INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ラズベリー賞とアカデミー賞。「賞」ほど素敵な商売は無い

http://www.asahi.com/paper/column.html
まだ、更新されていないが3/1の天声人語は、3年前にアカデミー賞の主演女優賞を得たハル・ベリーが今年、「最悪」の映画や俳優に贈られるラズベリー賞も貰ったことをテーマにして味わい深い。

参考。今年のアカデミー賞
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20050301k0000m070145000c.html


それより面白いのが、この「ラズベリー賞」が、完全に権威を得たことである。
最初はどこをどう叩いてもパロディの域を得なかったのに、今回は(主演俳優の絡みで、社会的な意味も大きかったとはいえ)取り上げなかった新聞のほうが少なかったと思う。
http://mytown.asahi.com/usa/news02.asp?kiji=7241

「最悪男優賞」にブッシュ米大統領 ラズベリー

 映画界の栄誉とされるアカデミー賞のパロディーで、最低の映画や俳優を選ぶ第25回ゴールデン・ラズベリー賞が26日、ロサンゼルスで発表され、最悪男優賞にマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画華氏911」で痛烈に批判されたブッシュ米大統領が選ばれた。
 ラムズフェルド国防長官も最悪助演男優賞に当選。大統領とライス国務長官は最悪共演賞に選ばれ、ブッシュ政権が主要部門を「独占」した形だ。

 同賞は映画批評家やファンら約700人の投票で決まる。大統領らは「自然体のまま醜態をさらした」として、各賞の有力候補にあがっていた。

 また、女優ハル・ベリーが主演した「キャット・ウーマン」も最悪作品賞などに選ばれた

日本でも、文春が追随して日本版「きいちご賞」を創設したわけだが、
もっと本気であってもいいのでは?


賞にどれだけの「権威」が与えられるかも、絶えざる競争の成果であって、最初に天から権威が降ってくるわけではない。最高の成功例はTIMEの「パーソン・オブ・ザ・イヤー」だとして、手近な成功例は文春の「年末ミステリーベスト10」・宝島の「このミステリーがすごい!」だな。

前者はともかく、後者はまったくの徒手空拳で、その質と話題性によって、自らゆるぎない地位を得た。「


トンデモ本大賞」「日本オタク大賞」・・・は客観的にいってまだ権威が無い(笑)


さて目をブログに向けると、昨年はてなブロガーの中から自主的に「はてなアワード」を作ろうという動きもあったとおり、まだこれといって巨大な、権威ある「賞」はできてないのではないか。(あまりブログ界の動向に詳しくないので、ご教示ください)

これに先鞭をつけたら、おいしいビジネスに展開できるかもしれないよ。
出版社や新聞社も、気づいたら囲い込むかもしれないけどね。「朝日ブログ大賞」なんてありそうじゃない(笑)


さらにたちの悪いアイデアを考えたんだが「ピュリッツァー賞」のパロディとして、「今年の最悪ジャーナリスト賞」というのをブロガーが連合して作ったらどうなる(笑)?
どう選考するかはいろいろ問題があるし、難しいだろうけどね