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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

Gyao終了に関する雑感…ネット映像配信の開拓者として、多くの問題提起をしてくれました

サービス終了のお知らせ
いつもご利用いただき、ありがとうございます。

誠に勝手ながら、「GYAO!」「GYAO!ストア」「トレンドニュース」は、2023年3月31日(金)午後5時をもちまして、すべてのサービスを終了いたします。
(終了時刻は、状況により前後する場合がありますので予めご了承ください。)

各サービスをお楽しみいただいているお客様には、多大なご迷惑とご不便をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。何とぞご理解くださいますようお願いいたします。
また、サービス開始より多くのお客様にご支持いただきましたことに、運営チーム一同、深く御礼申し上げます。

サービス終了まで短い期間ではございますが、「GYAO!」「GYAO!ストア」「トレンドニュース」を引き続きお楽しみいただけますと幸いです。
gyao.yahoo.co.jp

www.z-holdings.co.jp


www.itmedia.co.jp

それぞれ、多数のブクマもついた。感慨深い。
当ブログもそれなりに長く継続していて…まだ発展期のGyaoのことを語ってる記事とかも余り無いと思うので、ちょっと貴重かもしれない。

そもそも当時は「インターネットを経由して、テレビのように映像コンテンツを提供する」というのが、ここしか無い、みたいた部分もあったわけです。モデルケース、パイオニア、テストケース。


自分がその存在を知ったのは、TBS系格闘技番組「HERO'S」をここで無料中継してたからだった!!それも地上波では2時間とかにまとめていたそれの「全試合」配信!

HERO'sをいち早く全試合放送することで格闘技ファンの間に名をとどろかせたネット放送「GyaO」。

http://www.gyao.jp/

http://www.gyao.jp/sports/

わたしゃ「スポナビは重くて開きにくい」というぐらいのナローバンドッぷりなのでまったく縁がない話だが、多くの格闘ファンはこれを見ていたようだ。
今までのと何が違うかというと、ネット特有の双方向性を利用した視聴者課金ということをせず、まったくテレビと同様に、CM挿入の広告によって運営費をまかなっていることだという。
このCMが、登録した人の性別や年代に自動的に最適なCMを流すことができる上、HDRで問題になっている「早送り」が不可能な設定であることが地上波以上のアドバンテージになっている。
週刊朝日10/7によると、運営会社「USEN」は、昨年秋にアイデアが浮上し、今年1月から準備開始。そして4月に放送を開始したとか。
ただし、同社が警戒するのは、構造的には単純なビジネスモデルで技術的にも簡単であるゆえに、今後いくらでも新規参入してくるだろう、という点だそうだ。

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当初の懸念が、そのまま当たった、というべきか・・・・・・

USENは来年8月期決算時、Gyaoで約300億円の売り上げを見込んでいる。


GyaOのキモは登録時の郵便番号入力。これで地域を特定し、おり込みチラシのような特定地域向けCMを流せる。


USENは年内500万人、来年8月までに1000万人の登録を見込む。


日本テレビが10/28から「第2日本テレビ」として1本最高99円のネット放送開始。
登録は無料、最初は1000円相当のクーポン券がつく。コンテンツは200-300本ほど、ニュースは2万件も(この前の「ニュース映像図書館」がやや変則的ながら実現!)

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この時代は「将来、テレビからネットの番組が見られるか?」なんてことも「実現するか、しないか」が争点だったんですよ。テレビ局がいい顔しない、とかもあったという…

ジジババがGyaOを見られるか。見られるわけがない、今では。
クリックだ接続だ、あーだこーだはまだまだややこしい。
やっぱり今のような状態でであっては、やはりパソコンをいじるという壁、デジタル・ディバイドが存在する。
ではですね、もうそこを具体的にどーするかは「地上の星」の皆さん、技術者エンジニアに思いっきり○ミ\(・_・ )トゥ ←丸投げしますけど、要は光ケーブルをぽちっと背中のどっかに接続して、あとはチャンネル「13」とかのリモコンをぴっと押せば、テレビ画面にGyaOの画面がぱっと出て、あとはリモコン操作でふつうの番組やチャンネルを見るのと同様にコンテンツを見られる・・・・・・というようなテレビは作れないだろうか
ディバイド、壁部分はメーカーのほうで乗り越えてもらい、ジジババは普通に見比べるだけでいい、こうなればGyaOは完全に競争相手として確立するんじゃないか。
一応GyaOは無料放送で、広告によって稼ぐというスキームは同じなんだから、「ほう、1チャンネルこのテレビは余計に見られるのか。ばあさんや、次の年金でこのテレビ買うべい」てなことになれば・・・・・・・。


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これは、実現した!!!
光ケーブルを繋げるんじゃなくて「Wi-Fi」の世の中に。
そしてTVリモコンには「abemaTV」や「ネットフリックス」にワンボタンで行けるのが当たり前になり…このボタンの位置を巡って配信会社がメーカーに営業をかける時代に。


2016年の格闘技メディア記事では「いまアメリカでは、ネット映像が普通にテレビでみられますよ」という解説があった。

「(略)…こっちのテレビって普通にネットにつながるので、人々からみればもう一つのチャンネルって感覚なんですよ」
 
―米国のテレビって現在、ネット接続が主流なんですか。
「そうなんです。スマートテレビていうのが流行っていて、テレビを買うともうNF(ネットフリックス)などのチャンネルがついているんですよ。アップルTVみたいなもので、一番はじめに設定するときに自分のパスワードとIDだけ入れておけば、あとはボタンを押すだけでNFとかHULUとか選べるんです。地上波やケーブルじゃなくネット回線から来ているものですが、視聴者にとっては普通のテレビ局とかわらない。だからこそ近年、NFがすごい力をもっています。」
ゴング格闘技


今は日本でも普通の光景になった。


2020 年になって、スマートテレビに関する総まとめを行った。
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こういう、ネットと地上波テレビ…オールドメディアの比較をゼロ年代に考える時に、Gyaoはいつもとっかかりになってくれた。
惜しいことに、それだけで基本的には自分もGyao見ていなかった(笑)


果敢な挑戦を多とし、お見送りするものです。
(了)



グラフがあった