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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

中国の出版社が【日本の作家】に「共産党統治と一つの中国への賛同」を求めるらしい…映画銀英伝や陰陽師は…


少しブクマコメントが付いている

[B! 検閲] 蓉堂居士 on Twitter: "中国の某有名出版社から、びっくりするような連絡が来る。僕の紹介した日本人の作者について「中共の中国統治、ひとつの中国の観点を認めるか、もしくは反対しないか確認し、返信を写メで送ってほしい」という。 もちろん拒否。 暗澹とする。いよ… https://t.co/pOUHTiCjpm"
EoH-GS 中国では文学が政治と密接に関係するので、言論統制する場合は真っ先にその対象になるということを日本人はあんまり理解してないよね、というのを陳舜臣さんが書いてた思い出/神戸の人なんかい! 検閲 現代中国
2023/01/18 リンク yellow


conficonfi 後のツイートにはっきりと日本を褒めた教師が解雇されるとか書かれてるからこの人はネトウヨだよね
2023/01/17 リンク


mmuuishikawammuuishikawa 忖度か 中国
2023/01/17 リンク


ka-ka_xyzka-ka_xyz コロナ前、地方政府が関わるSFイベントにお呼ばれしてたSF界隈の人たちがこういう話にどう反応するか、割と気になる。
2023/01/17 リンク


ashigaruashigaru これが新しい戦前だ
2023/01/17 リンク


maturimaturi Google政府か? |画像(アカウントのアイコン) 深大寺のアレか https://www.jindaiji.or.jp/about/ganzandaishi.php
2023/01/17 リンク


neco22bneco22b 民主主義や国際ルールから逸脱しない範囲で認めると答えたらどうなるのかな?

で、このツイートを読んで、真っ先に連想したのは

「どうする芳樹」。でした。大河ドラマ化決定。

というか、俺、すでに予言小説書いてたじゃねぇか。
ここまで小説と、現実社会の状況が一致するのはヒューゴー・ガーンズバック以来だよ(自画自賛

自作が中国で映画化決定の日本作家は、香港問題語れないやろなあ…、という小説(フィクションです)

m-dojo.hatenadiary.com

香港の現状の上で、なお「中国版・銀英伝映画」は予定通り完成するのだろうか

m-dojo.hatenadiary.com


実は「中国で人気の作家」ということになると、「陰陽師」が大人気の夢枕獏も入るし、東野圭吾も入る。
もちろん村上春樹のような純文学もしかり。

漫画や、漫画原作のアニメも中国で大人気なものはあるだろう。

彼らも濃淡はあれ、さまざまに時事評論・社会批評的な文章をもエンタメ小説と並行して書いていたり、エンタメ小説の中にそういう時事評論的な内容が入っていたりもする。

そこから入る、中国からの印税・収入が莫大だ、というひともいるだろう。

どう……なんすかねぇ。

そして!!これは邪推、憶測の類いだが……


「最近」こうなったのではなく、既にずっと前から、中国でビジネスをやっている作家と、出版社や版権会社の間では、ひそかにこういう約束、一筆が交わされていたのではないか?だって、そういうものがなくて、突然日本の作家・漫画家が台湾問題や人権問題に言及し、そのために中國で制作企画が進行していた、彼らが原作の作品の映像化が、あちらの当局の介入で頓挫したら、あっちの業者が億円単位の被害を発生させかねない


…というのが、当方の推測、でございます。



ところで。
ginei.club

nlab.itmedia.co.jp


ここから6年、どうなったのだろうか。
普通に考えれば「コロナ禍により、少し製作が停滞している」とかなのだろうけど……。

上のシミュレーション小説でも、その結末ルートが開かれているように

「硬骨の原作者が、冒頭に記されているような『中共の中国統治、ひとつの中国の観点を認めるか、もしくは反対しないかの確認』を求められ、毅然としてそれをはねのけ、その結果としてこの企画がお蔵入りになった」とかもある、かもしれない。
この、キャゼルヌのように……

「(略)ばかな連中だ」
「ひとりの例外もなくね。私が後方勤務本部長の令夫人になりそこなったのは、どなたのせいだったかしら」
「ふん!」の一言で、後方勤務本部長の椅子をけとばした男は狼狽した。
「お前はおれのやることに反対しなかったじゃないか! おれが辞表をたたきつけて家に帰ったら、もうスーツケースに荷物をつめていたくせに…」
夫人は動じる色もみせない。
「当然です。あなたが自分ひとり地位を守って友人を見すてるような人なら、私はとうに離婚してましたよ。自分の夫が友情にうすい人間だなんて子供に言わなきゃならないのは、女として恥ですからね」


いや、中国で原作が映画化される、という立ち位置なら
夢枕獏も同じか。
同じだろうな。
そうか。
映画か________



ええい獏ネタだからといって、文体模写から離れろ。
こっちはもっと最近の情報だ。ただ、こっちは既に完成…というか公開されたっけ。

eiga.com
[映画.com ニュース]夢枕獏氏による人気小説「陰陽師」が、中国で実写映画化することが決定し、ポスターがお披露目された。「陰陽師晴雅集」「陰暘陽師瀧夜曲」の2部作での映像化となっており、既にクランクアップを迎えている(公開時期は未定)。中国のポータルサイト「新浪(SINA)」などが報じている。


これも一種の「呪」だ。違うよ…とセルフツッコミしたいところだが、言葉や概念それ自体が呪、とは作品の中で言われてる言葉だ。
ひとつの中国、という言葉には、いかなる呪力があるのか……

夢枕獏陰陽師」より、呪とは言葉
夢枕獏陰陽師」より、呪とは言葉

以上の話は、単純に、推測・妄想であると認める。
――――だが、じゃあその一方でファクトとしての「2017年に公表された、中国での銀英伝の三部作映画化は現在、どこまで進んでいるのか?」について、誰かご存じですか?
脚本は?主演は?共演者は?(設定から考えると、中国の役者だけで作られる可能性は低い訳で…)

そこから、冒頭紹介のツイートに、連想が戻っても、これはご容赦いただきたいものである。
(ひとまず了)