お茶の間には当然、「焦点」の司会として有名なわけだけれど、一部では「御乱心」「落語協団騒動記」の2作品に登場する、落語会の中でも稀有なエゴイスト、野心家、策謀家としての印象のほうが強いはずだ。
「落語協団騒動記」
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- 作者: 金原亭伯楽
- 出版社/メーカー: 本阿弥書店
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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「御乱心」
- 作者: 三遊亭円丈
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 1986/03
- メディア: 単行本
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後者のほうは1980年代に出た本だが、前者はつい最近出た。
どちらも別の筆者だが、それが逆におおよその事実関係が一致しているんだから(笑)。
ここでの円楽は、いっそ悪の魅力に溢れていて、なんというか逆にすがすがしい。「落語家は心よこしまなる者するべからず」とはこれも名人・柳家小さんの言葉だが、それに対し「何言ってやがる、落語は『人間の業の肯定なんだ』」と真っ向から反発したのは、これも上記2作品の重要人物として登場した、小さんの弟子にして円楽の最大のライバルとされていた立川談志だった。
しかし、IMS-MEの、落語家への興味の薄さは何とかならんのか。
わざと単語登録を無視しているようじゃないかと、今文章を書いていて思ったよ。