上の記事で、著作権の消滅について触れたのでちょっと脱線して。
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20120724/
経由
http://www.sakuranbo.co.jp/livres/cs/2012/07/post-52.html
■卑しき宿場町を往く聖なる旅人。大御所が放つ股旅コミック「一本刀土俵入」長谷川伸。『瞼の母』の原作者、池波正太郎や山岡荘八の師匠、股旅物の開祖……そもそも股旅物と言っても、若い人には通じないかもしれない。いや、団塊ジュニア世代の私にしたって、過去の映画などでしか知らないのだ。現在では、ほとんど死滅しかけていたジャンル・・・・・・長谷川伸の作品は、上演・上映されたものだけで167本にもなるという。すべてをマンガ化してほしい……とまでは言わないが、せめて……あと100本くらいがんばってほしい。本作品を読んで、ずうずうしく思った次第である。
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長谷川伸という人が、日本のエンターテインメントに残した足跡や遺産(とくに彼が生んだ「類型」「パターン」の種類)、また逆に、彼はどんなふうに海外からの影響を受けているのか(股旅物は、西部劇の翻案だ、とも聞く)なども興味はつきない。
ただ一方で「一度は忘れ去られ、死滅しかけていた」ことも深町氏の言うとおりだろう。
その漫画化したものが、なにげに競争激しいイブニングでどの程度の人気を保っているのか、また単行本を売り上げているのかは分からないけど・・・
たしかに、他の作品も順次漫画化されてほしい。
しかし、ウィキペディアによると
長谷川 伸(はせがわ しん、1884年(明治17年)3月15日 - 1963年(昭和38年)6月11日)は日本の小説家、劇作家
来年が没50年。日本の場合は著作権消滅・・・だよね?
来年起きる「長谷川伸作品・著作権フリー化」は、小林まことの翻案漫画にどんな影響を与えるだろう?周辺に粗製乱造ものが増えて、その末に再び長谷川作品全体が埋もれるのか、そこでブームが底上げされ、数年前から先行していた利と、実力を生かして「本家・長谷川伸漫画」となるのか。
少しく興味がある。
上で紹介した記事のブクマに、おもしろいものがあった。
id:toshi20 時代劇, 漫画
小林まことは「コミック乱」に移籍すべき。 2012/07/2815 clicks
なるほど!!あそこなら、逆に看板作品のひとつになるかも・・・・・・いざと言うときは、ね。
こういう古典を現代に通じる表現にするのも「翻訳」のひとつかと思う。