話題がどんどん上書きされていくので、古い話題が忘れ去られがち。
・・・・・・・・というか、「おや?」と当時思いながら、実際にいままでほんとに忘れてたのだから、こういう”洪水戦略”は実際に効果的なのかも。
旬をすぎて興味も縮小したので、ざっとのリンク集と覚書
「参院選ポスター巡り名誉毀損」 立憲・石垣のり子氏がN党候補を告訴
毎日新聞
2025/7/3 17:05(最終更新 7/3 17:42)参院選で政治団体「NHK党」候補のポスターに事実と異なることを記載され名誉を傷つけられたとして、立憲民主党現職の石垣のり子氏(50)は3日、候補を名誉毀損(きそん)容疑で宮城県警に告訴した。
(略)告訴状によると、3日公示の参院選宮城選挙区(改選数1)に立候補したNHK党新人の前田太一氏(39)は、石垣氏と知人男性との「不倫騒動を許すな!」などと記載した選挙ポスターを仙台市内の掲示板に張ったとしている。
https://mainichi.jp/articles/20250703/k00/00m/040/240000cmainichi.jp
ポスターは立憲の候補者を名指ししたうえで、「不倫騒動を許すな!」と記載。N党の候補者は3日午前、仙台市内で自身のポスターを掲示後、第一声を上げ、「どのような人物かしっかりと評価して、判断して投票して」と呼びかけた。
声援とヤジが入り乱れる中、聴衆の一人がSNSで配信しながら、N党の候補者に質問する場面も。ポスターが名誉毀損に当たる可能性があるのではとの指摘に、候補者は「そういう風に司法が判断されたなら、しょうがない」と話した。
一方、立憲県連は3日、抗議文を発表。「事実無根の内容を記載して名誉を傷つけ品位を損なうポスターを掲示場に掲載し、SNS上に拡散させている」と
www.asahi.com
(動画あり)
今回の参議院選挙のポスターで人権侵害があったとして、立憲民主党の石垣のりこ候補がNHK党の前田太一候補を名誉棄損の疑いで宮城県警に告訴しました。石垣候補の代理人弁護士が記者会見で明らかにし、3日に県警に告訴状を提出して受理されたということです。
告訴状によりますとNHK党から立候補した前田候補は、週刊誌が報じた立憲民主党石垣候補のプライベートの疑惑を記載した自身の選挙ポスターを掲示したということです。
石垣候補の代理人弁護士は「選挙を使った人権侵害には正面から闘わないといけない。
断固とした態度で臨むため、刑事手続きという手段を取った」と話しています。
一方、NHK党前田候補はkhbの取材に対し「責任者は自分」としたうえで「ポスターは党本部が作成した」と説明しました
宮城選挙区から立候補した政治団体「NHK党」候補の陣営が3日、立憲民主党から出馬した石垣のり子氏(50)に関する過去の週刊誌報道の内容を記したポスターを掲示した。石垣氏の代理人弁護士は、名誉毀損容疑でN党候補を宮城県警に告訴し受理されたと明らかにした。
(略)
N党候補の前田太一氏(39)のポスターは、週刊誌が報じたプライベートの疑惑を取り上げ「許すな!」と記載。前田氏は仙台市内での第一声後、報道陣に「(石垣氏には)我慢してほしいが、出頭する覚悟でやっている」と話した。
www.47news.jp
まず、大前提としてN党が関わっている以上、好意的に見ることが非常に難しいわけだが、そんなことゆーたら、それが偏見と言われても仕方ない。
だから、話を整理したい。
そもそも大前提として週刊女性PRIMEでの、以下のような報道記事があったという。
www.jprime.jp
www.jprime.jp
www.jprime.jp
www.jprime.jp
3番目の記事は、3桁のブクマとコメントが有ったね
[B! 立憲民主党] 【独自】立憲・石垣のりこ議員に新たな問題が!「国会事務所」違法な“私的利用”疑惑 | 週刊女性PRIME
まず、こういう報道があり、記事がホームページに掲載され…そしてこれに対して、名誉毀損として刑事や民事で裁かれたのか?自分の知る限りはそうはならかったようだ。

また、「週刊誌報道もあった裁判案件」は実在した。候補者当人が言っている。
週刊誌報道もあった裁判案件につき報告します。
— 石垣のりこ 【参議院議員/宮城県】 (@norinotes) July 31, 2021
7年前に離婚した元夫が「離婚後も内縁関係にあった。不倫をされた」と私を訴えた件ですが、先日、和解で終結しました。なお内縁関係や不倫の事実を前提とした和解ではない事を申し添えます。私人時代の話であり報告義務はないものの、念の為ご報告まで。
立憲民主党や、候補者の代理人弁護士が「事実無根」と主張しているのは、どのへんが事実無根なのか?
これも週刊女性PRIMEの記事を大前提とするなら、こういうことではないかと推測される。引用しよう。
菅野氏との関係性については、
〈2018年12月頃に一時(菅野氏と)交際していたことは認めるが、その後も交際が継続しているという点においては否認する〉
〈出馬を決定した頃には関係が終了しており、選挙では菅野氏が人脈を有していたことから助言を得ていた〉
ややこしいな。ざっくり書くか
つまり、立憲民主党や石垣のりこ氏代理人らがいう「菅野完との不倫騒動を許すな!」というのは、
「菅野氏と石垣氏が交際していたなんて事実はない。だから事実無根で名誉毀損だ!」
という意味ではなく、
そしてほかの情報や主張を確認する限りでは
「どちらも(交際期間中は)独身であり、だから『不倫関係』ではない。だから「事実無根」だ」と、そういう主張らしいのだ。
違ってたら教えてください。
ただ、それがはっきり、たとえば戸籍の状況から見ればわかるかといえば…そこも週刊女性PRIMEはきちんと取材している。
・まず、石垣氏と離婚した「元夫」は、「確かに彼女とは離婚したが、その後同居するようになり、『内縁関係』が復活していた」と主張していたのだ。
内縁の夫がいれば、不倫というか不貞関係は成立する可能性もある。ただ石垣氏は「再びの同居はしていたが内縁関係ではない」と主張していた、という。
・同時に、一方の菅野氏のほうが、戸籍上の離婚が成立した時期と、石垣氏との交際時期を確認すると、不倫関係が成立するのでは、と週刊女性。
しかし、2人は確かに、不倫をしていた。実は、菅野氏には交際当時、妻がいたのだ。
菅野氏の準備書面によると、
〈妻と離婚したのは2019年10月26日〉となっている。
つまり、石垣議員との交際当時である2018年は離婚前で、不倫を自ら認めたのだ。
このへんになると「内縁関係」や「同居はしていたが内縁関係ではない」などの、細かいディテールの事実関係や、そもそもの定義が複雑になってくる。
※あと、そもそも「不倫」とはなんぞや?みたいな話も出てくる。ポリアモリーとかオープン・マリッジというものもあるのだから。
このへん、むしろ当ブログは考察が多い。ただ、今回の候補者がこう語るかは知らない(笑)
荻上チキ氏の話から…「家族の多様さ」を突き詰めるなら「不倫」ってなんだろう、と。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160707/p2
「世の中に 不倫なるもの なかりけり 愛も夫婦も 多様なるゆえ」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160119/p3
「世間の誰に謝ればいいの? 内輪のことだから関係ないじゃん」は、実にリベラルな意見。「多様な愛の形があっていい」のだからそうなる - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160314/p2
「メディアリンチ」「違法性ないのに辞職に追い込まれた」という時、あの人のことも思い出してください。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160622/p1
『LGBTの次は「ポリアモリー」』とのこと。まあ「多様な愛の形」から考えるとそうなるわな… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151206/p1
そもそも不倫というのは一種の流行語のようなものであり、かつては三島由紀夫の小説から「よろめき」なんて言葉も言われたような(笑)。だから定義自体も曖昧というか、使用者によって幅があるんじゃないの?
このへんも論点になってまいりましょう。
ぶっちゃけ、個人的な感想としては「今回の騒動、不倫か否かは、最終的にはそれらの定義を争う、価値判断や評価の問題になる/だから『事実無根』と断定するほうが難しいのではないか?」と。
そして、この記事が掲載され、発表され、はてなブックマークも多数ついているので”不倫騒動”というものは、まぁ存在していると言っていいのではないか。
で、そういう騒動があったとして、
個人的な問題
プライベートな問題
だから、政治の議論に持ち込んだりポスターに入れていいのか、となると、まず各種の国会議員が「不倫」をニュースとして扱われ、進退にも影響していったよね。
あれらはどうなんだ、ということになりましょう。
もちろんそこに、旅行は国会議員のパスを使ったのじゃないか、とか、国会期間中に抜け出して逢瀬をしていたのではないか、とか、公に関わる話を合わせて、麻雀でいえばドラをのせる、みたいな形で記事として騒ぐ、なんて形式もある。
で、週刊女性PRIMEもそこは分かっていて、3番目の記事はまさにそう
過去に元秘書と不倫関係にあったことが発覚した、立憲民主党の石垣のりこ参議院議員(46)に、さらなる疑惑が発覚した。
「議員会館にある石垣さんの事務所が、私的な目的で使われていたかもしれないんです」
石垣議員の元支援者、Aさんが事情を打ち明ける。
菅野氏が刊行する雑誌編集部の名刺に
「国会事務所」が記載
「石垣さんの当選後、公設第一秘書のBさんから2枚の名刺をもらったんです。一枚は、石垣さんの秘書としての名刺。もう1枚は、菅野さんの発行する月刊雑誌『ゲゼルシャフト』の名刺でした。Bさんは、菅野さんの雑誌の仕事も兼職していたようです。
(後略)
こうなってくると、「告訴状によりますと」という但し書きをつけた報道はともかく、それを抜きにして、中立的な事実関係として「プライベートな問題」と書いた共同通信の記事は「?」と疑問符が付く。
立民候補の週刊誌報道を掲示 宮城選挙区、N党候補を告訴|47NEWS(よんななニュース)
そういえば共同通信は別の解説記事でも「参院選が公示された3日、宮城選挙区で政治団体「NHK党」の候補が他候補の週刊誌報道を蒸し返す選挙ポスターを掲示した」「私的な内容」と書いていたが、「蒸し返す」というのは明確にネガティブな印象を与えようとする表現だろうし、「私的な内容」かは後述の話がある。

https://www.toonippo.co.jp/articles/-/2057147www.toonippo.co.jp
「私的な内容」の件でさらにいうと、この「不倫騒動」の相手は、報道的に但し書きをつけるなら「コーポレーション」代表…立憲民主党と広報戦略や動画制作などの費用で1億円近い金額をやり取りしている会社の代表、となる。
本当に、ポスターにその人物との「不倫騒動を許すな!」と書いたら、名誉毀損となるのだろうか?うーーーーん、ちょっと経緯を見てみないとわからん気もするな。ぶっちゃけ、告訴状は「受理」されたが、そこから進むのだろうか?
でも今選挙中はNHK党候補の「石垣のりこと菅野完の不倫を許すな」は名誉毀損だけど議員や政党に関わることだから公益性があると突っ張られたら剥がせないし、名誉毀損で刑事告訴と言っても真実性でひっくり返されるからこれは悪手なのでは…。 https://t.co/a96KrhWwhm pic.twitter.com/NdfKeFeiDR
— 5日後に討死する前線指揮官 火鍋ちゃん(幕府方目付衆) (@hinabe_ch) July 3, 2025
けっきょく、これで有罪にならなかったとしたら、むしろ「選挙中の、権力による圧力だった」と定義され得るのではないか?
この種の問題は与党にもじゅうぶん発生する(宮崎謙介議員とかね。彼はそのまま議員辞職となったし)し、たとえばやるやらないは別として、ポスターに「XXXの裏金騒動を許すな!」と書いていいのか、という話にもなりかねない。(独身だから不倫とは呼ばない、のたぐいのように、「不記載ではあったが裏金ではない」と主張する議員もいたりするし) 違法なことをしているわけではない、とかでいえばリクルートの未上場株を購入した議員や役人で収賄罪になったのは数名だしな。
とりあえず整理してみると、こういう論点がいろいろ浮かぶのだけど、いかがだろうか。
そうだ、あと最後に、石垣のりこ氏は、そもそも一連の話について、取材を申し込まれた時などに「頂戴した質問のほとんどが選挙前の私人のときのことにかんすることで、お答えする事由がありません」「私人時代の話であり報告義務はない」と言ってるが、本当に議員って、質問された内容が、議員になる前の話だったら、答えを拒否できるの? 実際、それで追及されないなんてことはないと思うが・・・・
【追記】この後も検察審査会などがあるということだが、まずいったんの結果。
選挙ポスターで名誉棄損容疑、立花孝志氏が不起訴に…石垣のり子参院議員は検察審査会に審査申し立て意向
12/24(水) 22:49配信
7月の参院選宮城選挙区で立憲民主党現職の石垣のり子参院議員(51)らを中傷する選挙ポスターを掲示したとして、名誉毀損(きそん)容疑で書類送検された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(58)(別の名誉毀損罪で起訴)や同党の宮城選挙区候補者だった前田太一氏(40)ら3人について、仙台地検は24日、不起訴(嫌疑不十分)とした。
【写真】包帯姿の立花氏の選挙ポスター
地検は、ポスターの内容について、名誉毀損罪の成立を免れる刑法上の要件を満たす可能性を否定できなかったとしている。
石垣氏は「承服できない。適正な選挙を阻害する個人や団体には厳しい対応をとる」とコメント。仙台検察審査会に審査を申し立てる意向を示している。