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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【仮説】「ポリガミー」制が公にあれば、広末涼子の悲劇は…「多様性」と社会制度について

ぶっちゃけ事件の内容はあまり興味がないので、
ブクマをそのまま書きうつすのがメイン。

bunshun.jp

これへのコメント

これ、かなり真面目に申し上げますが(荻上チキ氏の時も言った)これも家族や結婚の「多様性」ではないかと。個別・相互の貞節義務違反は当事者で決着すればいいし、そもそもその義務を国家が「強制」していいかと。

そして例によってこの話、きのうきょうし始めたおあにいさんとは、おあにいさんのできがちがうんでい。


余談だけど、自分は「広末涼子」の名前を初めて知ったのが、木多康昭の「幕張」経由でね…


https://konomanga.jp/guide/118556-2
middle-edge.jp
いま検索した限りでは、幸いにも画像が無かったわけだけど…闇を感じた。



この話題で以前、御所河原組長の句風をつぐわたくしが名句を残している。

「世の中に 不倫なるもの なかりけり 愛も夫婦も 多様なるゆえ」

m-dojo.hatenadiary.com


そう、キーワードは多様性。
過去記事

「カノジョも彼女」という「二股漫画」が、自然と「ポリアモリーの権利と自由を考える」作品になった件 - https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2020/11/09/091845

「カノジョも彼女」が自然と「ポリアモリーの権利と自由を考える」漫画になった件

「愛も家族も多様であっていい…同性婚も、夫婦の交換も」…と、なるよね? えっ、ならないんですか?(米国) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20171213/p2



荻上チキ氏の話から…「家族の多様さ」を突き詰めるなら「不倫」ってなんだろう、と。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160707/p2

 

「妻子があっても別の人と恋愛」って「愛と性と家族制度の多様性」と考えられまいか?(再論)/荻上チキ氏が自分の体験含め語った! - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170908/p1

 

「世の中に 不倫なるもの なかりけり 愛も夫婦も 多様なるゆえ」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160119/p3

 

「世間の誰に謝ればいいの? 内輪のことだから関係ないじゃん」は、実にリベラルな意見。「多様な愛の形があっていい」のだからそうなる - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160314/p2

 

「メディアリンチ」「違法性ないのに辞職に追い込まれた」という時、あの人のことも思い出してください。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160622/p1 

 

LGBTの次は「ポリアモリー」』とのこと。まあ「多様な愛の形」から考えるとそうなるわな… - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151206/p1

 

「そもそも不倫って悪?なぜ非難されるの?」とキンコン西野氏が語ったが、これは法哲学的な問題だよね…と過去記事紹介 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170814/p1 

 

「婚姻制度」は一種の”パッケージ契約”。それは可能か?個別契約は不可能か?そもそも「公」に定めるべきか? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150222/p3

 

同性婚がOKなら一夫多妻(複数婚)もOKの筈」http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150705/p2

 

「家族の在り方は多様でいい」―同性婚も、離婚後も2人で子育ても、愛する人を「養女」にすることも。或いは近親婚や複数婚も。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150701/p2


【メモ】「同性婚論争」という本から、当ブログで追ってきた「近親婚・複婚との整合性」「宗教的信念との衝突」を見てみると - https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2021/02/27/152450

過去記事を探していくついでで、俺執筆じゃないがこういうのを再発見したよ。
anond.hatelabo.jp

世の中には、多種多様な愛がある。
1人の男と1人の女の愛も
1人の男と1人の男の愛も
1人の女と1人の女の愛も
2人の男と1人の女の愛も
1人の男と2人の女の愛も
n人の男とn人の女の愛も・・・・・・・以下順列組み合わせ。あ、もちろん「トランスジェンダー」の方もいらっさる。
そして、そこに道徳上の優劣というものはあるだろうか。
「伝統的価値観」や「宗教的正義」を所与のものとして考えるなら、そこで優劣、正と邪は生まれるだろう。それはいい。
しかし、そういうものをとっぱらって、フラットなものとして考えたときの優劣は…

ないだろうね。
みんなちがって、みんないい。
どれもみな、世界にひとつだけの花。
ちがう?

……ということで、たまねぎの皮をむくように、
「アレは道徳に反しない。多様な愛の形があっていい」
といってむいていくと

「既に結婚している人が、別の人と恋愛関係になる」
だけを、「それは道徳に反する不正義です」とするロジックは、少なくとも当方は思いつかないですね。

同性間の恋愛や婚前交渉や婚前解任、未婚の母やポリアモリーなどが、道徳に反すると言えないように…。あ、いくつかは確かに「伝統的価値観」には反するでしょうかね。




「しかし、不貞行為は民法上も賠償責任などが発生する。夫や子供を裏切る行為である」と、ひとはいうだろう。

だが、それはそもそも国家が、強制的にそういう契約を「パッケージ契約」で自由な市民に強制したがゆえである。

「結婚」とはそもそも何か。
「永遠の愛を誓う」だの 

「申す 七珍万宝投げ捨てて 身ひとつにて山を下りし みめうるわしき乙女なり いかーに」
「申す 雨露しのぐ屋根もなく 鈍感愚物のオノコなり それでもよければお入りください」
(「風立ちぬ」より)

とか、そういうのはいいんだけど、もっと即物的にいうなら

●配偶者相続権(一)●税制・社会保障における優遇(二)●病気療養時などにおける権利・利益(三)●夫婦財産制(四)●パートナーシップ解消時の法的保護(五)●不法行為や犯罪による死亡時の損害賠償請求権など(六)●刑事法上の権利・利益(七)●性同一性障害特例法の非婚要件(八)●外国人パートナーの在留資格帰化(九)●子を育てる権利(十)●その他家族法上の権利義務(十一)●住宅の確保(一)●勤務先からの手当支給,休暇取得など(二)●生命保険金の受取人指定など(三)●銀行取引など(四)●その他身近なサービス(五)
https://www.dropbox.com/s/smt6kosxwfs3xc0/SHIMIZU_LegalConstruction.pdf

の契約を2者が結ぶ、ということにすぎない。そしてそれには国家の後ろ盾がつく、と。
逆にいうと、国家権力が
「あなたとあなたが、好き同士で一緒になることを『国に認定』してもらいたいなら、両人は、上の契約を一括して結ばなきゃいけませんよ?」
となり、さらに
「同性同士」「近親の間」「一人と複数の異性、あるいは複数同士」では、この契約はなぜか結べない、と……

もし、ポリガミー制度が公式に存在していれば…つまり、個人と家族の多様性と自由を尊重する社会であれば、今回の話は

広末涼子さんに、〇年ぶり△人目の夫が」的な
べた記事で終わり・・・・・・・もちろん「同性婚制度」の議論と、あれやこれやでお隣さんである。ベランダ越しに会話ができるぐらいのお隣さんです。

思い出した話

呉智英「ホントの話」より〜

「私の友人が離婚しました。男性の方に恋人ができ、数年して離婚となりました。夫婦ともに私は友人だったので、いろいろ相談を受けました。男性に恋人がいることが発覚したころ、女性は私にこんなことを言ったんです。「彼に恋人ができて、何日も家に帰ってきません。悲しいです。私は、結婚していても人を愛するって大切だと思います。愛するってすばらしいことですもの。彼といつもそんなことを話し合っていました。でも彼が帰ってこないと、悲しいです」…友達甲斐がないようだけど、私はこれを聞いて笑っちゃったんですね。…「結婚していても人を愛するって大切」「愛するってすばらしい」なんて「彼といつも話し合って」いたら、そりゃ彼は恋人を作るって(笑)」