氏の「歴史認識」は朝日新聞の主流派とは相当な隔たりもあるので、あまり批判派も、同社を単色に考えてはいけないんじゃないでしょうか。
あと、リー・クアン・ユーが一線を退いてからはちょっと変わってきているけど、アジアにおいてシンガボールが日本に対し厳しい構えを持っていることも事実で、このへんへの目配りは必要だと思う(揚げ足取り的なツッコミを防ぐためにも)。