【こぼれ話】日本では初音ミクにあたる中国で人気のバーチャルシンガー「洛天依」が、北京五輪PRで「Time to shine」という歌を歌うことに。洛天依が所属するVsingerは「百万衆創計画」を発表、制作を簡単にするツールや商業化サポートや賞金制度で業界を盛り上げる予定です。https://t.co/kIXlqYKSFK pic.twitter.com/YzX2cKH505
— 36Kr Japan@中国NO.1テック・スタートアップ専門メディア (@36krJ) January 31, 2022
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(いま、再生数はそれほどでもないようだが…)
別に驚く話じゃない。
2016 年、サブカルの中国での発展を紹介した記事で、既に中国にもボーカロイドができている、という話と、そのまとめを紹介している。
togetter.com
ただ、5年でその時の「星塵」さんから、「洛天依」さんに世代が交代したのかね。
解説動画があった。
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これで技術やサブカルチャーの覇権が中国に、とか、なんとかそういう話はどうでもいい。この話を聞いて思うのは
・どんなふうに日中のボーカロイド技術に長短があるのかは知らぬが、そもそも
「歌をITで作成する技術に、(必然でもないのに)女性のキャラクターと声質で『ボーカロイド』という個性を付与するというフォーマットを継承している(それも間違いなく日本のアニメ風)」
・それを公開して、広くいろんな人に曲を作ってもらってる(らしい)
・それが(勝手に、だったらすいませんが)「北京五輪応援PR歌」みたいな、それなりの「権威」がある場所で、それなりの地位を与えられている
………というところは、なんか同じ道筋をたどっているなあ、と思ったことよ。
そもそも、世界中の主要言語に、もうボーカロイドがあってもいいと思うんだが、作られてる?
上にかいたように、そもそも「歌を合成できるソフト」を作成した時、それに「キャラクター」を付与する必然性はゼロではある(笑)。
ただ必然性はなくても、そう扱っておくと確かに歌番組などで「初音ミクさんにも一曲歌ってもらいます!」みたいな扱いがしやすいのも事実だし、けっこうそういうの見たからな。
そういうわけで、必然性はなくても、別に女性キャラクターじゃなくても男性でも機械のロボットでも、クラゲやハリガネムシの歌唱キャラクターでもいいんだけど……
ドイツ、フランス、アメリカ、イタリア…みたいなG7に限らんでも、ベトナムだって韓国だって、エストニアだってトルコ、インドネシアやコンゴにだって、ある程度確立された技術であるこういう音声ソフトって製作可能…というか既に存在してないですかね?
(実はここ、完全な仮説・推測で、具体的な「世界各国のボーカロイドの存在」は何も情報が無い。上での別の仮説のように「歌を作れる音声合成ソフトはあるが、それをキャラクター化する必然性は全くないので、そうしていないだけ」「音声合成ソフトはあるが、それでアマチュアが自作曲を作ってネットで公開するような文化・慣例が無い。著作権的にも簡単に作れない」とかの可能性もある。)
そういうのが集まって、それこそオリンピック……と言うよりキン肉マンの超人五輪??
あるいはなんとかエイドでもいいけど、国際色豊かな、世界各国のボーカロイドの集まる祭典が見たいし、その国を代表するボーカロイドの名曲を聴いてみたいもんだと思いますね。
かくいう自分は老害的に、「ボーカロイドの名曲」とか「初音ミクの定番の歌」とかひとつも知らないんだけど、若い世代だとほんとにそういうのは、ふつうにカラオケで歌うようなガチの「定番」なんだそーですね(いまさら過ぎる)