https://www.nikkansports.com/battle/news/201804240000154.html
全日本プロレスの創始者、故ジャイアント馬場さん(享年61)の夫人で同団体の社長も務めた馬場元子(ばば・もとこ)さんが14日、肝硬変のため亡くなった。全日本プロレスが23日に発表した。78歳だった。
◆元全日本社長でW−1会長の武藤敬司(55) 元子さんはボクの人生に良くも悪くも多大な影響を与えた人です。天国で馬場さんとまた楽しくお話でもしてください。ご冥福をお祈りします。
◆元全日本で大日本会長のグレート小鹿(75) 元子さんは、日本のプロレス界に大きな影響を与えた女性だと思っています。馬場さんが晩年、アイデアがなくなってきた時に、元子さんがアイデアの倉庫になっていた。
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ご冥福をお祈りします。
その中で、カクトウログ経由で呼んだ東京スポーツのこの話が印象深かった。
【ブログ更新しました】生前に馬場が予言「かあちゃんと三沢がうまくいくはずがないだろう。厳しくて誰もついてこない」 馬場元子さん最強伝説が続々と プロレス・格闘技の情報配信|カクトウログ ブログ#ajpw #ジャイアント馬場https://t.co/RZvyjiyHAH pic.twitter.com/RoNsXAjW0B
— プロレス/格闘技カクトウログ (@kakutolog) 2018年4月24日
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180424-00000044-tospoweb-fight
99年1月31日に馬場さんは亡くなり、故三沢光晴さん(享年46)が後任の社長に就任。しかし元子さんと意見の衝突を繰り返し2000年6月に約30人もの選手、スタッフが大量離脱してノアを旗揚げした。その2年前、馬場さんは全日プロの未来を見通していたかのような“遺言”を残していた。俺が死んだら――馬場さんはそう切り出したという。
「『なあ京平、かあちゃんと三沢がうまくいくはずがないだろう。そうなったらお前、かあちゃんの側についてくれるか。あの性格じゃ厳しくて誰もついてこないと思うんだ』って。『分かりました』と答えるしかないよね。だから馬場さんが亡くなった時、心に誓った。『社長、元子さんは俺が一生、付き添いますから』って」
皮肉にもその言葉は現実となった。馬場さんの死後、和田氏はまるで黒子のように元子さんに付き添い続けた。
そうなった理由は、性格だけではないという
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar964421
……三沢は長期欠場してるんだけど。8月に復帰するときに現場の全権を馬場さんから譲ってもらってるんですよ。というか、「ください」という話を馬場さんにしたんです。――それは勇気のいる申し入れですね。
小佐野 馬場さんもやむを得ず三沢に譲った経緯があったんだけど。馬場さんが亡くなったのはそれから何ヵ月もなかった。そうなると元子さんには「あのときに三沢くんが全権を奪ったから、お父さんが気落ちして亡くなった」という感情が出てきてもおかしくないと思うんだよねぇ。
――変な話ですけど、もう少しだけ時が経つのを待てば……。
小佐野 馬場さんが亡くなってから三沢光晴が全権を握っていれば、元子さんとの仲はあそこまでこじれなかったかもしれない。
タイミング。
三沢が、「現場の監督権を下さい」といったのは、多くのスタッフの閉塞感を受けてのものだった。三沢自身も、ジュニアヘビーの小川をパートナーに抜擢して「アンタッチャブルズ」を結成するなどの変革に乗り出したときだったし。
三沢ほど、周囲から押されに押されてトップに立たざるを得なかった男もそうはいないのだ。というか、馬場も後継者が三沢であること自体はまったく自然に認めていた(鶴田は体を壊し、またそもそも、そういう気がなく三沢応援団のひとりだった)。
しかし、どんなに客観的にそうあるべき、なかたちで行われる、王から皇太子への権力移譲であっても、現場に緊張感や確執が生まれること、いまの「昭和天皇物語」で、のちの昭和天皇が皇太子のまま摂政になる場面ですらそうだし、田中角栄から竹下登に代が替わるときだってそうだった。
ジャイアント馬場逝去後の、自然な形での三沢光晴の実権継承だったら・・・・・・・・・それはひとつのIFだ。
しかしそれを見越して
ジャイアント馬場が
・自分の死後、三沢と元子は対立し、分裂するだろう。
・その時、ほとんどの人は三沢につく。元子には味方がいなくなる
・だから、腹心中の腹心だった和田京平に敢えて「お前だけは元子の味方になってくれ」と頼んでおく・・・・・・・・・
そう考えて、行動に移した。これもまた、良い部分も悪い部分も含めて、人の上に立つものとしての振る舞いではないか。
実は自分、田中芳樹の「アルスラーン戦記」を思い出したのだった。
最初のころは、王の血筋を引いていないかもしれないアルスラーンの身を案じて、教育係が甥のダリューンに、「アルスラーン様に忠誠を誓ってくれ。パルス国の王太子ではなく、アルスラーン様個人に忠誠を」と誓わせた場面がある。
その後、逆に血の正統性を掲げて王を争いつつ、敗れたヒルメスにも、「自分たちだけでも味方になってあげねば」と付き従う部下が出てくる。
そんな話に似たことが、実際に起きるプロレス界は、
やはり大人のおとぎばなしかもしれない。
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