昨年末にNHKで完全版が流された猪木さんの特番「燃える闘魂 ラストスタンド」を見直して気づいたこと。
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) January 2, 2023
「道」の作詞が「清沢哲夫」となってる!
…まあ、ホントに一休禅師の作詞と思ってた方は…え、いる?あ、そう…^^;
実に15年前の我がブログをご覧下さいませ(^^)https://t.co/pTtMIeEI2o pic.twitter.com/j0Qjc4NGZs
これを猪木はよく一休禅師の作として紹介していますが、ちょっと考えればおかしいってことは分かりますね。「一休は室町時代の人なのに、なんで文語文じゃないんだ!!」って話で(苦笑)。そこで調べてみると、これは浄土真宗大谷派の住職であり大谷大学の助教授でもあった清沢哲夫氏の詩の改作なのですよ。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000028008
http://plaza.rakuten.co.jp/dch30/diary/200612020000/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B2%A2%E5%93%B2%E5%A4%AB
fullkichi1964.hatenadiary.org
逆にやっと、作詞家として権利を処理したんかいな、と思った(笑)
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年1月2日
ところが「商標」としてそれが登録されてる説が…
= =
「道(この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ危ぶめば…)」等は全て株式会社猪木元気工場により商標登録されており、無断使用は出来ませんhttps://t.co/amjABkxPEP
アントニオ猪木の写真・映像・イラスト等には必ず肖像権と著作権が存在します。
(略)必ず、アントニオ猪木の肖像権を管理する株式会社猪木元気工場にご相談ください。
また、アントニオ猪木のキャッチフレーズや有名な文章「闘魂」「燃える闘魂」「元気ですか」「1・2・3・ダァーッ」「アントン」「イノキイズム」「INOKI BOM-BA-YE」「ボンバイエ」「猪木祭り」「道(この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ危ぶめば…)」等は全て株式会社猪木元気工場により商標登録されており、無断使用は出来ません。
ご利用をご希望の場合はご相談ください。
www.inokigenki.com
ウィキにも載ってるんですがね(苦笑)https://t.co/pImZO15Zu9
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2023年1月2日
まあ多少改作されてるってのもありますが……遺族は良いのかしらとも(^_^;)
商標ってのも、著作権とはまた意味合いが色々違うらしいんですな。たとえば放送作家Aが考案したフレーズを、大物お笑いタレントBがずっと使い続けて「〇〇といえばBのあのセリフ!」となった時は、たしかにBの商標、かもしれないとは…
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年1月2日
小林信彦と桂三枝の「オヨヨ」問題を思い出しました(笑)(←古い^_^;)
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2023年1月2日
自分はこういう例も挙げたことあるが、前田日明の「選ばれしものの恍惚と不安」にまで飛び火する(笑)
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2023年1月2日
新年からためになる連ツイになってしまった!
著名人Aが、どこかで引用した言葉を語ったら、Aの知名度のせいで「Aの言葉」になる問題(たけし・ガンジー問題) -- https://t.co/oNF6ME9nkA
今月30日のガンジー75周忌にふさわしいネタですな(笑)。
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2023年1月2日
ちなみに貴ブログにある「東照公御遺訓」も幕臣・池田松之介なる人物の創作だそうで(笑)。
大河資料に安めのムック本買っといて良かったw(^_^;) pic.twitter.com/q3pcovNWgi
こちらも参考までに。https://t.co/fZGYbpL9Ji
— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) 2023年1月2日
たぶん、現象的にはツイートでのやり取りで語ってる流れであってると思うんだ。
・この道をゆけばどうなるか…は、少し改作はされているが基本は清沢哲夫氏の作(2000年没。猪木が引退時にこれを披露した1998年当時は、まだ存命だったのだからすごい)
・それがその後、権利としてどのように扱われてたかは不明だが、猪木が亡くなった2022年の追悼番組テロップで「作詞:清沢哲夫」と表記された。
・その一方で猪木の権利管理会社が「この道をゆけば…」はわが社が「商標登録」しているとサイトで明言している。
・これはおそらく、たとえばお笑い芸人が毎回叫ぶようなフレーズが、仮に放送作家やコンビの相方が考案した、というのが創作秘話であっても、実際に毎回叫んで「〇〇さんといえばあの名台詞!」ぐらいに浸透したら、それは「商標」的価値があるのだろう。
・たとえば、いま一例として頭に浮かんだのは故水木一郎氏の「ゼエエエエエット!!!」。あれはやはり作詞家が別にいる「マジンガーZのうた」からきているわけだが、「水木一郎の代名詞」なことも間違いない。もしも、故水木一郎の管理会社が「ゼーーーット!」は水木一郎の商標だと登録したら…納得いきますか、いきませんか皆さん。
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・ここで知りたいのは、清沢哲夫氏が生前、そしてその遺族が今、どのようにこの詩とアントニオイノキとの関係を位置付けているか?ということ。特に突然、超有名人が引用してブレイクした時の心境は。いや、権利云々で紛争が起こったと決めつけるべきではない。詩人は自作の詩が人々に読まれ、口ずさまれれば それだけで嬉しく光栄に感じるだろう。それも超有名人が引用し社会現象になった、となれば---。その後の権利云々も下司の勘繰りで、「いや、この歌を好んでくれただけで光栄で、別に何も…作詞という扱いにしてくれ、と言われれば、まあそれで」かもしれない。もちろん無断使用、しかも作者は別人と社会に広まったことに激怒、訴訟寸前だったかもしれない。これは誰かが「取材」するしかない。
・また「作者は別にいても、それを口にし続けて代名詞にしたのがAさんなら、そのフレーズは『Aさんの商標』になり得る」はこちらの一般的推測。いろいろ調べるには本当に猪木元気工房が「道」を商標登録しているのかの確認(検索サイトがあったっけな…)、猪木元気工房へのインタビュー、専門家のコメントなどが必要と思われる。
後半に書いたようなトピックを、どこかのだれかが調べて、取材してくれたら幸いです。
なお、もっと広げて「偽名言(作者名が違う)」として考えると,こんな話があります。
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