※下部分に、このテーマを論じた菅原琢氏のポスト・関係記事へのリンクを追加しました。
これも、どこが事前予想をこれぐらいしていて、実際の結果と…ぐらい離れていた、とちゃんと示せばいいのだけど
とても不可能なので、「ひるおび!」一本で書く
事前には自民党は「逆風だが、過去最低のところまではいくまい」「まあまあ健闘する」的な予測で、それは党として調査している自民党もそんな感じだったらしい。
毎日新聞の人は「予測を大幅に外しました」的なことを言ってたような。
毎日新聞の出口調査によると、選挙前第2会派だった都民フは、無党派層からも広く支持を集めた。前回選では選挙戦最終日のみ応援に行った小池氏が、今回は告示前から頻繁に応援に入り、今夏4カ月間の水道基本料金無償化や子育て支援対策などの実績を強調したことも奏功した模様だ。
自民は会派政治資金パーティーでの裏金作りが立件された事件を受け、会派幹事長経験者6人を非公認にした。毎日新聞が14、15日に実施したインターネット調査では現有議席を維持する可能性があったが、その後失速。追加公認した幹事長経験者を入れても都民フに届かなかった。22日の出口調査によると、62%の有権者が裏金問題を「考慮した」と回答した。
マイブクマ
いや待て、本当に『その後失速』なのか?『その調査に問題があった』の可能性は?? “毎日新聞が14、15日に実施したインターネット調査では現有議席を維持する可能性があったが、その後失速”
https://b.hatena.ne.jp/entry/4772219492049866433/comment/gryphon
こんな貴重情報が
<政治部取材メモ>都議選で自民予想議席は34→実際は21 外れる党調査、参院選に不安
2025/6/27 07:00参院選の前哨戦とされる東京都議選で、自民党が大敗した。獲得議席は過去最低の21にとどまった。「政治とカネ」の問題が敗因との見方が多いが、実は開票前の自民内には「そこまで悪い結果にならないだろう」との雰囲気も広がっていた。楽観論の裏には何があったのだろうか。
www.sankei.com
個別の外した、当たったはまた別でいいんだけど、自分の興味は、やはり、社会全体の構造が「世論調査が当たらない」ようになったのではないか?と。
・携帯電話時代
・知らない電話には出なくなった
・新聞社やテレビ局などが「オールドメディア」と呼ばれ、視聴者や読者がそもそも減った。
・「新聞社に聞かれたら応えなくちゃ」的な”権威”も減少した
・地縁血縁、組合や宗教団体のグリップが弱まり、票をカウントしづらくなった
・・・・・・などなど。
この前、この話については一本書きました。
m-dojo.hatenadiary.com
杞憂ならいい。また改善案があるならいい。
ただ、とにかく「世論調査」「社会調査」自体の信頼度が低下してるんじゃないかと。上に書いたような構造的な理由で。
そして、定番の繰り返しだが
「そもそも世論調査は、その数字が正しいかを究極的に証明する方法はほとんどない」
「それを証明する、ごくまれな機会が『事前の調査と、選挙結果が一致するか』である」
「逆に言えば選挙結果を、事前予想で外してしまったら、すべての世論調査の信頼度は疑われてしまう」。・・・・・のです。

追記 菅原琢氏、このテーマで記事を書く(全文はログイン必要)
【重要なお知らせ】
— 菅原 琢 ニュースレター配信開始! (@sugawarataku) March 4, 2025
政治分析レポートをニュースレター形式で配信することになりました。
初回配信は3月6日(木)12時を予定しています。内容は国民民主党の選挙結果についてです。
下記から登録すればメールおよびブラウザで閲覧できます。
菅原琢の政治分析https://t.co/PjhA9U78FK
東京都議選の情勢報道(結果予測)はいかに杜撰なのか
マス・メディアでは都議選の「情勢」に関する報道が盛んですが、そこで示されるデータはあまり有益でないものが多いです。どこがどうダメそうなのか解説したいと思います。
菅原琢
2025.06.20
読者限定
東京都議選が始まっていますが、選挙期間の前から都議選の結果を占うとした調査結果の報道が続いています。しかし、これらのほとんどは、国政選挙の際に大手マス・メディアが行う情勢調査とこれに基づく情勢報道に比べると、かなりいい加減なものです。本稿では、都議選に際し行われている情勢調査等について、いかに杜撰であるかを解説します。雑誌の評論家予測や自民党内部調査なるものがあてにならないことは論じるまでもないので、今回はマス・メディアが行っている調査を取り上げます。
都議選前の「情勢調査」の投票先の生の数字は、予想通り実際と全く異なっていましたね。
— 菅原 琢 ニュースレター配信開始! (@sugawarataku) 2025年6月23日
党派別得票率は自民15.7、都民19.7、立民9、国民6.9、公明10、共産9.3、参政2.2%でした。
東京都議選の情勢報道(結果予測)はいかに杜撰なのか https://t.co/rZMWlHPvq3 pic.twitter.com/3BTIwX85Jj
都議選の結果を「既成政党への不満」のためとする論調がマスメディアや識者にあるみたいですが、違うと思いますね。もはや既成政党の印象が薄いからフラットに新興政党の候補を選ぶことができる。投票はどれが嫌いかではなくどれが好ましいかで行うものですからね。
— 菅原 琢 ニュースレター配信開始! (@sugawarataku) 2025年6月23日
自民も公明も立民も共産も嫌だと理由を並べることができる有権者は今の社会では特殊な人なんですよ。一般の多くの人は政党なんてよく知らない。
— 菅原 琢 ニュースレター配信開始! (@sugawarataku) 2025年6月23日
自民21、都民31だったので、毎日・JNNの情勢はギリギリ当たった感じでした。https://t.co/rZMWlHPvq3 pic.twitter.com/X3Q6DgjfNm
— 菅原 琢 ニュースレター配信開始! (@sugawarataku) 2025年6月23日