「別冊少年マガジン」には多数の異世界もののほか「アルスラーン戦記」「軍靴のバルツァー」などが載っている。最近、コミックDAYSサブスクに加わったばかりということもあり、読み逃してしまうこと多く、最近まとめ読みしたが、アルスラーン戦記で、主人公らがルシタニア軍を撃破するところまで来た。
原作第一部の、7-8割まで来たというところでしょうか。
この作品も、原作を程よくアレンジ…というか、描写を詳しくしているところが多いのだけど、原作を遠い昔に読んで、へぇと印象深かったシーンが再現されていた。それも2号にまたがって、かなり細かい描写で
原作で、自分がおっと思ったのはこのシーン。
エンタメで軍を率いる善玉側が、略奪暴行放火をしない、品行方正な軍であるのは当然だが、それに対して「兵に不満を抱かせないため、戦利品として得た財宝を雑兵に至るまで分配し、利益を与える」という描写があったところに、非常に個性的な”リアリティ”を感じたのですよ。
異世界にリアリティを与える、とは、じゃがいもの名称がどうした、ハンバーグの名称はどうする、という話以上に、こういう部分が重要なのではないか、と思うのです。
そして……これは、なにしろ数十年前の読書なのではっきり覚えてなくて、違ってたらごめんなさいなのだが、この「略奪禁止の代わりに財宝を分配」というのは、印象的な言葉ではあるが、主人公アルスラーン王子の命令のひとことで原作では描写が終わっており、非常に簡単な記述だったと思う。
だから、2号にわたってかなりのページを割き、部下ひとりひとりの恩賞の反応や、ここで分配することが宝物保護に軍勢を割く無駄を省ける、とか「もし国王から、国の財産を勝手に分配したな!と咎められたら、その分はルシタニアが持って逃亡したとごまかそう」みたいな対策案が描かれたのは、おそらく荒川漫画版のアレンジ…じゃないかと推測する(自信は無い)。
まあ、アレンジではなく原作準拠だとしても、そこを原作通りに描写する義務はないのだから「勝利で得た戦利品の財宝を雑兵に至るまで分配する」というここに着目したのは、大したものだのう、と思うのでした。
この間に、あの鉄人荒川が1号休載した!!その理由は?
こういう告知があったんですよ
ぶっちゃけ、かなり心配した。さすがに仕事量が無茶だと無責任な読者から見ても感じることがあったし、
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もちろん漫画的誇張や自虐もあるだろうけど、解決策は「寝なきゃいいじゃん」みたいな、昭和もびっくりな描写もあったからね……
ただ、結論として、実際に予定していた検査入院を終えて
予定通り1号休載だけで復帰した。近代医学敗れたり。
※整理すると、10月号の作品末尾に「検査入院で次号は休載」告知、11月号休載、12月号でごく普通に復帰……
鉄人の伝説をかざる、新しい勲章が加わったに過ぎなかったのである………といいつつ、やっぱり心配だよなあ。ある日、すべての無理がいっぺんに噴き出す…みたいなことが無いように願う次第です。