前日
>「ネーダー降りろ」という声は、日本に波及して
>「社民・共産は激戦区では降りろ」という主張に
>つながるやも。
と書きましたが、今日ひさしぶりに書店に「週刊金曜日」が並んでいるのを発見し、立ち読みしてみました。
この雑誌は、読むと「俺は超能力者だったのか?」と思うぐらい予想通りの記事が並んでいるのが特徴(笑)。
で、やっぱり社民・共産勢力の壊滅を嘆き、民主は第二自民党だと怒る人でしめられていたが、その中で山口二郎北大教授だけがコラムで「自民党を与党から引き摺り下ろすのは、それ自体に価値がある」「あまり『民主は第二自民だ』と批判すると、本当にそうなってしまう。中の”市民派”を衰退させてしまう」「社民は民主と合流し、党内左派として活動せよ。今の勢力では意味が無い」などの主張を展開、おもいっきり主張が孤立していました(笑)。
もともと二大政党制は三国志ゲームでいう「二虎共食の計」(あれ?「駆虎呑狼」だっけ?最近KOEIゲームやってないからな。たまにはやってみたいけど、今どのへんまで進化しているのだろうか)。どちらも「悪」だが、その悪同士の牽制と闘争によって権力の害を防ぐというものだ。
実は60-70年代の軽薄左翼人の典型・羽仁五郎も
昔は「とにかく野党第一党に投票せよ」と主張していたりする。
山口のいうのはある意味正論なのだが、それは小沢が党首の新進党のときや、羽田党首時代の連立政権の時に言ってた人じゃないと説得力が無いぞ。羽仁の主張も、当時は「野党第一党=社会党」だったからこその発言じゃないの?という疑いをぬぐえない。
山口氏が新進党をどう評価していたかは資料が無いけど、「自民党を野党にすること自体に価値がある」という立場から細川、羽田、新進党も含め一貫して支持していた言論人を知っている。
「構造汚職」という言葉を造った室伏哲郎だ。
こういう人の言こそ、信ずるに足る。