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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

格闘技はスカパー、ケーブルから…ネット中継に移るか…現状を断片的にまとめる。

アフリカや南米においては「電話線の無い国」がある。
いやもちろん電話線がゼロってことじゃなく、普及率の低いところ。
なぜ普及してないかといえば、もちろん有線電話の普及する前に、携帯電話がいきわたったからだ。有線電話の時代には不便だったろうけど、結果オーライでひとつ飛び越した。

日本では、スカパーやケーブルテレビがそれに当たるのかもしれないと。
UFCがTUFの大人気でブレイクし、その資金力でミルコやノゲイラを引き抜き始めたとき、「日本ではPPVで膨大なお金を集めるインフラは無い。それにはスカパーが7割、8割の家庭に普及するのを待たねばならない。そうやって初めて資金面で対抗できる」という議論があったが…たぶん日本では「スカパーの時代」は結局、こないままなんじゃないだろうか。
今のスカパーの普及率は?

ことしの元日付でまとめた総務省のレポートがあったりする。

衛星放送の現状(PDFファイル:3.3MB) - 総務省
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/eisei/eisei.pdf

2014/01/01 - 参考)衛星放送の普及率は、地上放送のチャンネル数が少ない地域ほど高い傾向。 地上放送のチャンネル ..... スカパー!(東経 110 度CS放送)」の平成 25 年 12 月末現在. の個人契約件数は約 199.8 万件となっている。【参照:2−⑺】.

スカパーは、かろうじて2012年に196.3万件、 2013年は199.8万件と右肩上がりをキープできたようだ。しかしこの伸び率、2011から2012年にかけてと比べてもどーんと縮まってしもうた。
ここで語るのは実は統計でなく実感なのだが、スカパーが最初に入ったときの「ああっ、こんな番組もやってる!こんな懐かしい映像も放送してる!!」的な驚きはもうない。自分が入ったのはたしか2002年か2003年。そのときからやや遅れてHDDレコーダーも購入したっけ。ついでに薄型テレビの購入はだいぶ粘って、2005年だか2006年だったか。このブログで報告したんだからそうだろう(笑)。
で、その時代…スカパー加入時代はネットで番組を放送するなんてのが画質的にもコンテンツ的にも非常に大変だったわけだ。


Gyao!がスタートしたのは2005年で、来年10周年を迎えるのだという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/GyaO!

GyaO(ぎゃお)は、2005年4月5日にUSENグループが始めたパソコンで見ることが出来る完全無料動画配信サービスで、サイト内の番組はコマーシャル収入などにより無料で視聴できる。2008年7月16日に視聴登録者延べ2000万人を突破した。有料コンテンツについては、ShowTime(GyaOの前身といえる映像サイト)で提供されている。株式会社GyaO合弁化に伴い2009年4月30日以降、Yahoo!グループの傘下にはいった。その後、Yahoo! JAPANが完全運営することにより2009年9月7日をもってUSEN運営のGyaO公式サイトは閉鎖された。

Huluがサービスをスタートしたのは2008年

https://ja.wikipedia.org/wiki/Hulu
ゼネラル・エレクトリック傘下であるNBCユニバーサル(現在はコムキャスト傘下)、ニューズ・コーポレーション(現・21世紀フォックス)傘下のFOXエンターテイメントグループ、ディズニーABCテレビジョングループ[4] 、プロビデンス・エクィティ・パートナーズなど大手マスメディア出資による合弁事業として2007年3月に設立され、2008年3月12日に正式サービスを開始した。ストリーミングビデオ、テレビショー、映画、ショートフィルム、トレーラーや製作風景などNBC、FOX、ABCだけでなく、その他のネットワークやスタジオで撮影された映像なども提供、配信している。

ニコ生(公式放送)の歴史は読んでいるだけで面白いな
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%B3%E7%94%9F%E6%94%BE%E9%80%81



そして、格闘技放送において……
まず新興団体が、知名度を上げるために無料放送をするようになった。小規模な興行を無料でストリーミング配信し、大規模な興行(あるいはメインカード)を有料にする仕組みとかね。今、団体自前のネット放送があるところも枚挙にいとまがない。
日本になじみのところではONE FC、RoadFC、インヴィクタなどなど。
M-1ストライクフォースヒョードルの試合のときは、日清食品ライフネット生命保険がスポンサーになって無料のネット放送があったっけー。ベラトールもかつては、世界に無料ネット放送して知名度をあげた団体だ。


おっ、当時のリアルタイムの驚きがこのブログに載ってた。

ヒョードル敗北は「ネットPPV」が伝えた…この仕組みは今後どうなっていくか?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100629/p1
  
ストライクフォースがトーナメントするなら、連動して「ネット中継して!」とこっちも声を上げんと -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101221/p2


そしてニコニコ動画は、伝説の青木真也vsギルバート・メレンデス、これを前日に放送決定するというドラマがあった。

14時間前の放送告知〜今回の「ニコ動生中継決定まで」の裏には凄いドラマあり。ルポを待つ。 -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100418/p2


考えてみれば2004年にスタートし、ことし10周年である「見えない道場本舗」(ありがとうございます)は、格闘技が「ネット中継」になっていく流れの同伴者であったのだなあ。

いや、感傷に浸ってるばやいではない。
ある意味、海外はともかく国内ではマイナーの範疇にあったネット放送……メジャーはスカパーというすみ分け……が完全に崩壊した近年。


2011年のイノキボンバイエ(DREAMとの合同興行)大晦日興行
2012年、GLORYとの合同によるDREAM大晦日興行
2013年 VTJ、イノキボンバイエ。
いくつかは、「スカパーとニコニコが同時放送」なんてこともやってましたが……やはりこうなってくると、「時代はCS、ケーブル放送からネット放送へ」なんだろうなあ、と思うしかない。そもそもインフラとして、スカパーが必要なアンテナもチューナーも、毎月の基本料金もネット放送は不要っちゃ不要で、回線がつながればみられるのだ。


PRIDEがUFCに負けたときの言い訳だった「米国には広く薄くPPVで金を集めるインフラがある。日本は無い」という話、ネット放送においては解決する(言い訳無効になる)。

活気に満ちた時代がきそうね。
もっとも、少々騒がしいけど、沈滞しているより
はるかにましだわ。    
(〜 ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ)

VTJはまたニコニコ動画でやんの?

もっかの課題は、VTJ4の放送形式である。



有料の壁、録画の壁…スマートTVの壁

とはいえ。
スカパーをそろえた人は、ある程度有料で映像を見るのに覚悟完了しているが、ネットではそうではない。ゼロから1円でも有料になるには心理的な「有料の壁」がある。


そしてネット放送の格闘技番組をどう「録画」するか、って話もある。なんだかんだとスカパーで放送されれば「録画」の権利があった。ダビング10とかとんでもない権利侵害がデジタル化に伴って行われていまだに怒り新党なのだが、それでも録画は出来る。
もとろんネット放送でもB'sなんとかとか、出来ないわけではないのだが、画質の兼ね合いやら権利やらなんやら…… この問題をどう解決するかだ。いや解決できんのかね。


しかし、解決するもしないも、へったくれもない。
いまや一極支配となったUFCが、否応無くネットへの移行をすすめるのだ。そしてWWEも移行するのだ。これまでのテレビ局との義理も蹴っ飛ばして、だぜ??

彼らの大胆さ、それと表裏一体のドライぶりはすげーな。

http://sadironman.seesaa.net/article/383868060.html
UFCが新デジタルネットワーク・UFC Fight Passの開始を発表。年間で最低10回以上の独占配信大会があり、その第1弾大会が1月4日の『UFC Fight Night 34』、第2弾大会が3月8日の『UFC Fight Night 37』となります。独占配信の大会は基本的に(北米から見て)海外の大会となります。月額料金は9ドル99セント。他にも過去20年間のUFCの試合の他にPRIDE、PRIDE武士道ストライクフォースEliteXCWFAアフリクション、WECの試合も見放題で、他にも独自のコンテンツも…
(略)
日本での供用開始がいつになるかは未定です

http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1573.html
今回WWEがPPVをインターネットで流すことに決めたことをうけて、米DirecTVが、今後WWEのPPVを放送しない……米ComcastWWE Networkには非常に立腹しているとされる。
(略)
DirecTVWWEとの契約で、低価格でのインターネット・ストリーミング放送の実施が禁じられているからである。もしこんなことが容認されれば、衛星放送会社にとっては悪しき前例…

「スマートTV」については、この次の独立エントリにしよう。
こちらに続く。

「スマートTV」の”チャンネル”に、主要配信サイトが組み込まれる日…UFCファイトパスも
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140207/p2