まず、共有してほしい…知ってほしいのは、これは野田元総理の「持ちネタ」であり、十何年も前から…小泉総理の時代から、このネタを使っている。プロレス・格闘技ファンの元総理だ、「1,2,3 ダーッ」や「愛してま~す」「オーッ!!」「アニキ、聞いてくれよ…」「出てこいや!」「YABAIだろ」などが、最初は違和感ばりばりで失笑を浴びたのに、繰り返しやっていくことで、逆にそれが出ないとファンが納得しないまでになったことをご存じのはずである。
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それを知ったらどうなるのかは、知らないけれども。
なんだかんだいって、このセリフがあるから世襲問題なんてニュースがそれなりに扱われてるんでしょ。
まあ、持ちネタ問題はおいといて……
世襲議員そのものを政治制度、国家の体制として禁じるには憲法の壁がある。(本題だった政治資金団体の世襲うんぬんは、またちょっと別の話だが、そもそも「(非親族も含めて)他に引き継ぐべきか」の話になるだろう)
前も言ったんだけど、議員の世襲を禁止したいなら
— Shin Hori (@ShinHori1) November 22, 2023
「議員の地位は世襲することができず、公職選挙法に基づく選挙により当選しなければならない」
という法律を作ればいいんじゃないかな。
これにより世襲で地位につく議員は存在しなくなり、有権者が投票しなければ落選することになる。
ただ、一番いいのは、政党のスタンスとして「我が党は、世襲候補を公認・擁立しません!さあそのスタンスを、世襲を容認している他の政党と比べてください!」として、そして勝利することで結果的に世襲が無くなっていく、という流れだ。
これは男女同数、少数民族や性的マイノリティの議員、都会と地方のバランス、官僚などの天下り的転身、タレント候補、反ワクチンなどの陰謀論者……等々を議員にする、しないということでも同じことがいえる。
ただ……これを、かの週刊文春編集長が提言し、立憲民主党が政策として採用しようとしたことがある。
……提案は、自民党の最大の弱点を突いて、それを争点に総選挙を闘うことを目的に団結すべきだという点です。弱点とは何かといえば、それは世襲制です。
(略)
実は、民主党が自民党から政権を奪取する前、私は民主党にある提案をしたことがあります。
(略)「自民党の最大の武器は『世襲制』にあります。ほとんどの議員が二世か親戚。個人後援会が分厚く支援し、さらに政治資金には相続税がかからないので、政治資金も潤沢になる。だからこそ、まず世襲制の議員は立候補できなくするのが、政権交代の鍵となるのではないか」
とはいえ、野党が世襲制廃止法案を出したところで、議会で否決されるのは目に見えています。だから次期総選挙では「民主党は世襲議員を一人も立候補させない」と、自民党との違いをはっきりさせた選挙を戦うべきだ、という提案…(略)
……世襲はダメといっても、日本国民には誰しも立候補できる権利があるので、その権利まで剥奪するわけにはいきません。ただ、三親等までの議員が地盤としていた選挙区から立候補できないというルールにすれば、世襲議員はなくなります(実際、多くの国では世襲制をそういう形で防止しています)。
世襲制反対を旗印に選挙をする以上、なるべく派手なアドバルーンが必要です。私は、アンケートでこう主張しました。
「民主党の大物世襲議員、小沢一郎が『世襲反対』の旗手となり、敢然と岩手の地元を離れ、当時大人気だった東京8区の石原慎太郎の息子・石原伸晃の選挙区で旗揚げしたらどうか」
これほどわかりやすい選挙はありませんし、民主党が世襲を否定する覚悟も国民には極めてわかりやすく伝わるでしょう。メディアの興味は「石原 vs 小沢」の選挙区に集中し、議論は世襲がいいか悪いかに収斂します。こういう場合、守りに回り、大義名分の少ない自民党の勝率は低いものとなる…
(略)
件の大物がグチをいいにきました。「小沢がね、俺は選挙区を離れるのはイヤだっていうんだよ。あれじゃ勝てないな」
編集長自身も「本当に進言したのかどうかはわかりません。私へのリップサービスだったのかもしれません。」としているが、もし本当にこんな裏話があったとしたら、ちょっと面白い話ではあった。