こうやって、毎年地道にお正月に「著作権フリー化」を伝える人がいる。
いや頭が下がる。
2014年元日にパブリックドメイン入りした作者たち
http://togetter.com/li/610136
毎年元日に恒例としてツイートしている「パブリックドメイン入り作者」のリストです。1963年に逝去した人々の著作がパブリックドメイン(人類共有の財産)になりました。
2013年のまとめ→ http://togetter.com/li/432086
2012年のまとめ→ http://togetter.com/li/235521
2011年のまとめ→ http://togetter.com/li/85288
by @tanji_y
なぜ正月にか、というと、年の計算点を元日にしているからですな。たとえば2013年のどこかに没50年となった人は、それが1月でも12月でも、2014年1月1日をもってパブリックドメイン化するのだ。
まあ自分は先走って、秋ぐらいから騒いでるんだけど(笑)。というのは、ある程度有名な人だったら「没50年」が別の形で話題になることが多いのですよ、新聞・雑誌記事や、書店のフェアやら。
「お正月は昨年、死去50年だった人の著作権フリーについても思いを」
&
「○○の死去50周年、というニュースを見たら、そうかこの人の作品は来年著作権フリーか、にも思いを」
これは、読書好きの習性というか流行り、風物詩としていきたいと勝手に思う。
昨年は、泣く子も黙る超大物、吉川英治のパブリックドメイン化があった。
「それとも、吉川英治は 超大物ではないかな?」
いやそんなことはねえ。
何しろ10月、ちょっと遅れて公開に気づいて、それを紹介しただけでブクマが100を突破したぐらいなんだから。
青空文庫、吉川英治「三国志」も「宮本武蔵」もぜんぶ公開。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131016/p5
その前から勝手に大騒ぎしてた。
■吉川英治没50年。=いよいよ「初代国民作家」が著作権フリーに!!
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120908/p8■「ブラックジャックによろしく」二次使用許可で、多くの電子書籍が配信。ならば「イガグリくん」「吉川英治」も希望
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121007/p4
■没50年で著作権フリー化の吉川英治作品、まずは「三国志」が新潮文庫に。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130205/p2
上でも指摘されてますが、ことしの大物は
「銭形平次」の野村胡堂。
いうまでもない。
「瞼の母」「一本刀土俵入」「関の弥太っぺ」の長谷川伸。
いまでもイブニングで小林まことが漫画化しているぐらい、現役感のある作品だね。
映画の著作権が監督のものになるのか製作会社のものになるのかは微妙ながら小津安二郎。
(映画の著作権についてはhttp://www.innovations-i.com/column/bon-gout/5.html )
俳人でもある久保田万太郎。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~n32e131/haiku/mantarou0.html
はつ雀やぶうぐひすのゆくへかな
「空手チョップ世界をゆく」著者の力道山(笑)。関連記事はこちら
↓
「先生ッ、なんたるムチャを!」…力道山急逝から50年。ところで「試合映像の著作権」って、誰のもの?(著作権失効=没50年を前に)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131211/p1
あとは青空文庫にフリーライドするだけ(お前もなんかしろよ)。
http://www.aozora.gr.jp/
期待して待つ!!!
と思ったら…速報!!長谷川伸作品、公開開始!!
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1726.html#sakuhin_list_1
作家別作品リスト:No.1726
作家名: 長谷川 伸
作家名読み: はせがわ しん
ローマ字表記: Hsegawa, Shin
生年: 1884-03-15
没年: 1963-06-11
人物について: wikipediaアイコン「長谷川伸」
[公開中の作品|作業中の作品]
公開中の作品カン (新字新仮名、作品ID:56601)
母 (新字新仮名、作品ID:56602)
身の上や (新字新仮名、作品ID:55836)
作業中の作品→作業中 作家別作品一覧:長谷川 伸
荒木又右衛門 (新字新仮名、作品ID:56138)
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名、作品ID:56081)
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名、作品ID:55793)
勘太郎月の唄 二幕四場 (新字新仮名、作品ID:56082)
奇術考案業 (新字新仮名、作品ID:55835)
沓掛時次郎 三幕十場 (新字新仮名、作品ID:56083)
直八子供旅 二幕七場 (新字新仮名、作品ID:56084)
中山七里 二幕五場 (新字新仮名、作品ID:56085)
日本敵討ち異相 (新字新仮名、作品ID:56086)
人斬り伊太郎 (新字新仮名、作品ID:56087)
紅蝙蝠 (新字新仮名、作品ID:55440)
股旅新八景 (新字新仮名、作品ID:56088)
瞼の母 二幕六場 (新字新仮名、作品ID:56089)
まむしのお政 (新字新仮名、作品ID:56139)
明治の探偵 (新字新仮名、作品ID:55320)
名人竿忠 (新字新仮名、作品ID:56077)
幽霊を見る人を見る (新字新仮名、作品ID:55837)
雪の渡り鳥 二幕六場 (新字新仮名、作品ID:56090)
日本のエンターテインメントを考えるとき、この人の影響って絶対にはずして考えられないよね。
小林よしのりの祖父も実際に関わったエピソードが元になった「南の島に雪が降る」は、この長谷川伸の芝居を南方戦線で兵士が演じる…という話だったっけ。
ウィキペディアの「加東大介」
、1943年に陸軍衛生伍長として応召。ニューギニア戦線で、兵士たちを鼓舞するための劇団づくりを命じられ、長谷川伸の戯曲『瞼の母』などを演じる。舞台に降る「雪」に故国を見た兵士たちの姿を描いた記録は、小説『南の島に雪が降る』に結実する。なお、その時劇団で一緒だった九州出身の僧侶が、漫画家小林よしのりの母方祖父である。戦後もたびたび彼の寺を訪れていたという。
(略)
『週刊朝日』の夢声対談でニューギニアでの戦争体験を語ったところ、徳川夢声から是非執筆するよう強く勧められ、1961年に『文藝春秋』で「南海の芝居に雪が降る」を執筆。これにより第20回文藝春秋読者賞を受賞、ベストセラー小説となった。また小野田勇の脚色によって『南の島に雪が降る』の題でNHKでドラマ化され、後東宝で映画化され加東自身が主演して大いに話題となる。
- 作者: 加東大介
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野村胡堂も!!
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56240.html
青空文庫恒例の年頭所感。
2014年01月01日 「青空文庫」が普通名詞化する未来に向けて
http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html#000450
ハッピー・パブリック・ドメイン・デイ! 今日この日から、またほんの少し世界が変わります。