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ゆうきまさみ、ビッコミオリジナルに再び。読切「バネが来た2 小説家は嘘をつく」掲載

バネが来た2



前回の読み切りが好評だったのか、第二弾も別の世界でなく、その作品世界を広げた続編になった。

第一弾が登場した時もそれにまつわる話を書いたけど…、

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たしかに、「すこし・ふしぎ」な、ほんのの少しだけ近未来っぽいロボットが登場する。
だけど、思うに、これはちょっと工夫すれば令和6年に一般的なテクノロジーレベルにしても、お話は十分作れそうなんだよね。


ただ、雑誌のキャッチコピーもわかってるように、この読切2作品の一番の中心テーマは、「老境に入った人間でも、ちょっとした仕事などの縁を契機に、年齢や社会的活動範囲の全く異なる相手との、新たなる友人関係が生まれ得る」ということなのだろう。

マンガが読者の夢や欲望を投影するとしたら、ビッグコミックオリジナルの読者は、「確かにそんな幸運が、今後の自分にもあるかもしれない!」・・・そんな「大人のおとぎばなし」(文末をご参照を)
それが、心地よいのだろうと思うね。

バネが来た2 ゆうきまさみ


そしてその年の離れた友人は、自分の本業にも強いリスペクトを抱いているけれども、一番大衆人気のある作品(だけど本人はちょっと気に入らない)ではなく、もっと隠れた傑作こそが好きだとか言っちゃう、お世辞抜きのファン。
このへんも、多分ビッコミオリジナル読者の理想。仕事を離れた友人だけど、仕事の方もリスペクトしてる、と。
そして、このへんはゆうきまさみ氏の個性だろうし、編集もそこをつかんで広告の文句にいれたりしているけど、双方に相手と友情はあれど、のっしのっしと「踏み込まない」んだよね。

男の年の差友情は「踏み込まない」 ゆうきまさみ「バネが来た2」

1作目のレビューでも書いたけど、それがすなわち「上品さ」だ、というか。


このふたりの「控えめさもある、仲良しさ」が描写されれば、あとはなんというか、どういう落ちをつけてもいい。その落ち要員として、このロボットの「不完全さ」が生きてくる、といったところでしょうか。
そのへんやり手が経営を率いるシノテック製というより、練馬のマッドサイエンティストがつくった、何の役にも立たないロボット三等兵、に近いような気もする……


ぶっちゃけ、これはビッグコミックオリジナルの屋台骨を支え続けた「釣りバカ日誌」の後継者たりえる、そんなコンセプトだ。
どうしたって昭和臭を抜きようがない…というか抜いたら終わりだろ、という釣りバカだが、原作者も作画者もお歳はお歳。


ポスト・釣りバカ日誌としての…いやこの作家が筆が早く、連載の展開が早けければ当確なんだけどさ(笑)。まだ伊勢新九郎が早雲になれずに駿河でモタモタしてる段階で絶望的だて(笑)
ただし、編集者がこれだという才能に、「この作品を読んで、こういうコンセプト、エッセンスでコンペのネームを作って!」といいやすい。


ポスト・釣りバカ日誌となるべき作品のプロトタイプ、とでもいうべきか
いや、本当に連載になったら歓迎よ?というか連載2本なんて本来昭和作家のジョーシキよ??



なお、今回、小説家先生と縁の深い、とある関係者もあらたに登場します。

バネが来た2


なおゆうきまさみは、最近「新九郎、奔る!」で駿河後継者紛争に介入した話をやっているのだが、そこで……これは、あとで可能なら。


ドラマにしなさい。WOWOWで。

白暮のクロニクル」作ってるスタッフ! 次、これね。
何、2本じゃ原作が足りない?まぁ、作者にあと4本ほど描かせるからさ(何様だ)。

主人公の作家は草刈正雄を第一作で想定してたんだけど、柴田恭兵も抑えといて。オーディションで決めるとしよう。
若いほうなんだけど、これは…詳しい人に考えてもらおう。心機一転のスタートを目指す旧ジャニーズのこの年代の人にチャンスをあげてもいい(何様だ2)



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