INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日、前代未聞?の「プロテストTV中継」(金メダリスト村田諒太)など放送

するらしいよ。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52326066.html

カスペ!・ボクシングEXCITING TIME〜金メダリスト村田 公開プロテストマッチ&怪物井上 日本ランク1位に挑む!〜


2013年4月16日(火) 19時00分〜20時54分


 フジテレビが満を持してお送りする格闘技中継シリーズ番組『EXCITING TIME(エキサイティング タイム)』の第1弾の内容が、ボクシング中継〜ロンドン五輪 金メダリスト村田諒太 公開プロテストマッチ生中継(テレビ史上初)〜と、〜怪物・井上尚弥日本ランク1位に挑む!(VS佐野友樹・ライトフライ・松田)〜に確定した。村田は日本ボクシング史上48年振りとなる五輪金メダルをひっ提げ、鳴り物入りでプロへ。世界では金メダリストがプロ入りし世界王者になる例は多いが、彼の主戦場は世界最激戦区であるミドル級。村田の世界挑戦は国民の希望となる。

 また、史上初の高校7冠をひっ提げ、プロ6戦目以内での世界王者日本人最速記録を狙える井上が切り拓く道は、まさに日本人未体験ゾーン。番組は今後、村田と井上という“日本の希望"の世界挑戦をシリーズで追い「勝てそうな相手を海外から呼ぶのではなく、一番強い相手を求め聖地へ出向く」そんな姿を後押ししていく方針・・・

ん?引用したところの、2番目の太字部分、何か対称になるようなものがあるのだろうか・・・
しかし、PRIDE時代のころは「フジテレビが中継するなら、すごいクオリティの番組になるに決まってる!」というイメージがあったけど、そんなフジテレビ幻想も薄まって、いまフジで放送というと悪い予感しかしないな・・・。

業田良家「機械仕掛けの愛」より「丘の上の阿呆」を動画化。


業田良家のSF連作短編・。第16話の前半です。独裁政権のスパイとして、国中に散った動物型ロボットが人間を監視する某国。しかし、その政権が崩壊し・・・


この「機械仕掛けの愛」についてはこの前こういうのを書きました。

現在雑誌で読める業田良家機械仕掛けの愛 」ははっきり言って・・・「手塚、藤子級」の出来だ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130310/p2

漫画を「コマ紙芝居動画」にする試みについてまとめたほか、この作品の第一話の動画。

■あらためて「漫画のコマ紙芝居化」を考える。TV番組、youtube、「予告編」…そして「機械仕掛けの愛」再び
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130413/p3

萩原遼氏らの団体に接触した、北工作員と疑われてる人の”言い訳”が実に苦味がある。

昨日は北朝鮮の「太陽節」(金日成誕生日)だった。
そこにあわせたかったが1日遅れとなったか。
週刊ポストの、 4月…5日号だったかな。
以前、こんな事件があったね。

北朝鮮工作員と判断、再逮捕 軍事リポート複製の疑い
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130111/crm13011100530001-n1.htm
北朝鮮工作員と判断、再逮捕 軍事リポート複製の疑い


 大阪府警外事課は10日、世界の軍事情報が記載された市販のリポートを転売目的で複製し、北朝鮮の軍関係者に送ったとして、著作権法違反の疑いで兵庫県尼崎市東大物町、運送会社社長吉田誠一容疑者(42)=詐欺罪で公判中、保釈=を再逮捕した。軍関係者が指定した隠語を使っており、工作員と判断している。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130111/crm13011100530001-n1.htm

北朝鮮スパイの運送会社社長、映画さながら暗号駆使
2013.1.11 00:51
 
 日本で生まれ育った男の裏の顔は、スパイ映画さながらに暗号を操る北朝鮮のエリート工作員だった。大阪府警が10日、北の工作員と断定した兵庫県尼崎市の運送会社社長、吉田誠一容疑者(42)。押収パソコンからは文書データを画像データに変換する北仕様の特殊暗号化ソフトも見つかり、北スパイが暗躍する実態が生々しく浮かんだ。

 平壌は「父」、北京は「母」防衛省は「京都大」、自衛隊は「大阪大」…。

もちろん日本で、広い意味での諜報活動自体を禁止する法がなく、もともと容疑者の活動分野は、公開情報を集めて分析する「オープンソース・インテリジェンス」だったから、直接的な罪状はまた別となる。
この容疑者と、ジャーナリスト李策氏は以前からの知り合いで、彼にインタビューすることに成功したという。その記事でも、自分の活動は違法活動でないし、北朝鮮のスパイだとはみとめていない、と言っている。


それは別に、どっちでもいい。
そして彼の活動のひとつとして、脱北者を支援する団体に、自分がそういう形で北朝鮮当局とつながりを持ち、情報を伝えていることを隠しながら接触、潜入していたというものがある。北朝鮮当局にとっては脱北者は「裏切り者」。おそろしい話である。

金王朝批判で”監視”されていたという萩原遼氏がかつて語った言葉を再紹介(「北朝鮮に消えた友と私の物語」から)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130115/p3

関係者らによると、吉田容疑者は無償化や補助金問題が議論になり出した平成22年ごろから昨年6月に逮捕されるまで、守る会の中心人物の一人で作家の萩原遼さん(75)らの活動内容や写真を入手し、朝鮮総連関係者らに伝えていたという。
 吉田容疑者は北朝鮮工作機関の指示で北朝鮮情報を扱う別の民間団体に潜入するなどし、北朝鮮に批判的な団体や人物の情報を収集していた・・・

これに関して、容疑者だった人の主張・・・”言い訳”だと自分は思うが・・・、それが週刊ポストに載っていたのだが、それが実に皮肉なんだ。

いったいどんな目的があったのか。本人はこう説明する。

「その団体が出している写真集があるやろ。本国(※ママ。同容疑者は北朝鮮を「本国」だとみなしているらしい。ちなみに日本国籍を取得している)の飢餓の現状を、写真入でくわしくまとめているやつ。あれを北朝鮮の人間に渡したら、『こんなの初めて見た』と言うて、涙を流しとったんや。それで、こういう情報も本国には必要なんやと」


うーん・・・苦笑いしか出てこない。
これが言い訳か本心かと判断するなら、いいわけだと思う。(もし本心ならその団体に「自分は北朝鮮政府の関係者に情報を渡している者だが、貴団体の飢餓情報も有益なのでお送りさせて頂く」と正式に伝えてほしいものだ)
だが・・・それが”言い訳”だとして、その言い訳の理由に選んだのが上のような内容だ、ということが実に苦笑いだ。
つまり、今現在も(日本国籍だが)「本国=北朝鮮」に忠誠を誓う人間が、「いかに萩原遼氏をはじめとする北朝鮮批判、言論人、団体の活動は有益であるか」を証明してくれているのだ!!!
もちろん、本心だったら?
やっぱり同じことなのだ!!

あまりに皮肉すぎるだろう(笑)。
有象無象の「朝日有好人士」は、まあ別な”役立ち”方があるだろうけど。



再度、荻原遼氏の著作から引用する。昨年、電子書籍版が出ました

・・・わたしも怖い。生まれつき臆病な小心者である。総連のテロを思うと震える。これを書きながらも体が震えてくる。ここ一週間ほど食欲がないのはたぶんこの恐怖感のせいだろう。ピョンヤンで殺されかけたことはすでに書いた。その後二度総連の暴力分子にやられたことがある。(略)
ごく最近こんな話を聞いた。チュチェ思想研究会というのがある。北朝鮮と総連が金を出して飼育している日本人の金日成信奉者の組織である。ここを最近抜けた青年がわたしに語ってくれた。ある総連幹部の言葉である。
「萩原はわれわれの襲撃対象である。しかしへたにわれわれがやると国際問題になる。日本人のおまえらがやれ。その時期はわれわれが指示する」
これを聞いたときもしばらく食欲がなくなった。
しかし、いかに小心者とはいえ、ことと場合によっては命をかけねばならないときがある。

北朝鮮に消えた友と私の物語 (文春文庫)

北朝鮮に消えた友と私の物語 (文春文庫)

 
【昨年、電子書籍版が出ました】

歴史に絡んで気になった記事2つ

「日本の黒い霧」、書かれた関係者遺族が訂正求める

http://news.mynavi.jp/news/2013/04/14/007/index.html

松本清張『日本の黒い霧』 関係者遺族抗議で読めなくなる?
[2013/04/14]
 

 新たな資料の発見で歴史の定説が覆るのは、現代史においても例外ではない。誰もが知る有名作家の「傑作」に、書き換えを迫られるという事態が起きている。

 作家・松本清張(1909-1992)といえば『砂の器』『点と線』などの推理小説で知られる国民作家だが、近現代史に取り組んだノンフィクション作品も有名だ。その代表作が『日本の黒い霧』である。
(略)
「革命を売る男・伊藤律」と題された第6話だ。主人公・伊藤律(1913-1989)の遺族が、「全くの無根拠と憶測で当局のスパイであったかのように記述されている」として、伊藤律の名誉回復と遺族の精神的苦痛を除去するために第6話の出版を取りやめるように、文藝春秋に申し入れ・・・

あ、昨日記者会見も行われたのか。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013938511000.html

松本清張「日本の黒い霧」の訂正求める
4月15日 21時51分
 
作家・松本清張のノンフィクションの代表作「日本の黒い霧」の中で、スパイ事件のいわゆる「ゾルゲ事件」の端緒となる情報を警察に流したと記述された男性の遺族が会見を開き、「新たな証拠から作品で記述された説は覆っている」として、出版社に内容の訂正を求めていることを明らかにしました。

都内で会見を開いたのは、終戦直後の日本共産党の元最高幹部、伊藤律氏の次男の淳氏です・・・

さて、ある説が新資料その他で否定されたり、信憑性が疑わしくなってくる、ということはよくあることで、それによって過去の研究書をどう扱うか、という話はなるほど良く出てくる。ただ、遺族が内容の訂正を求めた場合はどうなるのかな。著者が生きていれば話し合うこともできるのだが、亡くなっているしね。実際、どう扱うのかってルールよくわからんぞ。

ああ、記者会見を受けて文藝春秋のスタンスも明らかになったね。

文藝春秋社は、「『日本の黒い霧』は、戦後史の謎を解明するうえで、極めて貴重な視点を提示した名著です。ただ、清張が執筆した当時は資料の制約もあり、その後、新しい事実も明らかになったことから、こうした経緯を具体的に説明する文章を付けて刊行を続けていくつもりです」と・・・

togetterの「創作と史実」論

■創作に対する史実からの批判について
http://togetter.com/li/447545
 
■創作が史実と誤認されることについて
http://togetter.com/li/451354

このふたつのtogetter、面白かったですよ。
下のtogetterに自分がつけたブクマ

現世の栄光も勝利も越え、最後に勝者になるのは「物語」だ。/みなもと太郎忠臣蔵漫画で、切腹する大石蔵之介が最後にいう
「わしらの勝ちはただの勝ちやない。この先、数百年勝ち続けるでえ…」

上に引用したのは「冗談新選組」に同時収録された「仁義なき忠臣蔵」という作品です。

冗談新選組

冗談新選組

三谷幸喜、愛読。

NHK大河ドラマ新選組!』の原点
「これがぼくにとっての新選組です!」
徹底対談:みなもと太郎×三谷幸喜付き!
 
これだけコンパクトに、スピーディーに、そして的確に、新選組の栄枯盛衰を描いているというのは凄い。いちばん感銘を受けたのは冒頭のナレーションで、「ややこしい時代をますますややこしくした男たち……」とあって。新選組のことをこんなにうまくまとめた文章はないなと(笑)。ああ、これなんだと思いましたね。NHKの人にもすぐに伝えました。(三谷幸喜氏談/本書より)
 
週刊少年マガジン』(1972年22~24号)に連載された、歴史とギャグが融合した傑作マンガ「冗談新選組」を収録。三谷幸喜との対談、歴史読本』連載の「仁義なき忠臣蔵」も掲載する。

佐野眞一を特集した本が、宝島社から出るらしい

宝島、ならやりかねないよな・・・

今、ひとりの「カリスマ」が、業界構造の頂点から転げ落ちようとしている。カリスマの名前は佐野眞一氏。近年では書籍『あんぽん 孫正義伝』が、十数万部も売れたベストセラー作家にして、大宅賞作家だ。人は彼のことを「ノンフィクション界の巨人」と呼ぶ。しかし「巨人」は「虚人」だったことが、2012年10月に起きた佐野氏による『週刊朝日』の連載記事「ハシシタ 奴の本性」の人権侵害問題を契機に、いみじくもバレてしまった。

実は「ハシシタ 奴の本性」が表のメディアで騒動となっていたのと同時期、佐野氏のかつての仕事仲間、猪瀬直樹・現東京都知事のツイートをきっかけに、27年間にもわたる「盗用・剽窃」行為が、ネットメディアの精緻な調査によって次々と暴かれた。ネット発、前代未聞の「大量盗用スキャンダル報道」に、大手週刊誌も追従するものと期待された。しかし……一部の報道を除けば、いまだにこの一件は黙殺されている。

本書は27年前に佐野氏から盗用の被害を受けたノンフィクションライター溝口敦氏の発案によって誕生した。

佐野氏は「ハシシタ 奴の本性」問題、さらには『ガジェット通信』荒井香織記者の追及に対して、『週刊ポスト』『創』誌上で釈明文を公表してきた。佐野作品を「商品」として頒布する版元は、この釈明文によって「禊(みそぎ)」とする腹積もりのようだが、だからといって27年間にわたる盗用行為に“恩赦"が与えられる道理はない。

本書では、出版界内部からの自浄作用を促すことを目的に、佐野作品に発覚した140件以上の盗用・剽窃箇所(ネットメディアではまだ指摘されていない盗用を多数発掘)および、その疑惑をすべて公開するとともに、佐野氏の釈明がいかに欺瞞に満ちたものなのか、徹頭徹尾、指弾する。

溝口敦氏の切れ味するどい批判論考を中心に、佐野取材班として活動してきたジャーナリストの安田浩一氏・今西憲之氏×断筆派のジャーナリスト西岡研介氏の激論座談会、佐野ブランドが週刊誌ジャーナリズムの「てっぺん野郎」に上り詰めた業界構造の解析、盗用被害者の手記、告白、そして新たに発見された「無断引用」への佐野氏の詫び状公開など、内容は盛りだくさん。

全出版人、マスコミ関係者、取次ぎ、書店関係者、そして何よりも「佐野文学ファン」必読の書! 読者はこうして27年間、欺かれてきた!

宝島・ジャーナリスト個人批判シリーズ

TV映像の不可解な部分を徹底解析!『News23』、その印象操作&偏向報道の作られ方
●珍コメンテータ ●テレゴング多事争論 ●怪しげな市民団体 ●親中・媚朝報道
「事実」を封印し、「危機」を煽り、「祖国」を断罪し、そんなに“視聴率”が稼ぎたいか!?
内容(「MARC」データベースより)
News23」が放映を開始してから15年。報道の「真実」は記者の「主観」の中にこそ宿るという信念は理解できるが、主観報道にもマナーはあるはず。キャスター筑紫哲也の発言から報道の作られ方を考える。

ペンの力を武器に、かつて時の首相・田中角栄を失脚に追い込んだベストセラー作家・立花隆。今や立花は先端科学にも通じる「知の巨人」となった。だがその著作は、「巨人」の商号に相応しい価値を真に備えているのか?政治・経済、現代物理学から臨死体験、東大生バカ論まで、立花隆の多彩な著作・発言を徹底検証し、事実歪曲・誤謬の実態を白日のもとにさらして話題となった書、待望の文庫化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
内容(「MARC」データベースより)
「教養」や「知」を楯にとった立花隆の仕事ぶりをつぶさに検証していくと、浮かび上がるのは「シロウト騙し」の手練手管。こんな仕事ぶりが、なぜまかり通る!? 事実歪曲、知的怠慢、デタラメ解釈の証拠に鋭く迫る。

偽りのノンフィクション作家 猪瀬直樹の肖像

偽りのノンフィクション作家 猪瀬直樹の肖像

猪瀬直樹著「交通事故鑑定人S氏の事件簿」を、嘘、欺瞞、ごまかしだらけのエセノンフィクションとみなし、そのデタラメさを、精緻に立証していく勇気溢れる書。ライター生命を懸けて猪瀬氏の偽像に肉薄する。

(これの元になった原稿は「宝島30」に掲載)