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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

萩原遼氏らの団体に接触した、北工作員と疑われてる人の”言い訳”が実に苦味がある。

昨日は北朝鮮の「太陽節」(金日成誕生日)だった。
そこにあわせたかったが1日遅れとなったか。
週刊ポストの、 4月…5日号だったかな。
以前、こんな事件があったね。

北朝鮮工作員と判断、再逮捕 軍事リポート複製の疑い
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130111/crm13011100530001-n1.htm
北朝鮮工作員と判断、再逮捕 軍事リポート複製の疑い


 大阪府警外事課は10日、世界の軍事情報が記載された市販のリポートを転売目的で複製し、北朝鮮の軍関係者に送ったとして、著作権法違反の疑いで兵庫県尼崎市東大物町、運送会社社長吉田誠一容疑者(42)=詐欺罪で公判中、保釈=を再逮捕した。軍関係者が指定した隠語を使っており、工作員と判断している。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130111/crm13011100530001-n1.htm

北朝鮮スパイの運送会社社長、映画さながら暗号駆使
2013.1.11 00:51
 
 日本で生まれ育った男の裏の顔は、スパイ映画さながらに暗号を操る北朝鮮のエリート工作員だった。大阪府警が10日、北の工作員と断定した兵庫県尼崎市の運送会社社長、吉田誠一容疑者(42)。押収パソコンからは文書データを画像データに変換する北仕様の特殊暗号化ソフトも見つかり、北スパイが暗躍する実態が生々しく浮かんだ。

 平壌は「父」、北京は「母」防衛省は「京都大」、自衛隊は「大阪大」…。

もちろん日本で、広い意味での諜報活動自体を禁止する法がなく、もともと容疑者の活動分野は、公開情報を集めて分析する「オープンソース・インテリジェンス」だったから、直接的な罪状はまた別となる。
この容疑者と、ジャーナリスト李策氏は以前からの知り合いで、彼にインタビューすることに成功したという。その記事でも、自分の活動は違法活動でないし、北朝鮮のスパイだとはみとめていない、と言っている。


それは別に、どっちでもいい。
そして彼の活動のひとつとして、脱北者を支援する団体に、自分がそういう形で北朝鮮当局とつながりを持ち、情報を伝えていることを隠しながら接触、潜入していたというものがある。北朝鮮当局にとっては脱北者は「裏切り者」。おそろしい話である。

金王朝批判で”監視”されていたという萩原遼氏がかつて語った言葉を再紹介(「北朝鮮に消えた友と私の物語」から)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130115/p3

関係者らによると、吉田容疑者は無償化や補助金問題が議論になり出した平成22年ごろから昨年6月に逮捕されるまで、守る会の中心人物の一人で作家の萩原遼さん(75)らの活動内容や写真を入手し、朝鮮総連関係者らに伝えていたという。
 吉田容疑者は北朝鮮工作機関の指示で北朝鮮情報を扱う別の民間団体に潜入するなどし、北朝鮮に批判的な団体や人物の情報を収集していた・・・

これに関して、容疑者だった人の主張・・・”言い訳”だと自分は思うが・・・、それが週刊ポストに載っていたのだが、それが実に皮肉なんだ。

いったいどんな目的があったのか。本人はこう説明する。

「その団体が出している写真集があるやろ。本国(※ママ。同容疑者は北朝鮮を「本国」だとみなしているらしい。ちなみに日本国籍を取得している)の飢餓の現状を、写真入でくわしくまとめているやつ。あれを北朝鮮の人間に渡したら、『こんなの初めて見た』と言うて、涙を流しとったんや。それで、こういう情報も本国には必要なんやと」


うーん・・・苦笑いしか出てこない。
これが言い訳か本心かと判断するなら、いいわけだと思う。(もし本心ならその団体に「自分は北朝鮮政府の関係者に情報を渡している者だが、貴団体の飢餓情報も有益なのでお送りさせて頂く」と正式に伝えてほしいものだ)
だが・・・それが”言い訳”だとして、その言い訳の理由に選んだのが上のような内容だ、ということが実に苦笑いだ。
つまり、今現在も(日本国籍だが)「本国=北朝鮮」に忠誠を誓う人間が、「いかに萩原遼氏をはじめとする北朝鮮批判、言論人、団体の活動は有益であるか」を証明してくれているのだ!!!
もちろん、本心だったら?
やっぱり同じことなのだ!!

あまりに皮肉すぎるだろう(笑)。
有象無象の「朝日有好人士」は、まあ別な”役立ち”方があるだろうけど。



再度、荻原遼氏の著作から引用する。昨年、電子書籍版が出ました

・・・わたしも怖い。生まれつき臆病な小心者である。総連のテロを思うと震える。これを書きながらも体が震えてくる。ここ一週間ほど食欲がないのはたぶんこの恐怖感のせいだろう。ピョンヤンで殺されかけたことはすでに書いた。その後二度総連の暴力分子にやられたことがある。(略)
ごく最近こんな話を聞いた。チュチェ思想研究会というのがある。北朝鮮と総連が金を出して飼育している日本人の金日成信奉者の組織である。ここを最近抜けた青年がわたしに語ってくれた。ある総連幹部の言葉である。
「萩原はわれわれの襲撃対象である。しかしへたにわれわれがやると国際問題になる。日本人のおまえらがやれ。その時期はわれわれが指示する」
これを聞いたときもしばらく食欲がなくなった。
しかし、いかに小心者とはいえ、ことと場合によっては命をかけねばならないときがある。

北朝鮮に消えた友と私の物語 (文春文庫)

北朝鮮に消えた友と私の物語 (文春文庫)

 
【昨年、電子書籍版が出ました】