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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日の小見川道大の試合は、ネット経由で見るしかない?

前座試合は、ネット通じて観戦を。小見川もここで見られるかな?
http://jp.ufc.com/event/UFC142/watch

解説
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20120113#1326406832

今回はFacebook中継は第1試合(修斗でお馴染みの哲人・カウバーリョ vs. アランタス)のみで、第2試合から第5試合まではアメリカではケーブルテレビのFXで、ネットではUFC.tvで中継。Facebook開始が9時からでUFC.tvは10時開始になっているが、1試合のみで1時間枠ということはないだろうから、時間変更になるだろう(おそらくFacebook中継の開始時間が遅くなる)。

で、ある。

「男子高校生の日常」5巻のおまけ漫画?が、格闘技論的にすばらしい。

この作品は、雑誌連載とかを読んではいませんが、かつて、漫画評論サイトでの紹介が面白かったもので、取りあげたことがありました。

■「男子高校生の日常」という漫画の内容紹介コラムが傑作。。これも一種の「取りつくろいもの」?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100626/p4

丸1年半ほどたって、人気はさらに高まっているらしい。で、最新刊の5巻に、”外伝”というか「女子高校生の日常異常」という回があった…番外編なんだろうが、書き下ろしなのかとかはよく分からない。
さらによく分からないことに、なぜか格闘技論になっている(笑)。
どこまで張っていいかはちょっと躊躇するけども…。

私はいまどきの女子高生の流行とかは少々疎いんだけど、やっぱり女の子の間では、こういう話題で盛り上がることなんかが多いのかね?

それを嫌がる子もいるけど、

結局「だれが強いか、決めやがれ」という闘いが始まろうとしている・・・
しかし、「じゃあどんなルールにする?」ということを決めようとしたとき、さっき嫌がっていた子が、だな・・・

この一言に込められた、底知れぬ闇!!そしてそれと同時に併せ持つ、透明なリアリズム!!! 
 

これは「餓狼伝」でも「喧嘩商売」でも「ホーリーランド」でもない…。どこにでもいる女子高生の、誰もが経験する日常会話の一こまを描写したものだ(※ホントかよ!)。
しかし、6、7ページの短編の中に最強論、競技論、強さの意味論など、上に紹介したような長編漫画が長い時間とストーリーを通じて追い求めたテーマが、ぎゅっと凝縮されている。

上に貼ったコマから、ふたたびストーリーは急転直下で進行していくのだが、最後のオチ、結末はその格闘技論が必然的に導くものでありながらも、背筋を凍らせる緊張感のある、「仕掛け」がある。
そんなわけで、2011年は格闘技関連書籍・漫画は非常に豊作であったが、それに引けをとらない一編でありました。

「支那と王家と、暴力装置」。(NHK大河ドラマ「平清盛」に関連して)

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120111/p3 の後半部分で川柳?に仕立てた話の、再論です。
まず過去のtwitterから

ブクマとか本日ブログでも書いた話を再論。大河ドラマ「王家」関連の議論を、問題ないとの立場からまとめるとこうだ。/
 
(1)当時も使われてた資料もあるし、学問的にもそれを使う場合がある。悪い意味を込めてはいない
 
(2)一方で、一段落とす為の用法「も」無い訳ではなく、存在はする。
  
(3)・・・だけど、(2)のような例があるからといって(1)までひとしなみに「やめろ」「使うな」と言われてもたまったもんじゃない。つーかそんなこと聞いてられねーーぞ。・・・一応これが「王家」という言葉に問題ないという論者の立場だと思う(ほかの人も勝手に忖度するが)。


<結論> この論理は例えば「王家」のみならず、近年の「暴力装置」や「支那」についての議論にも適用される、ですよね??ここでまとめて「支那と王家と、暴力装置」と、ライトノベルのタイトルっぽくまとめたい所存であります(笑)。
===完==

「・・・だれもあなたに「中国をやめて支那を使え」と言いはしない。「支那」に不快を感じ「中国」に愛着をおぼえるあなたの選択をわたしは尊重する。それなのになぜあなたは、「支那」に愛着を持ち、もしくはこの語の使用に合理的理由があると考える者に対して「やめろ。中国と言え」と要求するのか。」
講談社エッセイスト賞受賞作「本が好き、悪口言うのはもっと好き」文庫版P165)

本が好き、悪口言うのはもっと好き (文春文庫)

本が好き、悪口言うのはもっと好き (文春文庫)

そして、下のこのエントリにつづく。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120115/p4

もう一つの「王家(or暴力装置)」!学術用語「東鮮海流」「北鮮海流」はこうして抹殺された。

(※大河ドラマ平清盛」と「王家」関連。)
2011年の実家大掃除で、出てきた古雑誌に、「創」1994年10月号がある。
ここに、こんな記事がある。

……小学館が刊行した「海と列島文化」という全十巻シリーズの宣伝用リーフレットに載っていた地図が、90年6月ごろ、民闘連関係者の目にとまったことだった。日本列島近海の海流と文化圏の所在を示した地図なのだが、その中に「北鮮海流(寒流)」「東鮮暖流」という海流名が記されていたのである。民闘連はすぐに小学館にそれが差別語にあたると指摘、小学館もその海流名を本編中では使わないことを約束するのだが、問題はそれが文部省(※当時)の学術審議会学術用語分科会で決められた学術用語だったことである・・・(略)…両海流を表記していた出版社については、発行社の見解をただしていったのである。啓林館の「高等学校地学」については、それが教科書であることを重視、発行元に抗議するだけでなく、大阪府など行政との交渉の場でもこれを問題にしていった。啓林館は、抗議を受けて、1991年度の教科書から地図中の「北鮮海流」「東鮮海流」の二つの海流名を削除してしまう。

京城」が1910年〜1945年の、韓国併合期間以外で使われるのも問題だという。

昨年(※1993年)から今年にかけてNHKのテキスト回収などの事態にいたった事件については、広島民闘連が中心になって抗議行動をおこなった。(略)…4団体が連名で、NHK教育テレビ歴史教育の番組とそのテキスト…内容に問題があるとして…抗議文を送ったのであった。
もっとも問題とされたのは、韓国の首都を「京城」と表記していたことであった。この名称は1910年の韓国併合後、日本が国号を廃し首都漢城を改称させたもので「地名に対する”創氏改名”にあたるもの」という見方もある。つまり植民地支配の36年間のみ存在した呼称で、それ以外の時期の韓国の首都を表記するのにこの文字をあてるのは誤りだ、というわけである。「たとればテキストでは、日清・日露戦争の時代にも『京城』という呼称を使っているわけでどう考えてもおかしい(略)」……「京城」という呼称については、昨年の大河ドラマ琉球の風」の中でも、秀吉の時代に「京城」という言い方が出てきたため、こちらは全国民闘連本部が抗議を行い、話し合いが続行中という。ドラマを見ていた民闘連関係者が気がついて最初に抗議の電話を入れたというのだ。が、1週間後の再放送のときは既にナレーションの部分は吹き替えられており、登場人物のセリフは「京城」の部分が音声カットされていたという。


実にどうにも、
暴力装置」や
「王家」と同じ構造すぎ。


「歴史は繰り返す。最初は悲劇として、二度目は喜劇として。」X度目は・・・
この号は創出版のショッピングコーナーで買えるみたい。全体のテーマは『「(筒井康隆の)断筆宣言」から一年』
であることが、時代を感じさせる。

関連

■フィリピン「南シナ海を『西フィリピン海』と呼ぶことにする」⇒中国軍人ら激怒
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110617/p4
沖縄戦も昨年「唯一の地上戦」⇒「国内最大の地上戦」に、公式表現が変わったそうだ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110617/p5

「日本オタク大賞」本日開催、ニコ動中継あり

http://otakur.blog7.fc2.com/

いよいよ「日本オタク大賞2011」!
ニコニコ生放送での中継が決まりました〜。
告知が遅くなりまして大変失礼いたしました。

会場に行けない方はこちらでお楽しみください!
http://live.nicovideo.jp/gate/lv77702271

(一ヶ月程度は視聴できる予定です)
当日券も若干枚出る予定です。
よろしくお願いいたします。

昔はかなりの有名サブカル文化人が顔をそろえ、”議事録”が書籍にもなったりした催しだが、いまはそういう派手なイベントではない。
だが(これも以前書いたけど)規模が小さくなったら小さくなったなりに無理をせず、それでも続けるのがえらいのだ。
注目しますよ。