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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「死期迫る大物の自伝を代筆するゴーストライター」から始まるミステリ…『にごりの月に誘われ』

まだ未読だけど、紹介の文章が面白い&ある別作品を連想したので、メモ代わりに。


時代を先取りするカリスマ経営者として有名な、IT大企業の会長・釜田芳人から直々に、自叙伝の代筆(ゴースト)の依頼を受けた上阪傑。余命6カ月だという釜田とは、かつて3冊の著作を代筆した後に支払いトラブルとなり、実に11年ぶりの再会だった。病床にある釜田を訪ね、1日1時間の約束で取材を進めていくと、これまでどこにも明かしてこなかったエピソードが出てくるのみならず、今までの本の内容に嘘があったことがわかってくる──。この依頼の裏に果たして何があるのか……。吉川英治文学新人賞受賞者が、“出版界の闇”に鋭く切り込む、驚愕のミステリ。


なかなか面白そうでしょ。

ただ、「ある有名人の自伝を代筆するゴーストライター」というところから、謎と二転三転の展開がある……という基本コンセプトだけをこうやって小耳に挟むと、それが不当か正当かはともかく、こういうふうな先行作品を連想しちゃう。

stage.parco.jp


TV「王様のレストラン」で松本幸四郎に出会った三谷幸喜が、書き下ろした記念すべきシアターナインス第1回作品。全盛期に突然引退した舞台俳優の住む山奥の洋館に、一人の青年が派遣された。彼の使命は舞台俳優の自伝執筆のためのゴーストライター。青年が説き明かす“幻の名優”の生涯に隠された重大な秘密とは・・・。


パクリってことは、おそらく全くありえない。
ただ、「うん、これはそりゃー面白そうな設定だもんな。ここから話を膨らませてみたくなるよな」と、仮に後発作品が、このコンセプト、シチュエーションを先行作品に学んでも全く納得する。




逆に、そういう設定の先行作品がある故に、興味を強く惹かれるって面もある。そういうことでメモ。

あと、「にごりの~」で自伝をゴーストライターに書かせる人物はITのカリスマ経営者という設定なので、90年代のワープロやパソコン黎明・普及期の、PC関係の記述が多く、そこも楽しめるそうな。