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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

速報!「1976年のアントニオ猪木」大幅増補で文庫化!!著者にメールでインタビューしました


この話はもう周知の話なのかな? 少なくともまだ
http://www.bunshun.co.jp/book/bunko/index.shtml
には載っていないようなので、新情報ってことになるかもしれない。
この前テレビ朝日50周年記念特番で映像が流され、あらためて注目が集まっている部分もある「アントニオ猪木vsモハメド・アリ」に関してですが、偶然?でしょうが、今度その震源地のひとつとなった

柳澤健1976年のアントニオ猪木」が文春文庫にて、文庫化されるそうです。しかもその際に、大幅増補があるという
・・・ひょっとして今回夢枕獏柳澤健対談が載っているゴン格あたりで紹介されているのかな。まだ同誌読んでいないのだよ。


で、ですね、上の話につづいてさらに本題があります。
実はこの話を、少し前に、とある筋から伺って、その筋をちょっと無理してたどっていくと、著者の柳澤氏と連絡が取れそうだということがわかった。その人がご親切にも仲介してくれるということで、メールを通じて今回の文庫に関して問い合わせてもいい、ということになり、さらに寛大なことに、それを公開する許可までいただけたんだよ。
プロに対して申し訳ないところだが、せっかくなので遠慮せず、多少の質問をさせていただいた。


そのやり取りが以下の通りです。
【「1976年のアントニオ猪木」増補文庫本出版記念メールインタビュー】

Q:テレビ朝日の猪木アリ特番をごらんになりましたか?見たらその感想は?


柳澤 「ごめんなさい、見てません。30分くらいだったそうですね。木村対エリオの試合も同じですが、フルで見ないとわからないことがいっぱいあると思います。ちなみに私は5年くらい前に、海賊版のビデオを某所で買いました。当時5000円。高かったです。」



Q:上とかぶりますが、新間寿という方、その発言(の変遷)について一言


柳澤 「新間さんは大変正直な方です。新間さんは猪木さんを死ぬほど愛しています。ですから、猪木さんと喧嘩別れしている時は、基本的に本当のことを全部暴露する。関係がうまくいっている時は、マネージャーの気持ちに戻って猪木さん擁護に回る。ただそれだけのことです。私は新間ウォッチャーではないので、もしかしたら見落としている例外もあるかもしれませんが、少なくとも私が引用した発言に関しては、本当のことであると確信しています。

すべての発言は、必ず偏向しているものです。「どのように偏向しているか」を周囲の状況を含めて検討しないと、大筋を見失います。「私の本に書いてあることはすべて100%の真実である」と主張するつもりはありません。発言も、新聞雑誌のインタビュー記事も、結局は記憶の中にあるものであり、曖昧かつ誇張されているに決まっています。発言の精度をインタビュアーが高めることはできません。当然細かな間違いはあるでしょう。私は「大体こういうことがあった」という歴史を書いているのです。
ひとりの発言に全面的に頼ろうとは思っていません。ただし、新間さんしか語れないディテールもあります。それに関しては、発言に頼る以外仕方がない。現場にいた方から「新間の発言は間違いだ」とご指摘いただければ、もちろんお話を聞きにいきますし、間違いだとわかれば直せる限りは直します。

最悪なのは「プロレスの裏切り者の発言は、間違っているに決まっている」という決めつけです。新間さんにしてもミスター高橋さんにしてもターザン山本さんにしても。すべての発言は偏向していると言いましたが、だからといって,人はそうそう巧みな嘘はつけないものです。



Q:今回、増補したと聞きますが具体的にはどういう部分を?(個人的な興味ですが、ルスカについての増補はありますか?)


柳澤 「主に韓国プロレスの歴史と、パキスタンのグレート・ガマについてです。
単行本をお読みいただいた方は、韓国編が他に比べて極端に短いとお感じになったと思います。担当編集者に「面白くない」とバッサリ削られたからです。もちろん私は大いに不満でしたが、パク・ソンナンも猪木もほとんど登場せず、大木金太郎と韓国プロレスの始祖たる張永哲の確執が、一般読者の興味から外れることのも理解できました。当時私が書いた文章を読むと、未整理の部分があり、担当者が退屈と感じたのも無理もないと思いました。バッサリ削られたのは、仕方のないことだったのです。
今回の文庫版では時間をかけて整理したので、韓国のプロレスの全貌がおわかりいただけると思います。

アクラム・ペールワンの一族、すなわちボル・ブラザーズは、有名なレスラー、グレート・ガマの甥たちです。ですが、どうしてガマが有名なのかは、単行本ではごくあっさりと書きました。今回は、ガマの一族が、なぜプロレスをするようになったかを一望の下に見渡せるようにしたつもりです。

ルスカに関しては、あまり増補はありませんが、ルスカと新日本プロレスをつなげた日本レスリング協会会長の福田富昭氏に話を聞きました。福田氏によれば、ルスカから「プロレスをやりたい」と言ってきたのではなく、新間さんと福田氏の会話の中から「猪木とルスカをやらせよう」という話が出たとのことでした。
私の印象に強く残っているのは、NET(後のテレビ朝日)でプロレスを始めた永里高平さんの話です。私は聞いていて大笑いしました。
多くの写真、ナンバーに掲載された猪木さん直撃インタビューも入ってます。」




Q:この本の中であまり「UWF」が出てこないという指摘がありましたが、それは何かの理由があったのでしょうか?


柳澤 「意外な指摘ですね。単純にこの本は、猪木さんがやったことを書いたもので、UWFの本ではないからです。水道橋博士から「前田日明の本を書け」と言われたことがありますが、私の興味は違うところにあります。」



Q:本を出した後、ここまでの反響で印象に残ったことは?


柳澤 「批判も含めて、すべての反響に感謝しています。これほどいろいろな反響があるとは思いませんでした。ミスター高橋さんに「最も正確な新日本プロレスの歴史」と言っていただいたのはうれしかったですね。「Kamipro」の方に「いつか誰かが書かなくてはいけなかった本」と言われた時も。いま、アマチュアレスリングの連載を「Fight&Life」でやっていて、すごく気合いを入れて書いているのですが。反響はほとんどありません。要するに、私自身には、一般読者を巻き込む筆力がないということです。「1976年のアントニオ猪木」に多くの反響があったのは、すべて猪木さんの力なのです。」




Q:今、古い柔道・柔術についての記事でお見受けしますが、それを今後本にする企画、あるいは意思はありますか?その他これからやってみたいことを。


柳澤 「柔道・柔術について書く気はもちろんあります。面白いですからね。
私の仕事には恐ろしい時間がかかり、資料も膨大に必要です。時間もカネもかかるので、少しでも回収しないと餓死します。どこかのメディアで連載したいと思っています。日本史と女子プロレスに関しても、ちょっと考えてます。」




Q:ここを通じて、旧版の読者などにメッセージをお願いします


柳澤 「単行本を購入していただいて、本当にありがとうございました。本来ならば、単行本の段階で完全なものを作らなければいけなかったのですが、私の力不足で、こういう形になってしまいました。申し訳ありません。
大筋は変わりませんので、韓国編とパキスタン編のところだけ図書館等で読んでいただいても良いですが、もしできれば、文庫もご購入いただけると、著者としてはとても助かります。図々しいお願いですが、どうぞよろしくお願いします。」

この前の放送をきっかけに、ここで単行本版の同書を紹介したが、もしそれをきっかけに最近買ったという人がいたなら申し訳ない。だが俺自身も単行本に加えて文庫を買うのだ、我慢してくれ。



文春文庫は毎月10日発売だから、柳澤氏の同書も3月10日発売、となるでしょう。
書店や取次といったところはもう把握しているのかな。
それではあらためて、興味のある人はお手にお取りください。
柳澤健さんも、無理につき合わせてしまい相済みませんでした。


参考【深町秋生のベテラン日記 2009-02-09 「テレ朝から見たアリ対猪木」】
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20090209



素直に熱戦が(TVでは)多かったK-1MAX。脇役がそれぞれ光った

長島☆自演乙☆雄一郎

このトーナメントに出て、一回戦であっさり負けていたらそれはそれでネタになったかもしれないが(笑)、1回戦はKO勝ち、だが相手の(偶然の)ヒジで負傷。2回戦、スリップ気味のダウンと、1回戦の時の目尻カットの拡大で余力を残しながらもTKO負け…というのは、図ったように「次号(セカンドシーズン?)へ続く」のヒキになっている。
まだ当分、K-1も本人も、NJKFも、彼によって商売ができる−−−ということだ、と思う。もちろんあの涙を見る限り、当人はそんな話と関係なく、純粋に悔しいだろうが。
とまれ、お疲れ様でした。

しかし、放送で言われていた(FIGHT&LIFEでも本人が言ってた)「日本拳法独自の打ち方があるから、あんなに当たるのだ」というのは本当なのだろうか。なんか「日本拳法」といわれると餓狼伝(板垣版)でもホーリーランドでも、なんか異様な説得力があるっす。

小比類巻太信

個人的には本選には、いてもいいし、いなくてもいいというか。個人的な喩えでいえば、ラーメンの中の海苔。
あれはあってもいいが無くても一向にこまらない。でもどうなんでしょうね。一回戦で佐藤嘉洋とかとやらせればいいのかな。

本日、NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」は見逃せない…「2本足ロボから昆虫ロボへ」の教授が登場!!

たまたま今日の午後、番組予告をみたんだが、ほんとうに半端ないよ。
何しろ最初の二足歩行ロボット、映像が「白黒」だったような(笑)。いや、さすがに記憶違いだろうが、画像が荒かったのは事実。


だが、彼はそこから「動物ロボット」に研究を転向。それはなぜか・・:・・
http://www.nhk.or.jp/bakumon/nexttime/

三浦宏文(ロボット工学)
ロボット工学のパイオニア、三浦宏文。彼がロボットの世界に身を投じた1970年代後半は、産業ロボットの全盛期。しかし、三浦は、独自のロボット開発に没頭する。それは「人間らしい動き」をする人型ロボットだった。
そして三浦は、今から26年前、世界で初めて二足歩行ロボットを発表、世界を驚かせた。さらに「けん玉ロボット」や「コマ回しロボット」などを次々と開発、人型ロボットの権威として学界をリードしてきた。
しかし、やがて三浦は、人型ロボット作りに限界を感じるようになる。「しょせん人間のプログラム通りにしか動かない」。そんな折、ゴキブリが人間に見つからないように餌にありつこうとする姿を目撃。三浦は、ゴキブリの動きに、それまで手がけてきた人型ロボットにはない強い「意志」を感じ取ったという。以降、三浦は、さまざまな昆虫を規範にしたロボットを研究開発。昆虫ロボットの可能性を追求している。
人間には遠く及ばない数億年にわたる進化を遂げてきた昆虫。単純だが効率を極めたそのカラダの仕組みに学ぶことは多いと語る三浦が、爆笑問題とともに、ロボットの未来について語り合う。

「笑える子羊」最終回

ヤングマガジンに連載されていた「笑える子羊」という漫画が最終回になった。
作者名も覚えていないで、いま作品名で検索してわかったぐらいだが、それでもけっこう楽しんで読んでいた。

笑える子羊(1)

岡本健太郎

聖ハリンゼ学園にかよう、えっちゃんとバビンは親友である前に、”相方”なのです!! 
とある日、二人はかねてよりの計画を実行する。学園に爆笑の渦を巻き起こす、そのために‥‥。
GAGメイカー・岡本健太郎が描く、ゆるゆるミッション学園GAG!!

ということで、これを「因数分解」すると、お堅い組織の中でその枠に捉われないトリックスターが珍騒動を巻き起こす・・・というような基本構図の中で、細かいギャグを積み重ねている話。
それとまったくジャンルが違って並べるのは失礼極まりないが(笑)木村紺が連載中の「からん」も似ているかもしれない。コマ画像も記録したし、あとで紹介する。
また、イギリスのパブリックスクールを舞台にした小説なんかには類似設定もたくさんあるような気がするが、これも比較するのは失礼極まりない。

しかしあらためて見ると、「日本プロの癖に絵がへたですね大賞」の最有力候補になるぐらいへたな絵だが、ギャグというのは得なものでそれが味になる。

とくに無くなって寂しいとか残念だってことはないのだが(笑)、なんか記録に残しておこうという気にはさせる、そんな作品だった。

笑える子羊(1) (ヤンマガKCスペシャル)

笑える子羊(1) (ヤンマガKCスペシャル)