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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

愛川欽也のパックインジャーナル・・・グリフォン三等兵、田岡元帥に叛乱す

これ、前々からの宿題なんだけど、田岡”ジェンキンスは重罪、丸く収まる筈が無い”俊次元帥閣下がパックインジャーナルに出るたんびにずーっと、北朝鮮制裁や拉致問題への対処に対して言う事が???でありました。
今回、その話があまりに酷いのでついでに書いてみようと思う。
田岡元帥の主張はざっくり言うとこうだ。

拉致より核のほうが何倍も重要な問題。世界各国が拉致にこだわる日本を怪しみ、馬鹿にしている。

米国はそのうち、北を認めて核廃棄のかわりに援助、となる。日本は取り残される

制裁は効果がない。中国や韓国が同調しないから。

北の解放とか体制転覆などといってはならない。

北はジェンキンスや拉致家族をそもそも要らないと、帰すつもりだった

うんぬん。しかし・・・
「拉致にこだわる日本を馬鹿にしている」とは本当かね?
アメリカはベトナムの捕虜問題をずっと追及してたし、、この種の問題についてはさらに厳しいはずだ。
実は下の「日本は取り残される」にも関係するんだけど、パックインジャーナルはお昼にニュースを挟んで放送される。田岡元帥がトクトクと米国が日本を見捨てる説を述べた後のこの日のニュースが、よりによって朝日のスクープ?で、米国高官が「日本が制裁を行っても、6か国協議継続には影響は無い(やっていい)」と発言したとの報道だ(笑)。
田岡元帥、「勝手にしろ、手伝わないよという意味だ」と強弁していたが、私見では明らかに動揺していたようであると(笑)


ついでにいうと、これは朝生で村田晃嗣も言っていた(田岡に?)だけど「アメリカには政府のほかに議会がある」ということ。議会人は、アメリカの風土の中で選挙を気にする以上「独裁政権? ならば対決したる!!」となるんだよ。日常に無関係の独裁国ならばなおさらだ。
議院内閣制ではないから、余計にその違いは大きい。
アメリカは北の崩壊がいやだから温存する」説と、あの過激な「北朝鮮人権法案」はまるで違うだろ。同法案は全会一致で可決。
「あの男(金正日)は大嫌いだ」とかつて公言していたブッシュが、喜んで署名したのか渋々かは知らない(中国への態度は変わったからね)が、ともかく拒否しなかったのは事実だ。



さらに二点、これに関係して。

元帥講話「アメリカが朝鮮問題にかってこだわったのは、北の後ろにソ連などがいたから。
ロシアが現在のようになった以上、北の問題はどうでもいい小さな話になっている。
だから朝鮮半島の軍を減らしている」

重要性が失われているのは同意だ。
しかしそれなら「重要性が失われたから、金政権崩壊後(かりに)同半島が混乱に陥るリスクなんて気にしないで振舞うようになる」とはならんのかね?重要だから、その後のことを気にするんだ。


でももし、田岡元帥のいうように「アメリカは、ほんとは拉致なんてどうでもいいと思ってる」というのを前提にするなら・・・いままで6カ国協議で拉致を持ち出すことを許容し、ことあるごとに「拉致」を自国と北の交渉でも持ち出し、首脳会談でも協力を表明し、今回も単独制裁にOKを出す?のは・・・日本国が芸術的外交力を発揮し、一番のスーパーパワーを本来の自国の立場と違う方向に引き寄せている、ということになるんだが(笑)。

これが小泉政権が”米国追従”の”貸し”を返してもらっているとするのか?ならイラクがどうとかいえくなる。むしろ拉致問題を遡上にあげるのは、はじめから米国の方針に合っているとするべきでは。



さて「制裁は効果が無い」論だが、効果が無いんだったら「崩壊したら困る」論のほうは成り立たないじゃないか(笑)。個人的には、皆無でもなければ一撃必殺でもない、日本の単独経済制裁はローキックのようにじわじわと効いて来るから、効果がありすぎるよりなお良いと思っている。
何より、日本で平壌の息がかかっている勢力が、この種の貿易ルートの遮断で独立性を増し、コントロールがしにくくなることはほぼ確実だ。


その分を中国と韓国が? 負担してもらおうじゃないの。北の資源や利など、リスクに比べたら大きすぎる。かれらが担当してくれるならぜひ前面に立っていただけばいい、それだけのことだ。
拉致被害者程度で、経済制裁をするのはけしからん」と言ったら、民間レベルでの印象も悪くなることは確実だから、その点もけん制になる。

だいたい、北を援助するのに乗り遅れたら、たぶん遅れたほうが勝ち組だと思うぞ(笑)


体制崩壊論は間接侵略」うんぬん。
武部幹事長のオーバードライブ発言はたしかに殆どなにも考えて無いだろうが(笑)、田岡俊次さんもヘンな人で、「解放だと? それなら自衛隊を50万人に増員して、侵攻しなければならないが、韓国軍は北朝鮮に協力して日本と闘うだろうから、まず韓国軍を叩かないとだめで・・・」とえんえんカッパ・ノベルスでやれ、というような話を展開(余談だが、すごく楽しそうである(笑))。
だから解放なんていうのはアホ、というが何を言い出すんだ。


「解放」たってパリ解放のように軍を首都まで持っていって陥落させることと決め付けて言われても。
レーガン−パパブッシュ政権は、(金平茂紀さん的には異議があるだろうが)、東欧を解放したではないか。硬軟使い分けた外交圧力で、相手が民主化をすればそれが解放。
そういう意味で言った、と言い訳すればなんら問題なし。民主化支援が、間接侵略になるというほうが極論なり。
第一、武部は「与党幹事長」で、政府の一員ではない。
しれっと政府はしているが、いわば「天下の素浪人」である議会、党のほうは派手なアドバルーンを打ち上げるというのは「グッドコップ、バッドコップ」の常套手段だ。
それ自体も圧力になるわけです。


最後。
「北は最初から、(スパイ教育に携わり、顔などを知っている)ジェンキンスさんや家族をもう不要とみなし、きちんと日本に帰すつもりだった。大騒ぎする必要はなく、高い買い物をした」

ジェンキンス元軍曹や拉致家族がようやく口を開けるように
なって、かれらが恒久的に日本に住めるようになったのは
シナリオの想定外であったことははっきりしましたね。

そういえば「週刊アクション」で連載していた、「これは一時帰国、すぐ共和国に帰る」と言っていた弟を蓮池薫さんらが必死で説得するドキュメンタリー劇画「奪還」がもうすぐ単行本になるはすだね。
いつ発行されるのかな?


余談
先週「世論調査なんてほんとに信用できるの?」とか叫んでいたキンキン、今回やっぱり「世論調査ではイラク派遣に圧倒的反対なのに・・・」と言ってました。どっちなんだ。

参考リンク
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2004/12/post_18.html

http://eiji.txt-nifty.com/diary/2004/12/post_16.html