こういう、シリーズが始まった。
源氏・北条氏から鎌倉府・上杉氏をへて、小田原北条氏とつながる400年!
対立軸で読みとく〝わかる〟東国史
対決の東国史 全7巻
好評刊行中
〈企画編集委員〉高橋秀樹・田中大喜四六判・並製・カバー装・平均240頁
定価各2200円(10%税込)源義朝の大蔵合戦から小田原北条氏の滅亡まで、400年に及ぶ中世の東国では、さまざまな勢力が対立・連携し戦いを繰り広げた。源頼朝と木曾義仲の相克より小田原北条氏と越後上杉氏の関東覇権争いに至る7つの「対決」に光を当て、東国がいかなる歴史過程をへて近世を迎えたのかを描く。中央政権と地域権力がからみ合い織りなす姿に迫る、新しい東国史。
★全7巻の構成
①源頼朝と木曾義仲…長村祥知著
②北条氏と三浦氏…高橋秀樹著(第1回配本・発売中) 好評重版決定③足利氏と新田氏…田中大喜著(第1回配本・発売中) 好評重版決定
⑤山内上杉氏と扇谷上杉氏…木下 聡著(第3回配本・22年2月中旬発売)
⑥古河公方と小田原北条氏 …阿部能久著
⑦小田原北条氏と越後上杉氏
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせた面もあるんだろうか。そりゃ、あるだろう。大河ドラマには、乗るのが正解なのだ。
といっても、安易な便乗本の筈はない。シリーズのラインナップだけでそれはわかる。
そして、これも流れ的にはごく自然なのだが、このひとが推薦文を寄せている。
ゆうきまさみ 東国は面白い!
(まんが家) そんな気はしていたが、あらためて実感したのは、伊勢宗瑞の一代 記を漫画で描こうと思い立ち、資料調べを始めた時だった。彼が乗り込んだ「東国」とは何か。
もとより専門家でも何でもない、歴史好きの素人が一時代を描こうというのだから、多くの資料を参湾にさせていただくのだが、その過程で鎌倉以後の東国の様相に触れ、読み込むうち、複雑ではあるがけっして地味ではない、ダイナミックな変動に魅了されてゆく。
東国の中世史は「複雑なうえに地味」という印象を抱かれがちかもしれないが…
ほんとは全文紹介したいねんで?
だけど、ダウンロードできるカタログデータにもこの推薦文は載せてないから、まあ色々あるだろうと思って全部は紹介しなかった。
ゆうきまさみも将来全集ができるかもしれないが、たとえばこういう文章も忘れずに収録してもらうことを期待したい。
いま、新九郎奔る!では、代替わりした室町新将軍に新九郎が気に入られ、その関係性を利用して例の姉が嫁いだ今川の家督相続闘争を優位に進められないか、そしてそれの障害になっているのが、意外や江戸城を作った太田道灌であるという流れに……