INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

格闘技はスカパー、ケーブルから…ネット中継に移るか…現状を断片的にまとめる。

アフリカや南米においては「電話線の無い国」がある。
いやもちろん電話線がゼロってことじゃなく、普及率の低いところ。
なぜ普及してないかといえば、もちろん有線電話の普及する前に、携帯電話がいきわたったからだ。有線電話の時代には不便だったろうけど、結果オーライでひとつ飛び越した。

日本では、スカパーやケーブルテレビがそれに当たるのかもしれないと。
UFCがTUFの大人気でブレイクし、その資金力でミルコやノゲイラを引き抜き始めたとき、「日本ではPPVで膨大なお金を集めるインフラは無い。それにはスカパーが7割、8割の家庭に普及するのを待たねばならない。そうやって初めて資金面で対抗できる」という議論があったが…たぶん日本では「スカパーの時代」は結局、こないままなんじゃないだろうか。
今のスカパーの普及率は?

ことしの元日付でまとめた総務省のレポートがあったりする。

衛星放送の現状(PDFファイル:3.3MB) - 総務省
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/eisei/eisei.pdf

2014/01/01 - 参考)衛星放送の普及率は、地上放送のチャンネル数が少ない地域ほど高い傾向。 地上放送のチャンネル ..... スカパー!(東経 110 度CS放送)」の平成 25 年 12 月末現在. の個人契約件数は約 199.8 万件となっている。【参照:2−⑺】.

スカパーは、かろうじて2012年に196.3万件、 2013年は199.8万件と右肩上がりをキープできたようだ。しかしこの伸び率、2011から2012年にかけてと比べてもどーんと縮まってしもうた。
ここで語るのは実は統計でなく実感なのだが、スカパーが最初に入ったときの「ああっ、こんな番組もやってる!こんな懐かしい映像も放送してる!!」的な驚きはもうない。自分が入ったのはたしか2002年か2003年。そのときからやや遅れてHDDレコーダーも購入したっけ。ついでに薄型テレビの購入はだいぶ粘って、2005年だか2006年だったか。このブログで報告したんだからそうだろう(笑)。
で、その時代…スカパー加入時代はネットで番組を放送するなんてのが画質的にもコンテンツ的にも非常に大変だったわけだ。


Gyao!がスタートしたのは2005年で、来年10周年を迎えるのだという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/GyaO!

GyaO(ぎゃお)は、2005年4月5日にUSENグループが始めたパソコンで見ることが出来る完全無料動画配信サービスで、サイト内の番組はコマーシャル収入などにより無料で視聴できる。2008年7月16日に視聴登録者延べ2000万人を突破した。有料コンテンツについては、ShowTime(GyaOの前身といえる映像サイト)で提供されている。株式会社GyaO合弁化に伴い2009年4月30日以降、Yahoo!グループの傘下にはいった。その後、Yahoo! JAPANが完全運営することにより2009年9月7日をもってUSEN運営のGyaO公式サイトは閉鎖された。

Huluがサービスをスタートしたのは2008年

https://ja.wikipedia.org/wiki/Hulu
ゼネラル・エレクトリック傘下であるNBCユニバーサル(現在はコムキャスト傘下)、ニューズ・コーポレーション(現・21世紀フォックス)傘下のFOXエンターテイメントグループ、ディズニーABCテレビジョングループ[4] 、プロビデンス・エクィティ・パートナーズなど大手マスメディア出資による合弁事業として2007年3月に設立され、2008年3月12日に正式サービスを開始した。ストリーミングビデオ、テレビショー、映画、ショートフィルム、トレーラーや製作風景などNBC、FOX、ABCだけでなく、その他のネットワークやスタジオで撮影された映像なども提供、配信している。

ニコ生(公式放送)の歴史は読んでいるだけで面白いな
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E7%94%9F%E6%94%BE%E9%80%81



そして、格闘技放送において……
まず新興団体が、知名度を上げるために無料放送をするようになった。小規模な興行を無料でストリーミング配信し、大規模な興行(あるいはメインカード)を有料にする仕組みとかね。今、団体自前のネット放送があるところも枚挙にいとまがない。
日本になじみのところではONE FC、RoadFC、インヴィクタなどなど。
M-1ストライクフォースヒョードルの試合のときは、日清食品ライフネット生命保険がスポンサーになって無料のネット放送があったっけー。ベラトールもかつては、世界に無料ネット放送して知名度をあげた団体だ。


おっ、当時のリアルタイムの驚きがこのブログに載ってた。

ヒョードル敗北は「ネットPPV」が伝えた…この仕組みは今後どうなっていくか?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100629/p1
  
ストライクフォースがトーナメントするなら、連動して「ネット中継して!」とこっちも声を上げんと -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101221/p2


そしてニコニコ動画は、伝説の青木真也vsギルバート・メレンデス、これを前日に放送決定するというドラマがあった。

14時間前の放送告知〜今回の「ニコ動生中継決定まで」の裏には凄いドラマあり。ルポを待つ。 -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100418/p2


考えてみれば2004年にスタートし、ことし10周年である「見えない道場本舗」(ありがとうございます)は、格闘技が「ネット中継」になっていく流れの同伴者であったのだなあ。

いや、感傷に浸ってるばやいではない。
ある意味、海外はともかく国内ではマイナーの範疇にあったネット放送……メジャーはスカパーというすみ分け……が完全に崩壊した近年。


2011年のイノキボンバイエ(DREAMとの合同興行)大晦日興行
2012年、GLORYとの合同によるDREAM大晦日興行
2013年 VTJ、イノキボンバイエ。
いくつかは、「スカパーとニコニコが同時放送」なんてこともやってましたが……やはりこうなってくると、「時代はCS、ケーブル放送からネット放送へ」なんだろうなあ、と思うしかない。そもそもインフラとして、スカパーが必要なアンテナもチューナーも、毎月の基本料金もネット放送は不要っちゃ不要で、回線がつながればみられるのだ。


PRIDEがUFCに負けたときの言い訳だった「米国には広く薄くPPVで金を集めるインフラがある。日本は無い」という話、ネット放送においては解決する(言い訳無効になる)。

活気に満ちた時代がきそうね。
もっとも、少々騒がしいけど、沈滞しているより
はるかにましだわ。    
(〜 ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ)

VTJはまたニコニコ動画でやんの?

もっかの課題は、VTJ4の放送形式である。



有料の壁、録画の壁…スマートTVの壁

とはいえ。
スカパーをそろえた人は、ある程度有料で映像を見るのに覚悟完了しているが、ネットではそうではない。ゼロから1円でも有料になるには心理的な「有料の壁」がある。


そしてネット放送の格闘技番組をどう「録画」するか、って話もある。なんだかんだとスカパーで放送されれば「録画」の権利があった。ダビング10とかとんでもない権利侵害がデジタル化に伴って行われていまだに怒り新党なのだが、それでも録画は出来る。
もとろんネット放送でもB'sなんとかとか、出来ないわけではないのだが、画質の兼ね合いやら権利やらなんやら…… この問題をどう解決するかだ。いや解決できんのかね。


しかし、解決するもしないも、へったくれもない。
いまや一極支配となったUFCが、否応無くネットへの移行をすすめるのだ。そしてWWEも移行するのだ。これまでのテレビ局との義理も蹴っ飛ばして、だぜ??

彼らの大胆さ、それと表裏一体のドライぶりはすげーな。

http://sadironman.seesaa.net/article/383868060.html
UFCが新デジタルネットワーク・UFC Fight Passの開始を発表。年間で最低10回以上の独占配信大会があり、その第1弾大会が1月4日の『UFC Fight Night 34』、第2弾大会が3月8日の『UFC Fight Night 37』となります。独占配信の大会は基本的に(北米から見て)海外の大会となります。月額料金は9ドル99セント。他にも過去20年間のUFCの試合の他にPRIDE、PRIDE武士道ストライクフォースEliteXCWFAアフリクション、WECの試合も見放題で、他にも独自のコンテンツも…
(略)
日本での供用開始がいつになるかは未定です

http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1573.html
今回WWEがPPVをインターネットで流すことに決めたことをうけて、米DirecTVが、今後WWEのPPVを放送しない……米ComcastWWE Networkには非常に立腹しているとされる。
(略)
DirecTVWWEとの契約で、低価格でのインターネット・ストリーミング放送の実施が禁じられているからである。もしこんなことが容認されれば、衛星放送会社にとっては悪しき前例…

「スマートTV」については、この次の独立エントリにしよう。
こちらに続く。

「スマートTV」の”チャンネル”に、主要配信サイトが組み込まれる日…UFCファイトパスも
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140207/p2

「スマートTV」の”チャンネル”に、主要配信サイトが組み込まれる日…UFCファイトパスも

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140207/p1
からの続きになります。
 
 

どうだこのサムスンの先進性!!日本はまさにIT後進国、プッ!!

チュール・ソネンなみの挑発トラッシュトークになるのか、現実になるかはわからんが…

http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1573.html
アメリカで販売されるサムソン製のスマートテレビには、今後WWE NetworkやUFC Fight Passのアプリがインストールされた状態で出荷されるのだそうだ。そうなると、リモコン操作1つで、地上波放送とUFC Fight Passが切り替わるということになる。J-MMA各団体も、スマートTVでの配信を検討してみてはどうだろう。衛星放送チャンネルでは需要が小さすぎてもはやビジネスにならない、しかしPC中継だけではどうも物足りない、その点スマートTVなら、見る側もPCにかじりついていなくていい……
(略)
…われわれのテレビ選びもそろそろ本気で、サムソン製とかLG製にしておいた方が無難なのかもしれないという気がしてくる。別に回し者でも何でも無いが、どう考えても、世界で一番普及しているのはこれらのメーカーだと思うから、そりゃWWEだってサムソン対応を一番に考えるだろうと思う。それに、日本のテレビメーカーって、いかにもこういうことへの対応が遅そうな気がしてならない。スマートテレビ機能が付いていたとしても、国内コンテンツしか見えないような代物ではこちらも困る……日本国内で売られているLGのテレビはやっぱり国内コンテンツしか見えない設定になっていますよとか、そんな事情はいろいろあるのかもしれないが、その辺は僕の知識もまだまだおぼつかない

そして中国ではいまやスマートテレビが大ブーム!!売れない日本は後進国、ププッ!!

フレッド・ブラッシー以来の煽りだが。
一度、朝日新聞の報道をもとに記事にしました。

中国が既に、世界トップの「スマートテレビ先進国」である件。その理由は…(朝日新聞
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131106/p2

http://digital.asahi.com/articles/TKY201311030024.html
「智能体験」「智能内容」「智能生活」……。上海市中心部の家電量販店のテレビ売り場には、中国語で「スマート」を表す智能という言葉があふれる。各社が主力をスマートテレビに切り替えているからだ。
(略)

 中国でのスマートテレビ販売は、12年には800万台となり、薄型テレビ全体の3割近かった。今年は初めて、半分を超えると見られる。日本の場合、12年に売れたネット動画対応テレビは約330万台で、薄型テレビ全体の約51%。中国のスマートテレビ市場はすでに日本の倍以上だ。
(略)
ネット動画サイト大手「楽視網」だ。今年、60インチで6999元(約11万円)と他メーカーより3割程度安い「超級(スーパー)テレビ」を発売。動画配信の有料会員になってもらい、価格を下げた。ネット検索最大手の百度バイドゥ)も、テレビと接続してネットを見られる機器で参入した。中国IT大手は勢ぞろいだ。

 メーカーに加え、ネット大手が激しく開発競争を繰り広げているだけに、中国の家電評論家、劉歩塵氏は、「中国のテレビが初めて、世界をリードする可能性がある」とみる。

2005年と2008年の、スマートTVを論じる記事がみつかった。

自分で書いた記事だが、当時はスマートTVとかそういう単語を知らなかったんだな。今回の執筆で「Gyao!」で検索したらみっかったんだ。

もう9年前ってことになるが、ほぼ1ディケード前の時代、人々はどういうことを考え、どんな限界や問題があったのだろう。そのままコメント欄も含めて抜粋し、プレイバックする

GYAOの今後の発展のためには?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051020/p3

通信と放送の融合」に先立って融合するとの声も大きかったのに結局そうもなってそうもないのが「テレビとパソコンの融合」ですよね。
これはどこぞの人のように、パソコンで徒然にブログを書いていたらお茶の間の団欒には邪魔もいいとこである(笑)ということもあるんだろう(そうか?)。
いやいやそれはともかく、今「GyaO」がそれなりのコンテンツを用意して、例えばある種の「チャンネル」としてそのまま通用することは間違いないと思うんだよね。見出しぐらいしか見ていないけど。
ただし、ジジババがGyaOを見られるか。見られるわけがない、今では。
クリックだ接続だ、あーだこーだはまだまだややこしい。
やっぱり今のような状態でであっては、やはりパソコンをいじるという壁、デジタル・ディバイドが存在する。
 
ではですね、もうそこを具体的にどーするかは「地上の星」の皆さん、技術者エンジニアに思いっきり○ミ\(・_・ )トゥ ←丸投げしますけど、要は光ディスクをぽちっと背中のそっかに接続して、あとはチャンネル「13」とかのリモコンをぴっと押せば、テレビ画面にGyaOの画面がぱっと出て、あとはリモコン操作でふつうの番組やチャンネルを見るのと同様にコンテンツを見られる・・・・・・というようなテレビは作れないだろうか。
ディバイド、壁部分はメーカーのほうで乗り越えてもらい、ジジババは普通に見比べるだけでいい、こうなればGyaOは完全に競争相手として確立するんじゃないか。
 
一応GyaOは無料放送で、広告によって稼ぐというスキームは同じなんだから、「ほう、1チャンネルこのテレビは余計に見られるのか。ばあさんや、次の年金でこのテレビ買うべい」てなことになれば・・・・・・・。
このTVのほうの切り替えを、将来的に普及すれば嬉しいUSENが経済的に後押し(豪華懸賞をつけるとか)もあったりして。
これはメーカーの純粋な新製品開発の話だから、メディアも妨害や反対は出来ないはず。
ただし、こういうものが出来るとしたらGyaOの競合者が2つか3つ出て、「このテレビなら一気に5チャンネル増加!」とかのほうが推進力にはなるかもだ。


■これにいただいたコメント

nijinski 2005/10/21 01:14
はじめまして、いつも興味深く読んでおりますです。「リモコン操作で〜コンテンツを見られる」というのはセットトップボックス(通称STB)というものがありますです。テレビにつないで、サーバから光ファイバーでコンテンツを送り込む、いわゆるビデオオンデマンドというサービスを実現するものでありますです。KDDIの「光プラスTV」、J-COMのデジタルチューナーなどが全国展開している主なSTBサービスでありますです。こういったサービスに対する一般的な知名度が低いこと、大容量コンテンツの送信に欠かせない光ファイバーが一般家庭に浸透していないことなどから、普及にはまだしばらく時間がかかりそうでありますです。
 
gryphongryphon 2005/10/21 01:28
「ビデオオンデマンド」といえば、「この普及で一気にレンタルビデオ屋は淘汰されてしまう」と90年代に言われていたけどこれもまだまだそうはなりそうもないですね。
 
(仮) 2005/10/21 03:43
結局、デッキにかけられる映像にまだネット配信は追いついてないんですよね。STBのほうはまだ発展途上って感じですね。個人的に、720×480・4Mbps以上のもので、ディスクなりに保存できないとあまり加入意欲が出ませんので、やはりPCだけで終わってしまうのと、レコーダーのようにデッキとPCを行き来できるものでは、差は大きい気がします。
とはいえ、Gyaoのような無料でどれだけ発展できるかというのは気になりますね。USENといえば、東京電力に無断で配線して怒られたり(笑)なかなかチャレンジャーな企業なので、発展していって地域のCATV局を脅かすぐらいになってくれるとおもしろいかも。そのへんはスカパーのやってるピカパーなんかにも期待するとこですが。うちの地域のCATVたるんでるんで喝を入れてほしい。
で、グリフォンさんが想定するテレビ、思い浮かぶのはepなんですが、蓄積型放送ってやつで、チューナーに内蔵のHDDに番組が貯まっていくという。すぐ消滅しちゃいましたが。あとまあオマケでチャンネルがという発想は、BSデジタルにくっついてくるCS110なんかがそういう感じなんですよね。とにかく許認可制の放送は様々自由が利かないから大変です。だからこそミキティはTBSが欲しいんでしょうけどね。
つまり、敷居の低い新たなコンテンツをテレビに!というのは数々発想され数々散っていってるんですよ。放送よりも参入障壁の低いCSぐらいしか、テレビに加わる術は無い感じですよね今。

そして2008年。

ネットとTV、再びハード面の統合に再挑戦か。松下・googleが手を組んだ!!皆さんはYOUTUBEをテレビで見たいか? 僕は見たいな - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080109/p7

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/08/18054.html
松下電器Googleと提携しネット対応テレビ、YouTubeにアクセス可能
 松下電器産業は7日(米国時間)、同社のインターネット対応プラズマテレビVIERA CAST」で動画共有サイトYouTube」やオンラインアルバム「Picasa Web Albums」が利用できる新製品「PZ850シリーズ」を発表した。米国で開催中の家電展示会「2008 International CES」で同日、松下電器パナソニックAVCネットワークスの坂本俊弘社長が明らかにした。
 PZ850シリーズは、米Googleおよびその子会社である米YouTubeとの提携により実現したもの。ユーザーは、YouTubeに公開されている動画やPicasa Web Albumsに公開されている写真をテレビから視聴できるようになる

疑問は、グーグルと提携しなきゃ(特許がらみなどで)作れないのかな、という点。これだと逆に「ニコニコ動画」をテレビで見る機能は妨害されてつけられないんじゃないかしら、という気がするですね。
youtubeもTV画面で見たいが、ニコニコ動画だって見たいよふつー。
ま、それでも進歩は進歩だ。売れて日常の風景になってほしい。

一昨年、こういうのエントリを書いたけど、コメント欄でも分かるように悲観的な意見が多かった。この頃はYoutubeよりGyaoに期待してたんだね、自分は。
今回の提携と新テレビ発売は、接続環境や動画視聴への習慣、慣れなどが大きく変わったんでしょう。(自分も動画をネットで見ることに対し、書いた当時と比べてもすっかり慣れた)
というか今回だって成功するとは限らず、失敗するかもしれないか。


ここで指摘された「ネット動画の画質」については最近こんなニュースが・・・

http://news.livedoor.com/article/detail/8496354/
ビデオに革命 ブルーレイ終焉へ?
ビジネスジャーナル
 
ざっくり言うと
・米ラスベガスの国際家電見本市CESで、革命的な技術が発表された
・ドルビーが発表した映像の規格のDolby Visionは、驚くべき高画質を再生できる
・同規格の登場により、ブルーレイの存在意義はほぼなくなってしまう

そもそも、皆さんは「スマートTV」を実際に持ってるかい?

なにしろ日本では特殊事情があるわけで…2008年、2009年あたりに「地デジ切り替え」
があった関係で、多くがそのときに買い換えちゃってる。
これがその後に台頭したスマートテレビの普及に大ブレーキをかけている、というのは想像に難くない。予想はできなかった部分もあるとはいえ、日の丸家電にとっては痛い展開だ…しかし放送局にとっては、手ごわい敵を足踏みさせることができたか?


でも、ここ数年だろうな。

これからはふつーに、スマートテレビが売れていくだろう。
そうして、早朝に目が覚めたおじいさんおばあさんが、
昼さがりの主婦が、
部活から帰った中学生が、
会社帰りに一杯やって帰ってきたお父さんが、
「なにか面白いものやってないかなー」と手にとったリモコンのボタン(あるいは画面のアイコン?)には、「youtube」「ニコニコ動画」。
そこをクリックして「あっ、初音ミクの新曲が出たのか…」とふつうに接するようになる。

うちの親戚は中学生のときから、ヒマがあればテレビ…でなく「ニコニコ動画」をみていた。その話を聞いて「へえモダンだねえ。新世代だねえ。ニュータイプだねえ」と驚いたのですが・・・・まあ、それがいつか、の話ですな。東京五輪はどんなメディアで、配信されるのだろう。われわれはどんなデバイスで、それを見るのだろう。

追記 とあるアイデア。「スマートフォンを大型テレビにつなぐというのはどうだろう?」

コメント欄より

Poet 2014/02/07 15:04
アーリーアダプターなもので、まさに液晶テレビを早く買いすぎて、今苦労しているのですが・・・・。
スマートテレビの先駆けとして、日本のテレビには2007年スタートのアクトビラとか、さらに前段階のTナビとかがあったけど、全然はやりませんでしたよね。レスポンスが遅くて専用サイトが少ない、一応一般のサイトも見られるけど、ポインティングの操作性が悪い。
 
自分は、大画面テレビに専用のWindows PCとワイアレスキーボードを繋げているけど、これも操作性が今ひとつ。
そう考えると、すでに動画を含めたサイトが充実していて、ユーザーインターフェースも使いなれたスマートフォンを無線HDMI(Miracastとか)でテレビに繋ぐのが一番実用的なんじゃないかと思ってます
古いテレビでHDMI入力が足りないので実験できていないのですが。

「大雪」予報の東京都知事選。今回は「統計vs実感」の勝負??

[気象状況と今後の予想]
 7日は低気圧が九州の南から四国沖へ進み、8日には発達しながら本州の南岸を北東へ進む見込みです。このため、東京地方と伊豆諸島は8日から9日にかけて、荒れた天気となる見込みです。

[防災事項]
 東京地方では8日明け方から9日にかけて雪が降り、大雪となるおそれがあります。大雪による交通障害や路面の凍結、着雪に注意してください。

雪か。浮動票、無党派層の大敵、雪。期日前投票ができる人は、するにこしたことはないかも。

さて、ところで。

https://twitter.com/J_Koizumi_Japan

小泉純一郎 J.Koizumi ‏@J_Koizumi_Japan 2月3日
新聞の調査結果にびっくりした。街頭の反応と全く違う。まだ、1週間ある。気迫と使命感で必ず巻き返す。とにかく皆さんのお力をお貸しいただきたい。この日本の方向を決める重大な選挙、どうしても勝たねばならない。
  
小泉純一郎 J.Koizumi ‏@J_Koizumi_Japan 2月5日
今日の荻窪・八王子・町田の街頭もスゴかった。だけど、街頭の反応と世論調査とどうしてこんなに違うのか。何度も選挙をし、街頭演説をしてきた僕から見るとこれなら圧勝のはずだが、調査結果は一位ではない。おかしい。

今回の選挙で細川陣営の軍師を務める田中秀征も「街頭演説や集会の反応で、そのときの選挙の当落が分かる」と言っていたっけ。
これが落語家の「あいつも客を背離れ(※おもわず身を乗り出して話を聞くので、背中が椅子の背もたれから離れること)させるようになってきた」みたいな面白い芸談風だったので、いま紹介したかったのだが、見つからなくて残念。だれか知りませんか。たぶんダイヤモンドオンラインの記事だったが。


で、知名度やスター性を考えれば、
今回、街頭の群集動員数とその熱気では細川・小泉コンビが圧倒的というのは多分正しい。そしてベテラン政治家が街頭の熱気や反応で「選挙は有利・不利」を経験的に判断する技術がある、これもある程度事実。選挙というのは以前から、そういう職人芸であり、伝統芸だった。「選挙の神様」がいた。


しかし事前情勢予想は統計である。科学である。ファクトとエビデンスである。ビッグデータである。


だから日曜の投開票は
「統計的調査vs街頭で肌で感じる現場の実感対決、」でもある。
非都民としては、これが密かに楽しみなんだな。

おまけ こんなやりとりが。

岩上安身 認証済みアカウント
‏@iwakamiyasumi
期日前投票出口調査をもとにしたと思われる各社の調査では、全社横並びで一位は舛添要一候補である。これが実感と結びつかない。タイムラインでも、舛添候補を応援したり、支持したりするコメントは見たことがない。細川、宇都宮、田母神の三候補には、それぞれ熱烈な支持者がいるのに、だ。
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/430747720601436160

Nobuyo Yagi 八木啓代
‏@nobuyoyagi
@iwakamiyasumi だって岩上さんは、宇都宮支持以外のフォローをガンガンはずしてるじゃん。私も含めて
https://twitter.com/nobuyoyagi/status/430786871963025408

ううむ。

NHK経営委の選定、「国会同意」がセカンドワーストなら事前の「公聴会」を義務付けられないか?

松原聡(東洋大) ‏@matsubara_s 13 時間
NHK会長発言を考える。ひどい会長だが、選出の仕組みが問題なのではない。ブログ掲載。⇒http://satorum.net/?p=3931
 
松原聡(東洋大) ‏@matsubara_s 11時間
NHK会長発言問題を考える②を、ブログに掲載。②では、民主党放送法改正方針を批判も。⇒http://satorum.net/?p=3933

松原氏は、選定委制度を現状のような形に改革した人。
以下リンク先を抜粋。

……2006年に、竹中平蔵総務相(当時)の私的懇談会「通信・放送に関する懇談会」が作られ、そこでNHKのガバナンス強化のために経営委員会の権限強化の方向が打ち出された。その後、その方向で放送法が改正された。今回の会長人事も原因がそこにあるとの見方もあり、記事では「NHKへのガバナンス強化という名の下、政治が経営に直接介入する余地が生まれてしまった」という「NHK関係者」のコメントを…
(略)
…立て役者の松原の「あんな会長が選ばれるような制度を作ってしまった反省」コメント、という三段構えの記事にしたかった向きがある。

しかし、私は長い取材にもかかわらず、断固、「反省」せずに、「経営委員が国民を代表する国会の多数で決まるのは当然。それが民主主義だ。会長を選んだ委員に問題があるなら委員を送り込んだ政権に次の選挙で『ノー』というしかない」とコメントし、それが紙面に掲載された。

おそらく、取材意図とは異なるコメントであったが……さすが朝日新聞である。(私は、ボツだと思っていた) 

NHK関係者のような発言は繰り返し私の耳にも入ってきていた。経営委の権限強化が「政治が経営に直接介入」する余地を生む、と。

しかし、それにはNHKという巨大組織のガバナンスをどう機能させるのか、という難題の解はない。一般の株式会社には、株主総会というガバナンスが、政治には選挙というガバナンスがかかる。NHKのガバナンスは、国会同意人事の経営委員会にゆだねるしかない、が懇談会の結論であった。経営委員が政府の任命であれば、政府の影響を受ける懸念がある。だからこその、国会同意人事である。現代の日本で、これ以上中立性を担保する制度はない
(略)
…選び方が問題だということになると、衆参ともに、自民党に勝たせた国民の判断が問題だ、といわざるを得ないことになる。だからこそ私は、「会長を選んだ委員に問題があるなら委員を送り込んだ政権に次の選挙で『ノー』というしかない」とコメントしたのである。
(略)
私が驚いたのが、今回の会長発言を受けて、民主党が出した、経営委員会独立性強化のために、総務相の下に有識者で構成する「選定委員会」を新設し、そこが首相に経営委員候補リストを提出する、という方針…(略)公共性を担保する…制度を、政府の中の1府省の大臣の委員会にゆだねるというおかしさ・・・論理的思考力の欠如事例(後略)

ふーむ。
これが最大に中立性を保つ制度で、それ以上ってないじゃないか、と言われればね…。たしかに
ようはこういうことか(笑)?

だが。
そこで自分が思った、似てるなーって制度が、アメリカの連邦最高裁判事の選任。
あれも政治がらみで、選任されるときは確実に時の大統領の「お気に入り」「お友達」というか…イデオロギーに近い人間が選ばれる。(そして議会を通過する)
しかも、終身制なのでいつ新しい判事が選ばれるかは現判事の健康と寿命しだい(笑)。大統領が共和党時代に何人送ったか、民主党時代に何人送ったかで、オバマケアや中絶や国旗侮辱など、アメリカを揺るがす問題を判断することになる。
だが、そうやって政治が選び、政治がチェックする…それしか中立を護れない、とまあっ、こういう考え方だ。


考え方としてはNHK経営委員にも近いのではないか。
だもんで、NHKの経営委員も、この連邦判事選任にならって……公聴会を開けばいいのではないか、と思ったのでした。
クレランス・トーマスがこれで窮地に追い込まれたことは覚えている人もいましょう。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2010/10/post-213.php
1991年に起きた、最高裁クラレンス・トーマス判事承認のための議会公聴会は歴史になっています。トーマス判事は、史上2人目の黒人最高裁判事候補として、そして史上初の「保守」の黒人大統領候補として上院の承認を得るために公聴会に臨んだのですが、何とかして承認を阻止したい民主党は、意外な戦術に出ました。

 トーマス判事の元部下であった黒人女性、アニタヒル女史という証人を「引っ張り出し」て、トーマス判事が同女史に対して再三の性的嫌がらせ(セクシャル・ハラスメント)行為を働いていたことを立証しようとしたのです。セクハラをめぐる事実関係に関する男性と女性の「当事者」が議会公聴会で「直接対決」するということ、そしてアメリカでは三権の1つを担う重職である連邦最高裁判事への就任への承認という極めてシリアスな問題だということ、更にはトーマス判事が当時は珍しかった「黒人判事でしかも保守」ということで注目を浴びたのは言うまでもありません。

 まだまだ女性の権利が確立していない時代でもあり、議会ではヒル女史に対してかなり失礼な質問がされて議論を呼んだりしました。ですが、トーマス判事が見事なまでの全否定で一貫したために、上院としては判事の承認に「ノー」と言うのは「積極的な政治的動機」でもない限り難しいムードとなりました。結果的に保守から中道の議員は賛成に回って、トーマス判事は終身の身分の保障された最高裁判事に就任、現在もその職にあります。

いくら議会で多数派だとしても、ここでばんばん過去の言行やスキャンダルをほじくり返して、本人に答弁を求めていけば、駄目な経営委員はさすがに政権へのダメージを考慮して弾かれるし、そもそも候補にあがらない。
少数政党も、追及力、情報力、論理性や雄弁性しだいでは議席数に関係なくパワーをはっきできるのです。在野のメディアやグループも、気に入らない候補の過去の言動や行状を訴えていけば、それを反対党は公聴会で質問、追及できるでしょう。


今回の経営委員だって、公聴会
「なんでナイトスクープ上岡龍太郎の後任の探偵局長が西田敏行なんだ!人選おかしいやろ」
「ゾンビを実在人物のようにして子供を怖がらせるのは児童虐待ではないか」
桂小枝、あきてきた」

などなど某放送作家を追及したかったではないか(そうか?)

或いはその前、民主党政権時代に選ばれたくらたま経営委員にも、聞きたいことは、やまほどあったよ(笑)。