TBS「ひるおび！」で、米中間選挙の結果を報じる現地アメリカの新聞の見出しを各紙紹介してたんだけど、どこだったかな…中間選挙の結果が「in limbo」だという見出しをとっていた。
ああ、ワシントンポストだった
Democrats celebrate surprise wins, but balance of power still in limbo
「民主党は思いがけない勝利を祝う、だがバランス・オブ・パワーは依然として宙ぶらりんだ」
Democrats continued to celebrate unexpected victories, notching several more wins in competitive House races on Wednesday, as control of the House and Senate remained uncertain. It could take weeks to find out which party ends up with more seats in the Senate.Two critical Senate races in Arizona and Nevada remained too early to call Wednesday, and a third in Georgia is headed …（後略）
www.washingtonpost.com
in limbo・・・・・・とは。
in limbo
《be ～》中ぶらりんになっている、不安定な［中途半端な・どっちつかず］状態になっている
単語帳
in limbo for years
《be ～》何年も中途半端な［どっちつかずの・忘れ去られた］状態である
単語帳
remain in limbo
たなざらしのままになっている
単語帳
leave ~ in limbo
～を不安定な状態で放置する、～を中途半端なままにしておく［放っておく］
単語帳
put ~ in limbo
～を宙に浮いた状態にする
じゃあ、そのLimboとはなにか。
limbo
名
《カトリック》辺獄◆洗礼を受けずに（原罪のままで）死んだが、地獄には行かない人がとどまると考えられた場所。◆【参考】limbo of the fathers ; limbo of infants◆Limboとも表記される。
忘却のかなた［ふち］、忘れ去られた状態
中間の場所［状態］
〈古〉拘束、監禁、刑務所
eow.alc.co.jp
うん、このリンボー（「辺獄」と訳される）が、キリスト教の重要な問題…キリストを信じる者しか救われないなら、時代的にキリスト以前の人は、ソクラテスやプラトンのような超絶偉人も地獄の炎で焼かれるのか？ あるいは物心つかず、キリストに帰依、という概念も知らない幼子も地獄行きか？という問いをごまか…い、いや解決するための新教義だという話を以前知って、紹介しました。
「リンボー（辺獄）」って知ってますか？
この本で触れられているのは、永遠にこういう状況なら時間ループに似てる、という意味でですいちばん軽い罪人が入れられるのが、すり鉢のへりにあるリンボーです。
へりにあるから辺獄と訳されます。興味深いのは、このリンボーではこれといった責め苦がないこと。それもそのはずです。ここへ入れられるひとは何も悪いことをしてない。それどころか人類の模範となるような立派な仕事を残した文学者、哲学者だったりします。それなのになぜ地獄粋なのか。
それはキリスト教の地獄だからですね。（略）･･･ソクラテスやプラトン、ホメロス････こうした偉人が皆、地獄行きというのはおかしい。そこでリンボーという地獄･･･そこではこうした偉人たちが、責め苦は受けず、ただ永遠にキリストの恩寵には与れない不運を嘆きながら暮らしています･･･
