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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

隠れた大興行・10/28DEEP。前田吉朗vsTAISHOは?

何しろいろんな興行が連続しているので、どうしてもいまいち煽りが小さいDEEPなんですけど、格ヲタがPRIDE武士道にもHERO'Sにもぶうぶう言っていた「70kgとか73kgと、65kg級を一緒にするなよ。こっちはこっちでやれ」という声を実現させたんだから、もう少し盛り上がってもいいしょ。
とくに前田吉朗TAISHO、もちろん今成正和も。
同じくPRIDEで完敗を喫したとはいえ、それで彼らに興味を失った、という人はまあそれも自由だ。われわれで独占させてもらいます、てなもんで。
TAISHOが引退を控え、このトーナメントに勝っても「そこから」が無いのはちと残念だが、逆にそういう背水の陣だからこそ見られる戦いもあるであろう。


しかし、前田といえば柔術ハンターとして名高く、連勝中はどんな実績ある組業師と対戦させても「柔術家と当てること自体が前田にとってはプロテクトだ」と言われたりしたものである。

その一方、TAISHOもただの柔術一辺倒とはちょと違う。
どこが違うかというとまずは風貌なのだが(笑)、PRIDE出場時のキャッチが、刺青のオクトパス(アレが怖い)に引っ掛けた「名古屋のタコ殴り大将」だったことも記憶に新しい。
バチバチのしばき合いになったりしてな。


ところで、これは私事だがわれわれは最近、どこをどう転んでも当日券が余りまくりだろう、という興行ばっかりに慣れたため、この興行への準備をしてない。
まだ状況見てないけど、安い席の並びを抑えるにはそろそろ動かないとだめだろう、と思うよ。

こうやって私信を兼ねるブログ。

朝鮮総連傘下団体を捜索、幹部2人を逮捕

http://www.asahi.com/national/update/1014/TKY200510140269.html

・・・・・警視庁公安部は14日、薬事法違反の疑いで、「エムジー製薬」代表取締役玄丞培(ヒョン・スンベ)(69)=埼玉県戸田市上戸田2丁目=ら2容疑者を逮捕した。2容疑者は在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)傘下の「在日本朝鮮人科学技術協会」(科協)=東京都文京区=の副会長を務めている・・・

「公安部」が「薬事法違反」で逮捕というのが、なんとも(笑)。
しかし、夕刊の写真などを見て大したもんだと思うのが、今回も捜査陣に対して人員を動員して不当弾圧だ差別だと抗議させるところ。
http://d.hatena.ne.jp/unkotamezou/20051014

科学技術協会が入るビルでは関係者らが家宅捜索を拒んで捜査員らと押し問答になり、一時騒然とした。捜査員が入った後、機動隊員が入り口に整列して警戒。ビル関係者が「不当捜査反対」「出て行け」とシュプレヒコールを繰り返し、緊迫した状況が続いた。

説得力ないんだから無駄だろ・・と思うのは素人で、実はそれなりに捜査陣へのプレッシャーになり、ある程度捜査の厳しさは和らぐんだそうで。94年だったか、聖域中の聖域だったこの関係機関に初めて捜査のメスが入ったときも、かなりの圧力があったとかいう記事もそれなりにあったな。

まったく話は違うが野中広務さんは元気かな。

閑話休題
それにしても、朝鮮総連の中ではいまだに改革の声も、内部批判の声も上がらないですね。公安に対して在日朝鮮人の皆さんが一番恐れるべきなのは、弾圧でも謀略でもなく、このままだと「朝鮮総連の腐敗・独裁打倒と、民主化の功績者は日本警察の公安であった」ということになってしまいかねないことではないか。


わが朝鮮総連の罪と罰 (文春文庫)

わが朝鮮総連の罪と罰 (文春文庫)


北朝鮮利権の真相 (宝島社文庫)

北朝鮮利権の真相 (宝島社文庫)


http://d.hatena.ne.jp/oguogu/20051014

日本が10月中の再開を求めている日朝協議で、北朝鮮が再開の条件として、横田 めぐみさんの遺骨を別人のものと鑑定したことについて、文書で過ちを認めるよう求めていることが明らかになった。

プロ棋士vs将棋ソフト

http://d.hatena.ne.jp/masah/20051014経由。


http://www.asahi.com/national/update/1014/TKY200510140274.html

日本将棋連盟理事会は14日、同連盟所属のすべての棋士女流棋士に、公の場で許可なく将棋ソフトと対局しないよう通知したと発表した

・・・きっかけは9月に石川県小松市であった公開対局。五段の棋士が途中まで不利な戦いを強いられた。危機感を持った理事会は「企画がある場合は必ず事前に申し出をお願いします」と10月6日付の会報で通知。

・・・・ 西村一義専務理事は「下位の棋士でも負ければ『プロ棋士が敗れた』となる。ソフトが弱かった時と状況は変わった。プロ対ソフトは見方によっては商品価値がある。企画の話があれば連盟として慎重に対応したい」と話した。

「達人は保護されているッツ!」とか言うつもりはござんせん。
たぶん、将来的に人間がコンピュータに負けるのは必然でしょう。
チェスは(インチキ説もあるが)ディープ・ブルーによって名人が破られた。
オセロゲームは逆に、人間の名人が必死に頑張ってももはやとうに勝てない段階まで来ている。

日本将棋は、チェスと比べても例の「張り駒」があることで、倍の倍の倍の倍の倍・・・(くりまんじゅう理論)で選択肢が多いけれど、しょせんは有限だし、それを人間は直感で補っているというだけ。
計算のスピードをどんどん早くして、膨大な処理が出来るようになれば必然的に強くなっていくのだよね。「直感」だって擬似的につくることもできるらしい。
よく「○○は何年後に実現」を科学者に予想させるお遊びがあるが、2000年か2001年にやったそのゲームでも、「将棋ソフトが名人より強くなる」はかなり直近の実現を予想していた。

そして、それが終わればもっと手が多い(よね?)囲碁もコンピューターが制覇するであろう。「神の一手を極める」も「歩が泣いてるぜ!」も、もちろん「後生だ!負けてくれ〜」も通用しないのである。

というか、すでにこのPCを買ったときについていたおまけソフトで、人間は勝てないぞ。
人間つっても俺だがな_| ̄|○


逆に、俺とちょうどいいレベルで勝ったり負けたりするレベルの将棋を作ってみろってんだ。こっちのほうがチャレンジだと思うぞ。まず、アルゴリズムに組み込むべきなのは王将は動かさないこと。ノーガードのメガトン将棋だ。


そういえば、最初の最初のロボットSFともいえるエドガー・アラン・ポー(?)のチェス機械は、負けて悔しいんで対戦者を殺してたような(笑)。

三遊亭円楽さん、脳こうそくか

お茶の間には当然、「焦点」の司会として有名なわけだけれど、一部では「御乱心」「落語協団騒動記」の2作品に登場する、落語会の中でも稀有なエゴイスト、野心家、策謀家としての印象のほうが強いはずだ。


「落語協団騒動記」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776801221/249-1730862-2331523

小説・落語協団騒動記

小説・落語協団騒動記


「御乱心」

御乱心―落語協会分裂と、円生とその弟子たち

御乱心―落語協会分裂と、円生とその弟子たち

後者のほうは1980年代に出た本だが、前者はつい最近出た。
どちらも別の筆者だが、それが逆におおよその事実関係が一致しているんだから(笑)。


ここでの円楽は、いっそ悪の魅力に溢れていて、なんというか逆にすがすがしい。「落語家は心よこしまなる者するべからず」とはこれも名人・柳家小さんの言葉だが、それに対し「何言ってやがる、落語は『人間の業の肯定なんだ』」と真っ向から反発したのは、これも上記2作品の重要人物として登場した、小さんの弟子にして円楽の最大のライバルとされていた立川談志だった。


しかし、IMS-MEの、落語家への興味の薄さは何とかならんのか。
わざと単語登録を無視しているようじゃないかと、今文章を書いていて思ったよ。

うなぎ完結編−−その脅威の生態!!

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051013#p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051014#p2
から続く。


ウナギの神秘を語るには、箇条書きが一番よかろう。

うまれ故郷

例えばヨーロッパ、アメリカのウナギの出身地は・・・サルガッソー海!!
もう、初っ端から完璧でしょ。
「グレート・カブキはシンガポール出身」
「グレート・アントニオはカナダの密林(←なんだよそれ)出身」
「フリッツ・フォン・エリックは元ナチス親衛隊で、復讐のためにアメリカに来た」
ハルク・ホーガンは・・・ロック・ミュージシャン出身である!(ギャーン)」

などなど、一流はその出身地から神秘に満ち満ちているもの!!
かつて世界中の荒くれ船乗りですら、その名を聞けば震えあがった死の海・サルガッソー海。海面を埋め尽くすばかりの藻に覆われた謎の海。大西洋のどまん中。(マグマは無い)

そこで「のみ」、大西洋のウナギは生まれるのだ。
少なくとも、他の場所での産卵は2005年現在、確認されていないという・・・・。


卵と幼生

↑を発見するために、名だたる世界のウナギ学者が、七つの海を駆け巡った。

1903年日露戦争の前年)、北欧各国の協同海洋調査が実施され、デンマークの調査船「トール号」に若き海洋学ヨハネス・シュミットが乗りこんだ。彼はその後、日本海海戦セルビアでのオーストリア皇太子暗殺、第一次世界大戦ベルサイユ条約・・・・などを経て、18年後の1924年、ついに幼生を発見する。
彼が万感の思いを込めて執筆したウナギの産卵、発生、成長に関する論文の知見は、現在の研究をもってしてもいまだ超えられていないという。
現在、サルガッソーに高感度ソナーや発信機などを利用しても、まだわからないのだ。


うなぎの必殺技

うなぎは、他の魚と比べても口は小さく、アゴも小さい。これでどうやって、獲物を食べられるかご存知か?なんと、一度獲物に噛み付くと、体をきりもみ上に旋回させ、その力を利用して肉を食いちぎる!!
ナチュラル・ヒストリー1995号に掲載された報告によると、確認された記録では1秒に14回転!ノゲイラが、これをヒントにスピニング・チョークを編み出したことは有名だ(嘘)
    

自然発生するウナギ?

アリストテレスは、ウナギがいかに生まれるかを考察した結果、「泥の中のミミズが発達して生まれる」との結論に達したそうである。イギリスでは、馬の尻尾が水におちるとウナギになると言われ、イタリアでは虫から生まれるとされてきた。
なぜ、こんなデタラメが・・・といいたくなるところだが、これはこれで「科学する精神」の産物である。というのは、後で述べる理由と、もうひとつは、ウナギは雄も雌も生殖器が非常に見つけにくく、産卵や幼生に関しても上に書いたような理由でほとんど目にする人がいなかった。
そこから、ひとつの合理的推論として「ウナギは自然発生する」という説が唱えられたわけで、以前書いた「インテリジェント・デザイン説」なんぞよりよっぽど気が利いている。

ちなみに、顕微鏡を作ったレーウィンフックは浮き袋を子宮、寄生虫を稚魚と誤認。
ウナギの精巣の発見は実に1877年、西郷隆盛が自刃したその年にオーストリアウィーン大学で。発見したのは後にインチキ精神分析で名を残す、ジクムント・フロイトだった・・・・・。
関係ないけど、手塚治虫の博士号もタニシの精虫研究だった。
こういう研究をする学者は、どうも本業以外で名を残せるらしい(笑)。


性別

「川の一定期間より上流に暮らすウナギは、ほぼ全てが雌である。だがウナギの性別がきまるのは、川をのぼりはじめてからだと考えられる。つまり若いウナギには雄雌どちらにもなりうる時期があるようなのだ。
(略)たくさんのウナギを出口のない池で買っていると圧倒的多数が雄になる。だから、養殖ウナギはほとんどが雄だ。(150P)

ウナギ、敵前上陸す!!

さて、うなぎに関して一番おそるべき記述をしよう。
なんとウナギは、闇夜や雨の夜、人々の油断に乗じて、人間のテリトリーである陸上を侵略していたのだった!!


行く手をさえぎる陸地があれば、そこを越えていくのもいとわない。事実、2キロ3キロは平気で陸地を移動する。出口のない湖や池でもウナギが見つかるのはこのためだ。


あの粘膜と皮膚呼吸、小さいエラなどがそれを可能にするという。

ウナギが陸地を移動したという話はいくつも報告されているが、移動の最中に何かを食べるのか、あるいは食べることを目的に水を出るのか・・・700年以上前から議論されていた。13世紀のアルベルトゥス・マグヌス・・・は「ウナギは夜になると水から出て畑に入り、えんどう豆やいんげん豆、レンズ豆などを探す」・・・・・。

だからプロイセン地方などでは、畑近くに罠を仕掛けて、陸上でウナギを捕まえる漁が盛んだったという(1884年の本にそう記録されている)


ここで、私はある人に謝らなければいけない。
その人は西原理恵子さんである。


彼女の出世作のひとつが「恨ミシュラン」であることは有名だが、彼女は魚については好き嫌いが明確で「鮎はお魚のホームラン王だあ」とがしがし食いまくり、骨を抜くような小ざかしい真似をみると「アユはまるごと食え」と脅しつける。


その半面、どじょうは「私は食い物とは認めん」と宣言、どじょう鍋やで他の客に、「水田に浮かぶイタチの死骸から無数のドジョウがにょろり・・・」という話をしようとして、朝日の編集者に「おまえは総会屋かっ」と怒られていた。



その彼女がうなぎについて書いたとき、ドジョウやアユのように前面的な礼賛でも罵倒でもなかったが、「雨の日に、畑でうなぎがキャベツをばりばり食べていた」と小学校時代の想い出を描いた。なぜかうなぎは「これえらいとこ見つかってしもたわ」と関西弁。

そして、外界とつながっていないはずの井戸から、くみ上げるとうなぎがいたと。


・・・・すいません、私正直、
サイバラさん、苦し紛れにホラかいたんだろうけど、
幾らなんでもウソっぽすぎます」
と勝手に決め付けていました。
まさか本当にありうる話だとは。


実はかくのごとく、陸上を、うなぎは旅するようなのです。
キャベツもばーりばり。
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-70.html

コンスタンティノープルの海に面している部分は守りが弱いので、オスマン海軍は海から攻めたいところですが、ボスポラス海峡は潮流が速くてこれは無理だった。金角湾という入り江があって、ここに入り込めば海上からの攻撃もできる。しかし、ビザンツ側は金角湾の入り口に、大人の腕くらいの太さの鎖を張り巡らして、オスマン海軍が湾に入れないようにしていました。

 これを打ち破るためにメフメト2世がとった作戦が「山越え」というもの。海から金角湾に入れないのなら、船に山を越えさせろと命令した。湾を一山こえた向こうの海岸から艦隊を陸揚げして、70隻の戦艦を山を越えて金角湾に入れたのです。ビザンツ側はびっくりですね。金角湾の向こうの山からどんどん船が降りてくるんですから。

長生き

スウェーデンで飼われていたうなぎ「プッテ」は88歳まで生きていたという。



とにかく、かくの如きうなぎを、日本人は好んでいる。
消費量も断トツ1位、これからもうなぎを日本人は食べ続けるだろう。
そんな、うなぎについてのあれこれでした。 (完)


今日、50万ヒットになるかな?
なりました。日ごろのご愛顧に感謝します。